コラム

 公開日: 2013-08-15  最終更新日: 2015-03-31

墓地改葬 ~費用と方法

 連日の猛暑、体調は大丈夫でしょうか?
ちょうどお盆の最中ではありますが、
私は今週は事務仕事の消化に励んでいます。

 こんにちは!
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の
寺田 淳です。


 今回のテーマは
お墓の引越し 、即ち改葬についてです。

 ちょうどお盆の時期ですね。
この時期に帰省がてら墓参りをする方はかなり多いのではないでしょうか?

 しかし実家がかなり遠方だとか既に両親もいないし、
知り合いもいなくなった場合だんだんと足は遠のくものです。
 こうして、もはや馴染のなくなりつつある 郷里に
このまま墓を残しておくべきか 考えるケースが多くなってきています。


 厚労省の調査データに拠りますと
2011年度の改葬件数は76,600件以上で
今後も改葬件数は増加する見込みだそうです。

 遺骨というものは、家族だからと言って
勝手に持ち出して移動させることは出来ません。
完全な違法行為となります。



 ごく簡単に、改葬手続きをまとめてみます。

① 新しい墓を確保する事。
  ~これが確定していませんと、次の改葬許可申請書が書けません。

② 現在の埋葬地の市区町村で改葬許可申請書を入手します。
  ~最近はホームページからダウンロード出来る市区町村も多いようです。
   事前確認をしておくと、後々便利です。
    ちなみに、遺骨一体につき許可証は一通必要になります。
  一族の菩提寺など、何体の遺骨が納められているか確認しておきましょう。

③ 改葬許可申請書に現在の墓地管理者(菩提寺等)の署名・捺印を してもらいます。

④ 現在の墓地管理者から「埋葬許可証」を発行してもらいます。

⑤ 上記の書類全てを現在の墓地のある市区町村役場へ提出します。
  ~これで、「改葬許可証」が発行されます。

⑥ 新しい墓の管理者から使用許可証等の必要書類を入手します。

⑦ 現在の墓を更地にする手配をします。
  ~墓石の処理をどうするかを決定します。
  移転先で再利用する、処分する。
   それによって運送業者や石材店などと処理の打ち合わせをします。
  運送料は概ね20万円以上のようです。

⑧ 現在の墓で「閉眼法要」を行います。
  ~これで、晴れて遺骨を取り出すことが出来ます。

⑨ 新しい墓に遺骨と改葬許可証を持参して確認の後
 「開眼法要」をして納骨を済ませます。

⑩ 以前の墓地を更地に戻します。
  ~概ね更地費用は10万円からですが、
  場所によって(山頂、傾斜地等) 別途費用が加算されるようです。


 上記の内容ですと、全てひっくるめて、
改葬費用の相場は200~300万円となっているようです。

 また、お金の問題もさることながら
時間と手間がかかるのは上記の③の手続きです。

 基本的にはこれ迄お世話になってきた菩提寺に対し
「感謝の気持ち」として 金銭を渡すのは慣習として認識されています。

 ですが 中には「離壇料」(檀家を離れる)と称して
相当額を請求してくるケースがあるようです。

 先方からすれば、檀家が減少する訳ですから
特に田舎の寺などでは死活問題になりかねません。
ですから、なかなか署名に応じなかったり 翻意を促したり
檀家離れを阻止しようとします。

 それでダメとなると、
一転して高額の「気持ち」を要求するようです。
杓子定規に言えば、この請求には何ら法的根拠はありません。
 とはいえ、署名・捺印がもらえませんと
いつまでたっても 新しい墓に遺骨を移せません。

 話し合いのたびに、
安くない交通費や宿泊費が発生するかもしれません。

 お互い人間ですから、
感情の行き違いは修復に時間がかかります。

 改葬を考えている場合は、
早い段階で帰省時等にそれとなく 話をしておく等、
根回しをしておくべきでしょう。

 なかには全くの音信不通で今や墓の継承者もわからず
無縁墓となってしまうケースも少なくないと聞きます。

 改葬を申し出るだけでも今や立派な先祖孝行なのですから
手順を惜しまず、誠意ある申し入れで理解を得る事を目指しましょう。

この記事を書いたプロ

寺田淳行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 寺田淳

東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル7F ハローオフィスC-3 [地図]
TEL:03-5157-5027

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