コラム

 公開日: 2014-04-08  最終更新日: 2015-03-31

何が変わるの?相続税 (その1)

 
 皆さん、お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。

 前回、相続税税の話題を採り上げたせいでしょうか?
基本的に、何がどう変わるのかをもう一度聞きたいという問い合わせが続きました。
「まだ9ヶ月」ではなく、「もうあと9か月」と、煽りすぎましたかね?

 しかしながら、関心を持つ事はいい事ですから改めて紹介していきたいと思います。

「相続税の、主な改正事項とは?」


 基本的に私を含めて、一般的な方々に関係する項目は以下の5項目です。

1)遺産に係る基礎控除 ~遺産に係る基礎控除額が引き下げられます。

2)相続税の税率構造  ~最高税率の引き上げ等、税率構造が変わります。

3)税額控除        ~未成年者控除や障害者控除の控除額が引き上げられます。

 
4)小規模宅地等の特例 ~特例の適用対象となる宅地等の面積等が変わります。

5)事業承継税制     ~適用要件の緩和や手続きの簡素化など制度の適用要件等が
                   変わります。

 5)は、贈与税とも絡んできますが、この5項目を理解しておきましょう。


 今週はこの項目について、順番に解説していきたいと思いますが、
その前に相続税の簡単な仕組みについて紹介しておきます。

① 課税価格の合計額を算出。
   各人の課税価格を以下の算式で計算します。
  「相続又は遺贈で取得した財産の価額」に
  「被相続人から取得した相続時精算課税適用財産の価額」を加えます。
   ここから「債務・葬式費用の金額」を差し引きます。

    さらに、取得しているならば
  「相続開始前3年以内に被相続人から取得した暦年課税適用財産の価額」
   を加えたものになります。

   (簡単に言えば被相続人の死から3年前まで遡って、
    この間に年間110万円までの生前贈与で取得してきた財産は
    相続財産に加えなさいと言う事です。)

② 遺産に係る基礎控除額を 控除します。(この箇所が今回の改正項目の1となります。)
  この結果、「課税遺産総額」が決定されます。

③ この時点で「相続税の総額の計算」を行います。
  これは、単純に法定相続分で按分していきます。
  仮に相続人の中に相続放棄をする人がいた場合でも
  計算上は「放棄は無かった」事にして、計算を進めなくてはいけません。

  また、被相続人に養子がいる場合、
  「法定相続人の数」に含める人数は決められています。
  実子がいる場合では養子は1人、
  実子無き場合で2人までの養子が「法定相続人に含まれる人数」となります。

④ ここで所謂「相続税率」で一人一人の税額を算出していきます。
  この税率の改正が改正項目の2となります。 
  あくまでもこれは便宜上の税額です、これで相続税額の総額が決まります。

⑤ 算出された相続税額の総額を、実際の相続割合で按分します。
  例えば法定相続では配偶者は1/2となりますが、実際は配偶者が全額相続等。

⑥ 未成年者控除や障害者控除などが該当する場合はここから「税額控除」されます。
  この税額控除が、改正項目の3となります。

  以上で、相続人各人の、相続財産の割合による、納付税額が決定します。
  



 

改正の1)遺産に係る基礎控除の引き下げ


 そもそも、相続税とは、被相続人から相続や遺贈によって財産を取得した人それぞれにかかる課税価格の合計額が「基礎控除額」を超えた時に初めて課税されるものです。
相続が発生した人全てが税務署に名乗りでなくてはいけないものでは、ありません!

 この「基礎控除額」と言うのは、現行5,000万円+法定相続人の人数×1,000万円となっています。

 配偶者と子供2人の場合、法定相続人は3人ですから、
基礎控除額は8,000万円となります。

 家や家屋、預貯金などを全て洗い出して金額計算して、
8,000万円まででしたら、相続税はかからないのです。

 これが来年の1月1日以降に発生した相続の場合、基礎控除額が「引き下げられます。」
改正後は、3,000万円+法定相続人の人数×600万円となるのです。

 先の事例のように相続人が3人の場合は、4,800万円までに収まる財産でなければ
来年以降は相続税が発生するのです。


 次回は「相続税の税率構造」について、紹介していきたいと思います。

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
よくある質問

 質問) そちらの業務の対象かどうかもよく分からないのですが    相談してもいいでしょうか?     その場合、直接の電話、お問い合わせからの連絡等ある...

これまでのメディア掲載
アントレ2016秋号にて

 今度はリクルート社が発行する情報誌「アントレ」2016秋号の特集記事、「今こそ開業!脱。先送り人生」で、私の起業に至るまでのインタビュー記事が採り上げられるこ...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
遺言書と任意後見で第二の人生をサポートする行政書士

50代から直面する親子間の問題と、満足できる「第二の人生」をサポートする(1/3)

 新橋駅前の行政書士・寺田淳さんは、自身と同じ50代の男性に向けた相続・遺言問題と、充実した第二の人生を迎えるための再就職・転職・独立に関してのサポート・サービス業務に取り組んでいます。 最近、相続に関する個人向けセミナーを開催する機会...

寺田淳プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

50代男性の悩み(親問題・自身の将来)に強い行政書士です。

事務所名 : 寺田淳行政書士事務所
住所 : 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL : 03-5157-5027

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5157-5027

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

遺言の効力

 夫婦で店をやってます。 自宅兼店舗で他にこれと言った財産...

T・W
  • 40代/男性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
特別縁故者に入所施設が認定されました。

 【今日のポイント】  新聞でも掲載されていた長年入所していた支援施設に身寄りのない入所者の遺産相続が認...

[ 最近の話題から ]

遺言では遅すぎること ~葬儀・墓・家

 【今日のポイント】  遺言に書かなくてはいけないことはいろいろありますが、遺言に遺しても意味がないも...

[ 終活~エンディングノート ]

マイナンバーで出来る事

 【今日のポイント】  2017年度の税制改正の内容が明らかになりました。その中で、確定申告の際の医療費控...

[ 最近の話題から ]

知っていますか? 固定資産税の仕組み

 【今日のポイント】  土地や建物を所有すればついて回るのが「固定資産税」です。今日は課税のポイント、...

[ 新橋事務所日記 ]

最近の相続トラブルについて

 【今日のポイント】 相続にまつわるトラブル、いろいろあります。法定相続分、遺留分、特別受益、寄与分な...

[ 終活~相続 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ