コラム

 公開日: 2012-11-15 

言葉の意味 ~記録することの大切さ

こんにちは!
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の
寺田  淳です。

 今回は、少し視点を変えたお話です。
でも、エンディングノートから遺言書まで
書き残す事の重要性を説く事には変わりありません。

 さて、
遺言にしても
エンディングノートにしても
共通するのは、言葉を文字にして残すことです。

 見方を変えれば、
契約書を取り交わすのも
双方の一致した理解である事を確認するためのものです。

 こんなことまで、盛り込まなくても。
 口酸っぱく伝えているから、
 耳にタコが出来るほど聞かされているから大丈夫・・・

 それでも、思い違い、勘違い、
加えて悪意のある解釈は後を絶たないのが事実です。

 今回は、歴史上有数の口約束の悲喜劇を紹介します。
どの話も、いわゆる伝承ですから、事実はどうかわかりません。
信じるか信じないかは、貴方次第です。

 源頼朝さんの例)

その1: 源頼朝が石橋山の合戦に敗れ
    安房(今の千葉県南端)に逃れたときに、
    平野仁右衛門という者の領する島に隠れ、
    時機を伺い、反撃に出て最終的に平家を滅ぼし、
    天下を掌握した際に、平野さんにこう言ったそうです。
   
    「そなたの働きのおかげで天下をとれた、
     その働きに対して、あわ いっこくを与えたい。」

     頼朝さんは「安房の国 一国」 と言う意味で言ったのです。
    いわゆる「一国一城の主となれ」という破格のご褒美です!

     ですが平野さん、「 粟 一石」 と解釈したんです。
    粟とは雑穀の一種で、一石とは今でいうと大人の一年分の
    コメの消費量と同じと解釈されてます。 
    お米一年分、というところでしょうか。

    「あれだけ貢献して、雑穀一年分・・・」
    平野さん、意を決して申し出ました。
    「せめて、この島だけでも私の領地のお墨付きを頂きたく・・・」
     
     頼朝さんは感動です。
    「なんて慎ましい者よ! 気に入った、
     この島は永久にそなたのもの、島の名も仁右衛門島と名乗るがよい」

     双方共に、感激したのは確実でしょうね。
    しかし・・・   
    せめて、書付でもらっていれば・・・
    (ちなみにこの仁右衛門島は千葉南端に実在します。県内唯一の有人島です。)

その2:  頼朝の父、義朝をだまし討ちにした東海地方にいた長田忠致さん、
     其の後、巻き返した源頼朝に打ち首覚悟で臣従したところ
     頼朝さん「過去は問わない、私のために粉骨砕身、頑張ってくれ!」
     「頑張り如何によっては、そなたに、みのおわり を与える。」と
 さすがに、源氏の棟梁、器量が大きい!?

      長田さん、感激して大奮闘、その後、源氏が天下を平定しました。
     そして頼朝さん、長田さんを呼び出してひとこと。
      「約束通り、みのおわり を与える。」
     と打ち首に処しました。

      「美濃・尾張」二か国をもらえると理解した長田さん。
      「身の終わり=処刑」を 言葉通りに与えた 頼朝さん。
      
 徳川家康さんの例)

 同じ手口(?)は 徳川家康さんも有効活用されてます。
大阪冬の陣が休戦となり、和睦の条件として、大阪城防衛の要である
堀の扱いについて話し合いが行われました。

 徳川側は「そうぼりを埋め立ててほしい」と要望し、、
大坂方は「惣堀(外堀の意味)」ならいいか、と解釈して 
双方が了承してしまいます。

 ところが、
徳川方は「総堀」=オールの意味で持ちかけており、
一気に堀という堀を埋め立ててしまい、大阪城を丸裸にして夏の陣で落城させました。

 言葉の解釈は、文字にしませんと分かりません。
いや、文字にしても上記の例だと、ひらがなではまだ不十分ですね。

 日本語の持つ特徴を逆手に取った頼朝さんや家康さんは 
現代でも充分に通用する政治家になれるでしょうね。


 もっと身近な、言葉のあやとして、地元話を書きます。
東京近在の方限定の話なのでご容赦願います。

 東京から神奈川に通じる主要国道に
国道一号線と国道一五号があります。

 これの通称が、ややこしいのです。
というのは、国道一五号は、別名第一京浜国道(通称第一京浜)と言います。

 地元民(私もです)などでは 「イチコク」などと略してますが
これは 第一京浜国道のことで、国道一五号なんです。

 国道一号線は、単に「イチゴウ」と呼ぶことが多いです。
(さらに言えば、国道1号線は、第二京浜国道とも呼ばれます。)

 ですから、地理不案内のドライバーですと
「イチコクから神奈川に向かって」と指示して気を抜いていると、
国道一号線を突っ走られてた、なんてことになります。

 話し言葉は正確に話しても、正確に伝わらない、
または意図的に伝えないことが出来るのです。

 契約書、覚書、念書など等 
何でもかんでも書類にというと堅苦しい気分でしょうが
ひとつ間違えたときのことを考えればどうでしょう?

 その意味合いを分って頂けると思います。

 誰もが意味を取り違えない内容で書く事。
この大切さについて、書いてみました。


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行政書士 寺田淳

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