コラム

 公開日: 2014-06-03  最終更新日: 2015-03-31

改葬に伴うトラブルとは?

 お元気ですか!
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 郷里のお墓を自宅近くに移設する「改葬」について何度かこの場で紹介してきました。
年に1,2回と言えども遠い郷里に家族そろって墓参する事を考えれば、気軽に足を運ぶことが出来る近隣への改葬は今後も増え続ける事でしょう。

 
 ですが、出て行かれる側からすれば死活問題です。

「終活読本ソナエ/vol:3」に、改葬トラブルの記事が出ていました。


お寺とのトラブル


 ~住職に改葬の話を持ち出した途端、遺骨を外へ出すなら「離檀料」を払ってほしい。

 この「離檀料」なるものはなんと600万円!
中には1,000万円以上の「離檀料」を請求されたケースもあるようです!

 なんでそんな額になるのか?
お寺側の言い分としては、寺は毎日のように供養してきた。故人の月命日には欠かさずにお経をあげてきた」「故人の年忌法要などを寺が自主的にやってきた。三十三回忌、五十回忌では寺で法要をあげた。他の檀家(だんか)が払っている維持費も払っていない。全部足せばこれが妥当な額。」だそうです。

 改葬の手続きを進める際、どうしても「改葬許可申請書」にこれまで埋葬していた墓の管理者(宗教法人)の署名・捺印(なついん)が必要となります。

 これがありませんと、市区町村役場の許可もおりません。
ですから、最終的な解決策として「金銭」の話に繋がってしまいます。

 改葬には新しい墓地や納骨堂の費用に加え、従来の墓の撤去費用、更地への改修費用、閉眼供養等といった費用も発生します。これに加えて離檀料となると、相当な負担になる事は必至です。
元々、離檀料というものは最近になって出てきたものです。何故でしょうか?

 寺としても毎年のように檀家に抜けられると経営に影響します。
寺の維持に関しては、残された他の檀家さんに負担が大きくなることにもなります。

 長い間、寺と檀家との間には檀家を抜ける場合でも「長いことお世話になりました」と、余分にお布施を置いていくという一種の運命共同体のような感覚がありましたが、最近では寺と檀家の関係は廃れる一方ですからそういう心配りが消滅したため、寺としても「離檀料」という名目で「対抗策」に出たのではないでしょうか?

 私も現在改葬関連の業務に取り組んでいますが、相談者側からこれまでの感謝代として毎年の法要時に一定額のお布施を包むという提案にお寺側も軟化してきています。

 杓子定規な申し入れや一歩的な権利の主張では、事態は悪化するだけです。
 やはり、行き着くところは、真摯な話し合いに尽きるという事でしょう。

 

親族間でのトラブル


 お墓の引越しに関連しては、「遺骨の一部だけを改葬する」方法や「分骨」について親族、兄弟姉妹等でトラブルが起きているようです。

 1人の遺骨を複数の場所で供養する「分骨」に関しては、「バラバラになることへの反発」がある一方、「いろいろな人が供養するのが良いこと」といった一面もありそれをどう捉えるかで見解の相違となり、感情的な原因からのトラブルになるようです。

 前回のコラムでも触れましたが、関東地方では遺骨は全て骨壺に納め、埋葬や納骨するのが一般的ですが関西では分骨で兄弟間で遺骨を分け合ったり、なかにはペンダント等の身に付けるものに納めているというケースも珍しくないとの事でした。

 こうなってきますと、人生観と言いますか宗教観の違いに拠るところが大きいと言えます。
お寺とのやり取りならば、生臭い話ですがおカネという落とし所が最後に用意出来ます。

ですが、なまじ血の繋がった者同士で話がこじれますと、感情論が前面に出てしまい、最悪の事態になり兼ねません。

 お寺、親族、どちらの場合も、徹底的に、腹を割って、話し合う努力を惜しまない事です。
お世話になったお寺や仲の良かった兄弟が争う事を最も望まないのは、お墓に入っている故人その人なのですから。。。

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

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TEL:03-5157-5027

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