コラム

 公開日: 2013-11-30  最終更新日: 2015-03-31

不動産の所有権移転手続き についてのQ&A

 お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 不動産の生前贈与による所有権移転手続きに関して
連載中から問い合わせが来ました。
やはり皆さん、他人事でない方が多かったのですね!

 中でも実際に直面しているケースでの問い合わせについて
今日はお話ししていきたいと思います。
(今回はなぜか、地目に関するものが大半でした。)


Q1:保安林とはなんですか?

 固定資産税の請求書に「保安林」とありました。
税金の額が書かれていません。
今度この土地を贈与されるのですがどう扱えばいいでしょうか?

 ~保安林とは山林と異なりある種公益に絡む
性格を持つ不動産で、固定資産税は免除されます。
将来「土地の評価証明書」を取得されるとわかりますが
ここでも評価額は「0円」と表記されます。

 ですが、贈与の場合の課税価格まで0円ではすみません。
「近隣山林の単価」をベースに1㎡当たりの単価を算定して
課税価格に加えないといけません。

 付け加えますと、山林と違い保安林の指定を解除しなくては
自由に売却は出来ません。
加えて「保安」という意味合いからも安易な地目変更は難しいのです。


Q2:地目を変えたい

 評価証明書を見たら登記上は「畑」で現況地目では「山林」でした。
市役所は山林と認めているわけだから売買できますか?

 ~畑や田のように「農地」として登記されている土地は現況がどうであっても
その管轄は農業委員会です。
以前のブログでも書きましたが少々の荒れ地では畑に復元可能と判断され
家屋を建てる予定がある場合も詳細な建築計画の提出を求められます。

 また山林となった経緯も意図的に植林した結果なのか自然の流れでそうなったのか

 植林した場合は農業委員会に無断で土地をいじったとして指摘されますし
いわゆる「放置」の結果そうなったらこれまた管理不行き届きと見做されます。

 最悪(受贈者にとってですが)の場合は畑に復元しなさいと命じられかねません。

 受贈者が農業従事者でなく一般の勤め人の場合、
農地の贈与は事実上不可能ですからこの土地は相続開始までは手を付けない事です。


Q3:地目は変えるべき?

 登記上は「宅地」 現況地目は「山林」でした。
長年放置してきた結果ですし周囲も荒れ地なので宅地としては利用出来ません。
 お話では「宅地」「山林」は共にスムースに贈与可能で
登録免許税上も問題なく手続きできるとありましたが
登記終了後もこのまま二重の地目のままでも構いませんか?

 ~確かに後になって指摘されたりとか罰則が発生するようなことはありませんが
次代の事を考えれば地目変更が可能な場合、変更手続きをとったほうがいいでしょう。

 基本的には「登記申請書」と同じで登記の目的が「地目変更」となる訳です。
以下のリンクを参照して下さい。

地目変更登記 

 地目の変更や土地の地目が現状どうなっているかを最初に把握できるのは
当然、現在の所有者(仮に親とします)です。
贈与でしたら時間的な余裕があるわけですが、
相続人(仮に子供)に詳細を知らせないまま「相続」となった場合、
相続人はその時初めて実態を知る訳です。

 親である貴方は子供に不動産の現況を話していますか?
 子である貴方は親に不動産について尋ねていますか?

 何度も書いてきましたが情報の共有は双方にとってもメリットの多い事です。


Q4:申請してから交付までどのくらいかかりますか?

 いくら相談コーナーで事前チェックを受け、これで大丈夫でしょうと言われても、
最終的に申請が受理された訳ではありません。
申請時に「お知らせ」という文書が渡されます。
ここに交付予定日時が記載されてます。

 概ね申請日を含めて暦上の十日以内が基本だそうです。
何も不備や修正個所がなかった場合でです。
仮に月曜日に申請した場合、翌週水曜日までが目安です。

 但し 月末になるにつれて申請件数が急増する傾向が続いており、
最終週に申請した場合最悪三週間かかった例もあったそうで、
出来れば月初から半ばまでの申請をお奨めしますとの事でした。

 月末になると商業登記等各種の申請が急増する為
そのあおりを受けるためだそうです。

「なぜ、十日近くもかかるのですか?」と聞いてみたところ、

「ここのような都心部の登記上は一見スタッフが多くて
業務量も数多くこなせそうですが、その分いろいろな申請が
集中するので、一週間~十日かかります。」

「田舎の登記所は申請件数は少ないですが、その分
スタッフも少ないので、結局同じくらい時間はかかるんです。」

ある意味、うまくできているなと、あっさり納得しました。


 さて、もしも記載上の過ちや不備があった場合は
記載しておいた貴方の連絡先にその旨の連絡があります。

連絡があった日から五日以内に当該の登記所に出向いて
修正手続きをしませんと今回の申請自体が反故になります。
遠隔地の場合、洒落になりませんね。

 もし、申請後五日以内に連絡が来なければ、
晴れて受理、交付されたと考えていいでしょう。

 但し、念のため交付予定日の午後以降に
登記所へ確認の連絡を入れたほうがいいとも言われました。
人間のやる事なので連絡不備、し忘れは絶対にないとは言えませんからね。


 さて、連絡を取って確実に新しい登記済み証が交付された事が
確認出来ましたら、三か月以内に受け取りに行って下さい。
まさかこのような重要な申請を、忘れることはないでしょうが
事故や病気、転勤などでつい失念という恐れもあります。

 申請に不備がなかった場合
新しい証書が出来上がった場合
共に、あちら側からはその旨の連絡は来ません。

 この場合に限らず、お役所関係に申請等の手続きをした場合は、
自ら進んで確認する癖をつけておきましょう。


では今回はこの辺で失礼します。

 今日の内容について詳しくお知りになりたい方は
こちらからお気軽にどうぞ!

https://mbp-tokyo.com/office-terada/inquiry/personal/

 
 事務所の連絡先は 以下の通りです。

東京都港区新橋2-16-1
ニュー新橋ビル7階ハローオフィスC-3

 03-5157-5027(TEL)
 03-5157-5012(FAX)  

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
よくある質問

 質問) そちらの業務の対象かどうかもよく分からないのですが    相談してもいいでしょうか?     その場合、直接の電話、お問い合わせからの連絡等ある...

これまでのメディア掲載
アントレ2016秋号にて

 今度はリクルート社が発行する情報誌「アントレ」2016秋号の特集記事、「今こそ開業!脱。先送り人生」で、私の起業に至るまでのインタビュー記事が採り上げられるこ...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
遺言書と任意後見で第二の人生をサポートする行政書士

50代から直面する親子間の問題と、満足できる「第二の人生」をサポートする(1/3)

 新橋駅前の行政書士・寺田淳さんは、自身と同じ50代の男性に向けた相続・遺言問題と、充実した第二の人生を迎えるための再就職・転職・独立に関してのサポート・サービス業務に取り組んでいます。 最近、相続に関する個人向けセミナーを開催する機会...

寺田淳プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

50代男性の悩み(親問題・自身の将来)に強い行政書士です。

事務所名 : 寺田淳行政書士事務所
住所 : 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL : 03-5157-5027

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5157-5027

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

遺言の効力

 夫婦で店をやってます。 自宅兼店舗で他にこれと言った財産...

T・W
  • 40代/男性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
遺言では遅すぎること ~葬儀・墓・家

 【今日のポイント】  遺言に書かなくてはいけないことはいろいろありますが、遺言に遺しても意味がないも...

[ 終活~エンディングノート ]

マイナンバーで出来る事

 【今日のポイント】  2017年度の税制改正の内容が明らかになりました。その中で、確定申告の際の医療費控...

[ 最近の話題から ]

知っていますか? 固定資産税の仕組み

 【今日のポイント】  土地や建物を所有すればついて回るのが「固定資産税」です。今日は課税のポイント、...

[ 新橋事務所日記 ]

最近の相続トラブルについて

 【今日のポイント】 相続にまつわるトラブル、いろいろあります。法定相続分、遺留分、特別受益、寄与分な...

[ 終活~相続 ]

起業の時の身近な資金手当て

 【今日のポイント】  いざ起業・開業! 計画は吟味した、満足のいく内容に仕上げた! 残すは資金の手当...

[ 起業・転職・再就職 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ