コラム

 公開日: 2014-03-18  最終更新日: 2015-03-31

間違いやすい成年後見 ~身上監護とは?

 
 お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 成年後見制度、成年後見契約、成年後見人・・・
最近は耳にする機会も多くなったきたこの制度について、話したいと思います。

 
 これまでも何回となく上記項目についてコラムに書いてきたので詳細は省きますが
この制度に関する問い合わせで今でも多い勘違いとしては
「判断力に支障が出てきた場合に使われるもの=高齢者の加齢による判断力の低下」
と理解されている場合があります。

 若い世代でも事故や疾病によって本人の意思の発揮が出来なくなるケースはあります。
概ね相談者は自分たちの親世代への備えとして相談に来られます。
ですが、当の本人にも十分適用が考えられる内容なのです。

 私のような「おひとり様」の場合は特に考えるべき契約ではないでしょうか?


 さて、今回の本題に移りましょう。

 成年後見について、ある程度知っている方に多い誤解が「身上監護」の理解です。
成年後見制度には「財産管理」と「身上監護」という2つの主要な業務があります。
身上監護は、一般的には未成年の子供を対象とした言葉で、いわゆる子供の面倒を見る
という意味になります。
 

 成年後見における身上監護の意味もこれと同じなのでしょうか?

 何人かの相談者は「監護=看護=介護」と理解され
 ~買い物に代わりに行ってくれる?
 ~入浴の手伝いをしてくれる?
 ~食事の用意をしてくれる? 
 など等、ホームヘルパー的な業務と捉えていました。  

 そうではないのです。
成年後見における身上監護とは、後見人が被後見人の生活・医療・介護に関する
契約や手続きを行う事なのです。

 本来、身上看護には「事実行為」と「法律行為」の2つがあります。
ですが、成年後見の身上監護の場合には「事実行為」は含まれないのです。
上記に書いた様な実際の生活の面倒などは、すべて「事実行為」にあたりますから、
後見人の身上看護の範疇にはない事になるのです。

 では、後見人はどういう「身上監護」をしてくれるのでしょうか?

 簡単にまとめますと、
上記のような介護サービスを必要とする場合に後見人が介護事業者と契約を結び、
適切にサービスが受けられるよう手配する事です。

 契約後も契約したサービスに過不足がないか?
 契約内容通りのサービスが提供されているか?
 在宅での生活に無理は生じてきていないか?
 その後入所が必要になった場合に本人の収入や資産状況等から適切な施設はどこか?
等の調査を行います。

 極端な事例で説明しましょう。

 ちょうど、定期的な本人との面談の為、後見人が契約者の自宅を訪れたところ
まだ訪問介護のスタッフが来てなく、食事の用意がされてなかったとします。
 このような場合、食事を代わりに用意する事は、事実行為なので後見人の業務ではなく
後見人の業務は、まだ来ていない介護サービスのスタッフに連絡を取り、速やかに準備を
始めてもらうよう依頼する事なのです。


 隔靴掻痒、と思われるでしょうが、これが「成年後見における身上監護」なのです。



 成年後見制度は最近ようやく話題になり始め、ある程度認識は広まってきましたが
その中身の理解については、まだまだ不十分なようです。
今回は、その中から代表的な事例を紹介しました。


 成年後見制度について、より詳しい内容をお聞きになりたい場合は
以下のお問い合わせサイトへお願いします。
 https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/

 事務所の連絡先は 以下の通りです。

 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7階ハローオフィスC-3
  03-5157-5027(TEL) 平日は10:00~19:00
  03-5157-5012(FAX) 24時間対応 

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行政書士 寺田淳

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