コラム

 公開日: 2014-02-24  最終更新日: 2015-03-31

民法の一部改正の件

  ソチ五輪も無事閉幕、
私的には、次は高校野球の季節です。
とはいえ、まだまだ寒いですね~

 お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。



 平成25年12月5日、民法の一部を改正する法律が成立しました。
かなりの話題となっていましたので皆さんもご存知と思いますが、
嫡出でない子の相続分が嫡出子の相続分と同額になるという内容です。


 ここにある「嫡出子でない子」とは
「法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子」のことをいいます。

 では、いつの時期から(またはいつの時期まで遡って)
この改正法が適用されるのでしょう?

 新法が適用されるのは平成25年9月5日以降に開始した相続からです。

 ですが、過去に遡ってみますと平成25年9月4日に
民法のうち嫡出子でない子の相続分を嫡出子の相続分の2分の1とする部分において
遅くとも「平成13年7月当時において」法の下の平等を定める憲法14条第一項に
違反していたと決定しています。

 そこで嫡出子と、そうでない子の相続分を同等とする改正が必要となったのです。
この点から平成13年7月1日から平成25年9月4日までに相続が開始された事案については

 〇 既に遺産分割の審判が確定している。
 〇 既に遺産分割の協議が成立している。

 この場合は、この内容のままとなります(嫡出子でない子の相続分が嫡出子の2分の1)

 ですが、まだ審判や協議がまとまっていない場合には新法の適用となりますので
同等の相続分として相続を開始、という判断になるようです。

 また、嫡出子でない子の場合でも、
「認知がされていなければ」相続権が無い点は従来通りです。


 ここからは私見ですが、
相続が平等になる事は嫡出子でない子にとっては喜ぶべき事です。
生まれてきた子供には何の責任もないのですから。

 ですが婚姻関係にある妻、またその子である嫡出子の感情面については
どうなのでしょうか?

 双方が納得出来る策などはあり得ないでしょうが嫡出子にも何の責任もありません。
法や道理で納得出来たとしても感情まで本当に納得させられるのか?

 中には、奥さん側の問題で結婚生活が破綻している場合もあります。
一概に男性だけが悪者と決めつける事も出来ません。

 すべての感情面を満足させる解決にはまだ至らず、と感じました。

 更に気になる点として、
今後はこの法改正を受けて認知訴訟の問題が増大するのではないでしょうか?
認知さえしなければ、相続権は発生しない・・・

 今度は認知の可否で子供の立場が天と地に分かれる事になる訳ですから
また形を変えた不平等問題の発生になると思うと、何ともやり切れません。

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

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