コラム

 公開日: 2014-04-09  最終更新日: 2015-03-31

何が変わるの?相続税(その2)

 今日はいい天気ですが、明日はまた荒れ模様の予報が出ていますね。
なかなか春が落ち着いてくれません。

 こんにちは!
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 今日は前回に引き続き改訂相続税についての2回目です。

相続税の税率構造の改訂


 要は1億円を超える相続発生の場合の税率が細分化され、引き上げられると言う事です。

 これまで(現行)の各法定相続人の取得金額と税率は以下のようになっています。

 ~1,000万円以下             10%
 1,000万円を超え~3,000万円以下   15%
 3,000万円を超え~5,000万円以下   20%
 5,000万円を超え~1億円以下      30%

 ここまでは、来年以降も変更はありません。このままで適用されます。

 1億円を超え~3億円以下       40%
 3億円を超え~              50%

 このラインが以下のように改訂されます。
 
 1億円を超え~2億円以下       40%
 2億円を超え~3億円以下       45%
 3億円を超え~6億円以下       50%
 6億円を超え ~             55%

 高額になるほど、細分化され、最高税率も引き上げとなります。
 (私には、別次元の話ですからピンと来ていませんが…)

 ※上記の「各法定相続人の取得金額」とは、課税価格の合計額から基礎控除額を差し引いた金額、即ち課税遺産総額」を法定相続人の数に算入された相続人が法定相続分に応じて取得したものとして計算しています。 前回紹介したように、これは相続税額の決定の意味合いで、実際の相続割合で按分された場合には個人に課せられる金額とは一致しない場合が出てきます。

 また実際上はここから控除額が差し引かれます。

 参考)来年からの控除額の一覧
    ~1,000万円以下      控除無し
    ~3,000万円以下      50万円
    ~5,000万円以下      200万円
    ~1億円以下        700万円
    ~2億円以下       1,700万円
    ~3億円以下       2,700万円
    ~6億円以下       4,200万円
    6億円超え         7,200万円


税額控除額の引き上げ


 以下の2点が改訂されます。

 1)未成年者控除の控除額が 
   現行の「20歳までの1年につき6万円」から「20歳までの1年につき10万円」へ。

 2)障害者控除の控除額が
   現行の「85歳までの1年につき6万円」から「85歳までの1年につき10万円」へ。
   特別障害者の場合は現行の12万円から、20万円へ。

 例えば未成年者の場合、15歳の時点で相続人となったとすると20歳まで5年間ある訳です。これを計算式に当てはめて、来年からは10万円×(20-15=5)で50万円の控除となるのです。この部分の控除は相続人の実態に即した算出税額からの控除となります。

 相続税制の改訂は、基礎控除の引き下げや税率アップ等ばかりに目が行きますがそれだけではない点は、理解しておかないといけませんね。

  次回は、税額控除の改訂に続く「喜ばしい方の」改訂である「小規模宅地等の特例」
  これについて紹介する予定です。 

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