コラム

 公開日: 2013-12-20  最終更新日: 2015-03-31

税務調査 相続税はここを調べる

 
 お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 これまで、遺言や相続についていろいろな事例や
注意事項を紹介してきましたが、実は相続の最大の問題は
相続の完了後に待ち構えているのです。

 それは、税務調査です。

 場合によっては相続終了の2,3年後に連絡が来て
いろいろな問い合わせ(=尋問?)を受けます。

 基本は現預金の流れの把握です。

 以前に紹介しましたが、
相続財産の約50%は不動産で現預金は25%前後ですが、
税務調査による申告漏れの相続財産では約40%が現預金という結果が出ています。

 代表的な問い合わせ、確認を求める事項は以下のようになっていました。

① 被相続人(故人)の学歴や職歴、趣味等を尋ねる。


   職歴、役職などから平均的な年収が推定出来ます。
   累計の収入額と比べ相続財産が非常に少ない場合。
   当然、チェックを入れられます。

   趣味でゴルフでした、と答えた場合
   会員権の申告があったかどうかをチェックされます。


② 相続人の職歴などを尋ねる。


   例えば妻が相続人の場合、専業主婦だったか、仕事をしていたかで
   妻名義の預金量が妥当なものかどうかが判断できます。
   結婚以来専業主婦なのに、妻名語の口座にン千万の残高があれば・・・
   確実により徹底した追求が始まります。


 

③ 生前贈与の確認。


   問いかけに贈与はあったと答えるとその後の説明が煩わしいと考えて
   贈与はないですと答えてしまうと、その後贈与の事実が判明した場合に
   言い逃れは出来ませんし、②と同様の追求の開始です。


④ 被相続人(故人)名義の通帳や印鑑などの確認。


   死亡前後の入出金履歴の確認は当然で、通帳にメモや書き込みがないか?
   等を調べます。
   ご丁寧に出金欄に誰にいくら、誰にいくらと書き込んでいた例もあったようです。
   
   故人の印鑑の使用の形跡を確認します。
   朱肉をつけないで手持ちの紙に押印し、もし跡が残ったら
   最近この印を使用したとみられます。
   その場合は誰が、いつ、どうして使ったかを追求されます。


 

⑤ 被相続人の日記、手帳、生前使っていた部屋の確認。


   預貯金に関する記録や記載の確認。
   物証の確認。
   相続直後だと、ある程度警戒心も働き、それなりの「片づけ」を心がけますが
   さすがに2,3年も経過しているとつい、うっかりが出てしまいます。
   そこを衝いてきます。


⑥ 家族名義の預貯金の確認(入出金の履歴の確認)。


   収入とのバランス、支出の内容などの確認をします。
   前述したとおり専業主婦の妻に分不相応な残高があると追及は必至です。
   高額の入出金の記録があればその内訳を追及されます。

⑦ 室内の確認。


   よく採り上げられるのが申告書に記載のなかった金融機関のカレンダーや
   景品類が室内にあった場合、意図的に申告書に記載しなかったのでは?
   という見方をしてきます。

   また相続後の家族旅行の記念写真を居間に飾っておいたりしますと
   いつ、何名で、費用はいくらだったか、宿泊先の連絡先の確認まで
   調べられます。 
   当然、誰が支払いをしたのかの確認もあります。  

   無造作に置かれた海外旅行のパンフひとつから同様の問い合わせが
   始まる場合もあるようです。

 
 これ以外によく採り上げられる事例に、「妻のへそくり」があります。
わたしのやりくりで貯めたのだから」
「日頃の節約の結果であって私の財産です!」 

 妻の働いた収入からのへそくりならば問題はありませんが
それが故人の収入からのものであれば、れっきとした「相続財産」なのです。
原資は故人が稼いだのですから、どうにもなりません。



 結局は、小手先のごまかしは百戦錬磨の相手にかかっては却って被害拡大を
招くのがオチです。
 正直な申告と合法的な節税を心がけていれば、いつ税務調査の連絡が来ても
あわてることはないのです。

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

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