コラム

 公開日: 2014-08-21  最終更新日: 2015-03-31

お墓について

 お盆も終わり、再び日常の生活に戻った今週ですね!
炎暑の連続で、ややバテ気味ですが、皆様は大丈夫でしょうか?

 こんにちは!
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。

 タイトルに書きましたが、お盆の時期、
郷里に帰省しお墓詣りやら親との対話をされた方は
多かったのではないでしょうか?

 一例として、郷里に住む両親が亡くなったら
もう郷里と自分を繋ぐ存在は無い。
菩提寺にも数年顔を出してない。

 自分たちも家を建て、第二の郷里になっている。
近くに手ごろな霊園もあり、子や孫の事を考えれば
「改葬」を真剣に検討したい。

 親の了解も得た、後は手続きを進めるだけ。
ですが、手順は間違えていませんか?

 簡単な改葬手続きの流れを紹介しますと、

1)まずは、移転する墓地を確定しておきます。
 墓地には寺が運営する「寺院墓地」
 公営の「霊園」
 地域の「共同墓地」等の種類があります。

 公営は価格も手ごろですが競争率が高く、空き待ちの霊園も少なくありません。
 アクセスがいい場所では「それなりの価格」になってきますし
 自分の出来る範囲での「墓選び」は意外に手間と時間がかかります。

2)墓が決まったら「使用許可証」「受け入れ証明書」等の書類を受け取ります。
  間違いなく、この墓地は貴方が使用するものですと、第三者に証明する為ですね。

3)今お墓のある(郷里の)市区町村役場で「改葬許可証申請書」を受け取ります。
  最近はネットからダウンロード出来るケースもあるようです。

4)上記改葬許可申請書に必要事項を記入したものを「今のお墓の管理者」=寺の住職など
  に提出し、「署名・捺印」してもらい、「埋葬証明書」をしてもらいます。

5) 2)の使用許可証と4)の改葬許可申請書を合わせて今のお墓のある役場に提出し
  「改葬許可証」を受け取ります。

6) 今のお墓の「後始末」です。 「閉眼式」を行い、魂を抜く儀式や墓石の撤去や
  墓地を更地に戻す等の作業を済ませて、墓地の管理者へ返却します。

7) 新たな墓地の管理者に「改葬許可証」を提出し、遺骨(骨壺)を新しい墓地や納骨堂に
  埋葬します。 この際に「開眼式」を行います。

 以上で、お墓の移動=改葬は終了です。

 ですが、スンナリと行かない箇所があります。 

 4)の今のお墓の管理者からの「署名・捺印」=了解を得る事です。

 ただでさえ人口減少に悩む田舎の寺に埋葬している場合等は寺としても檀家が減るのを黙って見送る事はありません。いろいろ並べ立てて翻意を促したりするようですが、この時点では既に新しいお墓を入手している訳で引き下がる訳はありません。

 そうなると、最近は「離壇料」という名目で相当額を請求するケースが出て来たようです。
「毎年命日には自腹で供物や供花をしていた。」「墓の掃除や保守を善意で何十年としてきた。」など等、その理由として挙げてくるようですが、実際にそれを払う法的根拠はありません。 また改葬をさせない(止める)権利も寺は持っている事は無いのです。

 とはいいつつも、喧嘩別れで遺骨を「奪取」するのは忍びないというのも普通の感情です。ある程度の金額を「これまでの御礼」として渡すのが現実の様です。

 この話をスムースに進めるには、1)の新しいお墓探しと並行して事前の早い段階で今のお墓の管理者に改葬の話を伝えておく事でしょう。

 いきなり現れて「署名捺印してくれ、今日中に」ではいくら徳を積んだ住職でも気色ばむでしょうね。言い古された言葉ですが、時間をかけて、誠意を以て事情を説明し、理解を得る事が一番です。



 この他、古い墓石の処分(解体する場合、新しい墓地に移設する場合)の費用や更地にする費用や 閉眼式や開眼式等にかかる費用も馬鹿になりません。 特に田舎の立派な墓石や広大な墓地等ではこれらの費用だけで200~300万円になるそうです!

 
 さて、お墓にしても従来からの墓石と墓地があるものから、納骨堂に納めるだけのもの、
樹木葬や、散骨等自然の中に還すものなど、多彩になっています。

 ですが、おひとり様が墓石を持つと、亡くなった後の手間を周囲にかける事になります。
おひとり様である私は既に都市型霊園に納骨スペースを確保してます。
私の契約は一定の期間を過ぎると納骨堂の個別の区間から合祀に移されて、
最終的には無縁仏となる訳です。 周囲に迷惑は掛からない選択をした、と思っています。

 墓の持ち方と同様に葬儀の仕方も、家族構成によって千差万別になってきました。

 郷里に親族が多数居住し、友人知人も健在の場合、また自分も子宝に恵まれ当面は墓参りや供養に問題ナシならば従来通りの通夜、告別式等一通りを執り行う事が適当と思えます。

 既に自身が高齢で、友人知人も先立っており、郷里の親族も高齢者ばかりなどの場合なら葬儀は身内だけに留める家族葬や密葬で十分かと思います。

 家族構成に関係なく本人の強い意向があれば、葬儀自体は散骨や樹木葬など済ませて後日友人などがお別れの会を開く等のやり方で構わないでしょう。

 もっとドライに割り切れれば、火葬後に即埋葬する「直葬」や火葬後の遺骨も持ち帰らない「0葬」というある意味究極の葬儀も可能です。

 子供の貴方が50歳になっているならば、お墓と葬儀について一度親子、家族間で話し合ってみてはいかがでしょうか?

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

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