コラム

 公開日: 2013-11-08  最終更新日: 2015-03-31

遺言は誰のために必要でしょう?

 
 この1週間、いろいろと出かけての用事が重なり
コラムの更新が滞ってしまいました。
なかなか、一定のペースで作業するのは難しいですね。

 まあ、毎日が変化に富んでいる方が個人的には
好きな方ですが・・・

  お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。

 遺言、相続の場合、
一般的には奥様が相続人となる、これが大半ですね。
女性の場合、2人に1人は90歳近くまで生きるそうです。
夫に先立たれて後、約15年は生きているというデータもあるそうです。

 と、なれば
夫は遺言や相続について真剣に考えなくてはいけないのです。

 特に子供のいない夫婦の場合は遺言の有無は死活問題になります。
遺言を残さずに夫が亡くなった場合、法定相続人として
存命であれば夫の両親、両親が亡くなっていても夫の兄弟姉妹がいれば
彼らに相続権が発生します。

 両親であれば、相続財産の1/3、兄弟姉妹であれば1/4になるのです。
さらに、兄弟姉妹が亡くなっていてもその子供である甥や姪に1/4の権利が
発生するのです。

 仮に夫婦の財産が自宅兼店舗しかない場合で夫が急逝したら?
相続人の「正当な権利の行使」の前には最終的には妻は家屋を
処分して彼らに相続分を渡さなければいけません。
 商売はその後、継続は出来るのでしょうか?
さらに、妻の住居はどうなるのでしょう。

 義理の兄弟姉妹でもどうかと思いますが、
さらに甥や姪となると、どのくらいの交流が図れていたのか、
下手をするとほぼ初対面、というケースも少なくありません。
そのような中で、遺産分割協議を強いられるのです。


 今度は、高齢の親と遺言書の関係です。
夫の両親を嫁が介護しているという話は珍しくありません。
でも、実の娘以上に介護していたとしても、
親の側が遺言書に生前の働きに対して寄与分を記載していなければ、
ほぼ嫁が財産を受け取る可能性はないでしょう。

 寄与分が認められる場合としては、
自宅でのほぼ終日介護活動に従事していたというような場合くらいです。 
入院している病院に通い詰める程度では無理なのです。

 いくら嫁や息子に対し、口頭で感謝の言葉を繰り返しても、
財産の分与を確約しても遺言書に書かれていなければ実現は出来ません。

 夫の立場からも、親の立場からも
遺言書を残すことは妻や義理の娘への最後の、そして最強の擁護策なのです。

 2年ほど前のデータですが、厚労省の発表した2011年7月末時点での
70歳以上の生活保護の受給者は約57万人でそのうち60%は女性なのです。


 女性の老後を安定させる為の一つの、そして必須の予防策として
男性の皆さんは積極的に遺言を遺すという事に取り組んでください。

 その際も、「土地を妻の所有とする。」
「土地建物を妻に譲る。」等の表現では遺言書無効の審判が出る恐れがあります。
 「 ~を妻に相続させる。」 この言い回しを徹底して下さい。

 さらに、笑い話のようですが、
遺言書に相続を指定されていた銀行預金が、
ふたを開けてみたら残高がほとんどなかったというケースもあるのです。
明らかに、記憶違いか既に使い切った口座だったことを忘れていたのでしょう。

 いざ、遺言書を書くと決めた貴方。
書く場合は、言い回しに留意すると共に、
まずは財産調査を始める事も忘れてはいけません。 

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

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