コラム

 公開日: 2014-05-03  最終更新日: 2015-03-31

お布施の話

 こんにちは!
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。



 先日、葬儀にかかるおカネの話題を採りあげましたが、その日のうちに数件、お布施についての問い合わせがありました。皆さん、同じ疑問をお持ちだった様です。

  長い間、お布施は「聞かぬこと」「言わぬこと」で通じてきた歴史があります。
概ね、近隣の方や最近葬式を挙げた親族等に相談して、それにプラスαといった決め方が多かった様です。 私の知り合いに聞いてもほぼ通例を調べてやや加算したとの事でした。

 そんな中で、最も記憶に残った例は次のようなものでした。

 父親を先に失くし、その際は母親が一切を取り仕切ったため何も予備知識がないまま、今回母親の葬式を出すことになったある友人がいました。
 喪主として葬儀を執り行い菩提寺の住職と対面し、お布施についてのやり取りとなりました。 父親の時の住職から代替わりしたらしく、今回初めて対面した住職だったそうです。

「恥ずかしながら初めての事なので、お布施の額を言って頂きたいのですが?」と友人

「お布施と言うのはご遺族の方の故人への想いです、金額に決まりはありません、御気持ち分で結構です。」と住職。

 悩んだ挙句、10万円を包んで渡したところ、その場で中身を確認し、一言。
「ご冗談でしょう」と、受け取りを固辞?したそうです。

 神経の図太い私なら、「過分だったのだ!」と考え、5万円に減額したでしょうが心優しい友人は私とは逆の選択をし、20万円に「増額」して再度お渡ししたところ、今度は快く受け取って頂けたとの事でした

 住職は決して安いとは口にしていません。「ご冗談」には、「高すぎて」ご冗談とも取れる余地が含まれています。 世間一般ではどう考えても「安すぎて」と考えるでしょうが…

  似たような経験をされた方、いらっしゃいませんか?

 お布施の額は事前には分からない。これは仕方のない事なのでしょうか?

 いえ、最近はそうでもないのです。

 私は早々と自分のお墓を入手しております。
父が今郊外に一戸建てで暮らしていますが、地縁も血縁もない土地です。
家の宗派で最寄りの寺でも家から車で30分はかかる場所です。無論、公共交通機関はありません。

 母は長患いの末に亡くなったので、入院の間に私は都心の都市型霊園を探しました。
アクセスが良く、賑やかな場所を好んだ母には都心の墓がお似合いだと思ったからです。
 加えて今は父が暮らしていますから折あるごとに出向きますが、いずれ父親の番が来た後は、それこそ墓参りだけの繋がりの土地でしかありません。恐らく私の性格上「墓参をしなくなる。」と確信しました。

 いろいろと資料を収集し、検討を重ねた結果、幸い麻布十番に都市型霊園タイプの同じ宗派のお寺を発見。その結果、親子2代の墓を契約しました。

 こういう近代的なお寺はある意味、ビジネスライクな考えが浸透しています。
料金表も完備され、オプションの中身も明確にされています。
その後、ほどなくして母の葬儀となり、お布施の話になった時も先方から「うちは○○万円です。」とはっきり仰って頂きました。(余談ですが戒名料もクラス別に明示されていましたし、戒名無しでも全く問題なしでした)

 金額自体こちらの想定の範囲内でもあり、即決しましたがその後仕事で出向いたこの様な形態の霊園は概ね明確な料金システムとなっていました。


 麻布十番と言う場所柄、墓参の帰りに立ち寄る場所にも苦労しません。
今でも月に最低1回は母の墓参が続いていますし、父も遠路はるばる墓参に出向き、その足で旧友との再会の機会を増やしています。

 住職や事務長等スタッフの方々とも、当然顔見知りになり、いろいろ世間話を交わします。私から見れば好い事づくめの選択でした。

 
 話が横道に逸れてしまいましたが、葬式の関する費用についてはこちら側から遠慮することなく、明確な価格提示を求めるべきです。特に都市型霊園では上記のような対応をする所がかなり多くなっています。

 ここに来て、漸く曖昧模糊だった「お布施の相場」が形成されてきたようです。


 冠婚葬祭はこれまで値切りがない(出来ない)というのが通例でしたが臆する事は全くありません。
最初の相談や打合せの時に問い質しませんと、却って時期を失して結局もやもやした気分のまま納得いかない支払いをする羽目になります。

 今回のケースについては「先憂後楽」は通用しませんね。
憂う前に尋ねる、事が肝要です。

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
よくある質問

 質問) そちらの業務の対象かどうかもよく分からないのですが    相談してもいいでしょうか?     その場合、直接の電話、お問い合わせからの連絡等ある...

これまでのメディア掲載
遺言信託の注意点とは?

   昨年末発売の週刊現代(2016年12月24日号)の特集記事の中で、最近話題の遺言信託について、事前に知っておくべき費用に関する注意事項についてコメントが掲載さ...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
遺言書と任意後見で第二の人生をサポートする行政書士

50代から直面する親子間の問題と、満足できる「第二の人生」をサポートする(1/3)

 新橋駅前の行政書士・寺田淳さんは、自身と同じ50代の男性に向けた相続・遺言問題と、充実した第二の人生を迎えるための再就職・転職・独立に関してのサポート・サービス業務に取り組んでいます。 最近、相続に関する個人向けセミナーを開催する機会...

寺田淳プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

50代男性の悩み(親問題・自身の将来)に強い行政書士です。

事務所名 : 寺田淳行政書士事務所
住所 : 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL : 03-5157-5027

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5157-5027

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

後見と相続について

  入院中の90才になる父に最近認知症の兆候が出始めたよ...

K・T
  • 60代以上/男性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
今年最初の投稿です
イメージ

 【今日のポイント】   なんとこれが今年最初の投稿です。 ずいぶんと遅めの投稿になりました。最近はすっ...

[ 最近の話題から ]

お墓のお引越しサービスとは?

  【今日のポイント】  私の専門分野でもあるお墓の引っ越し、改葬は最近の少子化や都市への人口集中の影響...

[ 終活~葬儀とお墓関連 ]

年末年始休暇のお知らせ

 いつもお世話になっております。「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、気軽に活用出来る社会...

[ 新橋事務所日記 ]

相続税対策としての養子縁組

 【今日のポイント】  2015年1月に相続税が改正され、基礎控除額が大幅に引き下げられてからいろいろな相続税...

[ 最近の話題から ]

過熱気味のアパート経営

 【今日のポイント】  相続税節税効果を謳い文句に、土地を持つ個人がアパート経営に乗り出すケースが最近増...

[ 最近の話題から ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ