コラム

 公開日: 2014-09-30  最終更新日: 2015-03-31

相続発生で困った事 2 ~こんな場所にこんなものが!!

 お元気ですか?
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。



 前回にひき続き、相続発生後の遺品整理や手続き上必須な品々の予想外な保管場所の実例について紹介します。

以下の7つの事例に共通するのは、皆故人は長患いではなく急逝のケースでした。


1)和室の寝室の「畳の下」に油紙に包んで登記簿謄本や遺言書を保管していたケース。
  ~ベッドマットの下は隠しがちですが、畳の下まで探すことは少ないからだそうです。

2)客人用の蒲団と蒲団の間に遺言書を仕舞い込んでいたケース。
  ~日頃殆ど使わないことと、天井裏などと違い、出し入れが容易な事からだそうです。

3)クローゼット内の衣類の内ポケットに実印と貸金庫の鍵があったケース。
  ~着る機会の無くなったコート類等を「保管庫」代わりにする事が多いようです。

4)百科事典の1冊、外函と書籍の間に有価証券を挟み込んでいたケース。
  ~もしかすると当の本人も忘れていたのではと思えるほど、さりげない隠し方でした。

5)趣味のからくり細工の施された卓上タンスの中に実印があったケース。
  ~手順通りでないと開かない引き出しや奥に用意された隠し棚を利用していました。

6)食器棚に無造作に重ねられていた器の中に貸金庫の鍵とカードがあったケース。
  ~あまりにも自然な置き方で徹底した家探しでなければ見落とした程でした。

7)開封されたA4コピー用紙の束の間に株券と生命保険証書を挟んであったケース。
  ~これは運ぶ途中に誤って落下させたおかげで見つかったという偶然の賜物でした。

 事前に何の予備知識も情報もないまま相続が発生した場合、子供達はこれらの保管場所に目をつけるでしょうか?

 特に上記4~6は、下手に整理業者等に廃棄や売却を一任していたら二度と日の目を見なかったかもしれません。
 幸いにも、どれもが故人の生前の趣味に繋がっていたのだったので、もしかしてという見方が出来たために発見する事になりました。 こうなると、ある種の推理ゲームです(汗)

 保管場所を決めた当の本人達も、当然黙っていたままでは子供達に迷惑をかける事は承知していますから、いずれはその内容を伝えるつもりではいたのです。

 とはいえ、軽々しく教えると、不肖の息子は何をしでかすか分からない、という心配も十分納得出来ます。

 いずれ時が来たら口頭で伝えると思っていても、突然のアクシデント等で意思表示が出来なくなればそれも叶いません。
文章にしてある、データとして保存してあるから、ど忘れしても安心、とはいえ、その保存してある事を明かしたり、保存場所を伝えるにはやはり躊躇してしまう。  あちらを立てればこちらが立たずという状況のまま、その時を迎えたのです。

 もし、子供達が早々に探索を諦めていたら? 探すポイントが完全に的外れであったら?
故人にしても子供達にかけたくもない迷惑をかける事になってしまいます。 子供達もついつい恨み言のひとつも口にしたくもなるでしょう。 まさに死んでも死にきれない痛恨事となってしまいます。


 2回にわたって紹介してきました相続財産の保管と保管場所についてですが、個人的にはエンディングノートやライフログにその内容を明記して、貸金庫などに保管する事をお奨めします。 元気なうちに済ませておけば保管に頭を悩ませることもなく、保管場所を伝える事にも問題はありません。


 隠し場所に知恵を絞るのもいいですが、その事をどう波風が立たないように子供達へ伝えるかにも知恵を絞って下さい。 

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

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