コラム

 公開日: 2014-05-24  最終更新日: 2015-03-31

戸籍謄本、抄本、ご存知でしたか?

 
 


 お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 前回私の初歩的ミスの記事で採り上げた「戸籍謄本」について、何件か問い合わせが来ました。
何となく來るかなとは思っていましたが、問い合わせの中身はおおよそ2つに集約出来ました。

 ① 謄本と抄本で何が違うの? それぞれどういう時にどちらが必要なの?
 ② 取得の手続きは住民票と同じと思って構わない? 

 乗りかかった舟ではないですが、いい機会なので簡単に紹介していきたいと思います。


謄本と抄本の違い


 一言で言いますと「謄本」は原本にある記載内容全てを写したものです。
 「抄本」は原本から一部を抜粋して写したもの、という違いです。

 ここでは「戸籍謄本・抄本」を採り上げていますが、他にも「登記簿謄本・抄本」「訴訟記録の謄本・抄本」等があります。 意味は全て同じです。

 戸籍謄本と言えば戸籍筆頭者、配偶者、子供等家族全員の事項が記載されたものになります。
 対して戸籍抄本は貴方だけの事項を抜粋し、記載されたものと言う事になります。

 これらを必要とする手続きとして、主なもの、身近なものを抜粋しますと

1:相続手続き~相続人の確定の際など、相続に関する手続きには必須となります。
2:不動産登記の場合。
3:転籍~本籍地が現在の住まいから非常に遠隔地にあり取得の手間を考慮して現住所に変える事です。
4:婚姻・離婚~どちらも本籍地以外に届け出をする場合です。
5:養子縁組の場合。
※ 携帯電話購入時(家族割加入の場合等)~契約内容によって差はありますが必要な場合もあります。

 基本的に上記までは「戸籍謄本」が必要とされます。

 戸籍抄本で済む手続きと言えば「パスポート申請」でしょうか。但しこれも貴方一人が申請をする場合であって、同一の戸籍内の家族が全員揃って申請するならば「戸籍謄本」1通を用意すれば全員分の証明となりますから効率的です。

 この他、各種の契約時に個人を証明するものとして謄本又は抄本と書かれている場合があります。
これらについては先方に事前に確認を入れて必要な方を用意するようにしましょう。
当方の勝手な思い込みで二度手間や無駄な出費にならないようにする為です。

 余談ですが、最近は原本の写しではなく、データをプリントアウトしたものに証明文を付与する形式が主流となって来たため、戸籍謄本⇒「全部事項証明書」 戸籍抄本⇒「個人事項証明書」と名称が変更されています。既に必要書類の項目でこの名称を使用しているケースも多くなっていますが、意味合いは従来と同じと言う事です、新たに設定された書類などではないのでご注意下さい。


取得できる場所


 手続き自体は住民票の場合と同様です、所定の申請用紙に記入し身分証明になるものを持参すれば
早ければ数分で発行してくれます。身分証明には運転免許証か写真付き住基カードがお奨めです。

 ですが、最も注意すべきは手続きが可能な窓口についてです。

 これは「本籍地のある役所」でしか手続きを受けてくれません。
住民票と混同されている方がいますが、現時点では直接取得できる場所は本籍地の役所のみです。
数か所の窓口で問い合わせをしたところ、概ね「全国市町村役場でネットワーク化に差があるため。」という答えでした。いずれ将来的に情報の一元化が図れれば、効率化が可能になるかもしれません。

 遠隔地に本籍がありこの為だけに出向くには問題があるような場合には「郵送による申請と受取」は可能です。ですが、必要書類として提出期限に余裕が無い場合等はあまりお勧めは出来ません。

 先の事例に挙げたように、郷里に帰る可能性が皆無の方が現住所に本籍を移す「転籍」をする理由の最大のものは「時間と手間」にあるといっていいでしょう。

 またまた余談ですが、本籍は自由に選ぶことが出来ます。過去に住んでいなくても、歴史上の偉人の生誕地でも問題ありません。 私の友人に「千代田区1-1-1」を本籍にしていた強者がいました。無論これでも役所は受け付けてくれます。 但し、戸籍謄本が必要になった場合の事をお忘れなきよう、いざと云う時に泣きを見る事になり兼ねません。


 以上、戸籍に関する基礎的な紹介でした。

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

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