コラム

 公開日: 2014-03-03  最終更新日: 2015-03-31

 まさに「物は言いよう」です。

 暦の上では3月に入りましたが、まだまだ寒いですね。
今朝も氷雨がチラホラする中で出社しました。

 お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 行政書士の業務のひとつに契約書の作成がありますが、
当事者同士で作成した契約書の内容チェックを依頼される場合もあります。

 まれに、故意か偶然か、微妙な言い回しの文言に遭遇する事もありまして
双方立会いの下、文言の意味の確認や字句の修正をアドバイスしたり、
けっこう神経を使いますが、いわゆる「物は言いよう」という言葉を
痛感するケースは契約書以外でもよく目にします。

 例えば、貴方もよく目にするものではテレビでの新作映画のコマーシャルです。
洋画の場合等「全米興行収入NO1!」というコピーはよく見かけます。
でも、興行収入NO1とは、上映期間トータルでの実績とは書いてません。
1週間単位、1か月単位ではNO1だったのでしょうか?
いやいや、もしかすると初日だけなのかもしれません。

 雑誌や情報番組で採り上げられる「住みたい街ランキング」も要注意です。
マンションなどのチラシでも「住みたい街NO1に新築で住めます!!」
などのキャッチコピーが見受けられます。
 一見すると納得してしまいがちですが、どういうユーザー層にインタビューしたか?
インタビューした対象によって中身は異なってきます。

 例えば、今も住んでいる既存の居住者や、
過去に住んでいたことがある経験者が答えているのか?

 ただのイメージやあこがれからの答えなのかで中身は大きく異なります。

 前者は住民税の基準や公共のインフラや教育医療施設にまで目を向けますが
後者は駅前の繁華街やハレの場所かどうかがポイントになっています。

 交通機関にしても前者は「自宅から最寄駅に出るまでの」交通機関を
後者は「その駅から他の主要駅に行くための乗り入れの多さ」を重視します。

 本当に住みやすいから、住みたいのか、住み続けたいのか?
ユーザーが知りたいのはこの点でしょう。


 私のサラリーマン時代の経験ではこういう事もありました。
当時は商品には「定価」=メーカー希望小売価格というものがありまして、
販売店はいかに定価より安く販売するかを競っていました。

 定価の20%オフ、店頭価格からさらに10%オフ等です。
今は、オープンプライスなので他店との割引率競争が出来なくなっていますが
以前は、競合の出すチラシに一喜一憂する時代でした。

 当然競争が激化しますとメーカーに飛び火してきます。
「あんな価格で訴求出来るのはメーカーが値引きしているからに違いない!」
「業界の秩序を乱すような店にどうしてお宅は商品を卸すのだ!」など等、
あの当時は金曜の夕方が憂鬱でした(概ね、土日の集客の為に金曜夕方には店頭に
張り出されるのが一般的でしたので)

 そんな中、名うての安売り王?のある店はこんなチラシを展開しました。
「県内NO1価格で提供します!」 でした。

 通常は、県下一の安さ、とか安値NO1、というのが当たり前のキャッチです。
どこにも、安いとは書いてません。 でも意味は当然・・・

 これには、他店も「物証が無い」のでこぶしの振り上げようがありませんでした。

 同じように「最新モデルが〇〇円より~」と記載されていたケースもあります。
ここにも、〇〇円より安くなるのか、〇〇円が下限なのかを明らかにしていません。

 競合に対しては、文句を言わせず、来店したユーザーには、本来の目的通りの
価格訴求を行えるというわけです。

 言葉は捉えようによって、いろいろな意味の解釈が出来る場合があります。


 戦国時代などはさらにスケールの大きな行き違いがありました。
大阪の冬の陣の後の和解の約束事で、西軍はいちばん外側の「惣堀を埋める」
と理解したのに対し、東軍は意図的に「総堀」と解釈して大阪城の全ての堀を
埋め尽くし、夏の陣で大坂方を滅ぼしています。


 もっと遡れば、源平合戦の時代にも事例があります。
千葉県の南端にある仁右衛門島は個人所有の島として有名ですが
こうなった経緯が、言葉の行き違いなのです。
 当時劣勢にあった源頼朝を匿った功により後にこの島に住んでいた
仁右衛門なる人物に「安房(の国)一国を差し上げよう。」
と恩賞を下知しました。今で言えば千葉県の南半分に相当する土地です!

 で・す・が、この仁右衛門さん、「あわ、いっこく」を「粟一石」と思い込んで
大いに落胆、「せめて、今住んでいるこの島だけでも下さい。」と頼んだのです。

 頼朝側から見れば欲のないやつ!と見えたでしょうね。
結果、今でもこの島は個人所有となってはいますが・・・

 このように言葉や言い回しには思わぬ解釈が出来る場合があります。
クレーマー問題もこういう文章の不備や説明不十分から付け込まれるケースは
少なくありません。

 友人間であっても言葉や文章に少しでも意味不明瞭な箇所があったら
その場で確認する習慣をつけましょう。

 防火対策として、初期消火が最も大切なように、
言葉のトラブル対策も初期確認が一番の防衛策なのです。

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

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