コラム

 公開日: 2016-03-12  最終更新日: 2016-04-14

相続時に差し押さえをされた不動産の取り扱いについて


被相続人が死亡すると、相続財産は相続人全員の共有財産となります。もし、相続人のひとりに借金があり、その債権者などに不動産の差し押さえを受けた場合、どのように対処するのがよいでしょうか。

方法は「借金の弁済」と「相続放棄」の2つです。このような状態に陥らないためには、早めに遺産分割協議を行い、登記することが大切です。

不動産は相続人全員の共有財産となり、第三者に登記されるリスクがある

不動産は、被相続人が死亡した時点で、相続人全員の共有財産となります。共有財産であるため、遺産分割協議を行い、各持ち分が登記される前は、誰もが権利を執行できる状態にあります。

このような状態にある不動産は、第三者により差し押さえに遭うケースがあります。

例えば、相続人のひとりに借金があり、返済が滞っていた場合などです。そうなると、債権者により法定相続分の相続登記をされ、当該相続人の持分につき差押え登記をされてしまう場合があります。
相続対象の不動産が、第三者により差し押さえされていた場合はどうしたらよいでしょうか。

相続財産が確定したら早めに遺産分割協議を行い登記する

登記の原則は「早い者勝ち」です。

ですから、この場合、先に差し押さえをした第三者の登記が有効となります。もし、第三者に登記を取り下げてほしい場合は、借金を返済するなどして相手方に納得してもらうしかないでしょう。

このような状態を避けるためには、被相続人が死亡したらすぐに借金返済が滞っている相続人の持分を「0」とした遺産分割協議を行うことです。そして、結論が出たらすぐに各持ち分を登記するようにします。重要なのは「登記」することです。

遺産分割協議を行い、結論が決まっていても、登記をしていなければ相手方に対抗できないので、注意が必要です。

遺産分割協議がなかなかうまくいかず、親族間のトラブルに発展することもよくあります。

このようなケースでは、いたずらに相続財産が放棄されることになり、第三者に登記されるリスクが高まります。ですから、被相続人が死亡した時点で、そういった財産がないか洗い出す作業が必要になってきます。

相続放棄をすると第三者の登記は無効になる

第三者に相続不動産を先に登記されてしまった場合、原則として対抗できません。しかし、「相続放棄」をすると、「初めから相続人でなかった」ことになるため、第三者の差し押さえは無効になります。

この場合は、相続放棄が優先されることになります。ただし、相続放棄が可能なのは、原則として相続を知ってから3カ月以内なので、早急に行動することが大切です。

➢ 代位弁済の組戻しと手続について
➢ 不動産の相続で放棄という選択と手続きについて
➢ 不動産を相続する際に注意したいコツ

どんな小さな質問でもかまいません。
不動産でお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

電話でのお問い合わせ  03-5299-9777 (平日・土曜 9:00~18:00)
メールでのお問い合わせはこちらから

この記事を書いたプロ

日本橋アセットコンサルタント [ホームページ]

不動産コンサルタント 皆藤一郎

東京都中央区日本橋1-2-10 東洋ビル6F [地図]
TEL:03-5299-9777

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
皆藤一郎 かいとういちろう

不動産相続の問題をワンストップで解決します!不動産のエキスパート(1/3)

 相続した不動産、相続する不動産でお困りのことはありませんか?この土地は実際に売れるのか、賃貸したら有効活用できるのか、手放すしか解決方法はないのか。どのような選択肢があり、何がベストなのかクライアントの立場に立って導いてくれる不動産相続ナ...

皆藤一郎プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

交渉力・調査力・オールラウンドな不動産経験で相続問題を解決

会社名 : 日本橋アセットコンサルタント
住所 : 東京都中央区日本橋1-2-10 東洋ビル6F [地図]
TEL : 03-5299-9777

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5299-9777

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

皆藤一郎(かいとういちろう)

日本橋アセットコンサルタント

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
不動産評価を出張で査察。連携したサービスを
イメージ

不動産評価には現地確認が必須です。現地確認をしなかったばかりに、トラブルに巻き込まれるケースも多々ありま...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

不動産分野に精通していないと分からない相続対応
イメージ

遺産相続にはさまざまな専門知識が必要です。現金のみを相続するケースと不動産を相続するケースでは当然対応が...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

販売先をある程度絞ってから不動産価格を決めるメリット
イメージ

不動産売買にはテクニックがあります。早く売買を進め、不動産を処分するためには、一般個人だけでなく不動産会...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

大手不動産仲介会社が不動産の売買に向かない理由
イメージ

不動産売買をするときに、頭を悩ますのが「どの不動産会社を選ぶか」です。大手不動産仲介会社を選べばよいだろ...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

代位弁済の組戻しと手続について
イメージ

住宅ローンを滞納し、保証会社から代位弁済が行われると債権は保証会社に移ります。この代位弁済があってから6...

[ 任意売却の基本 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ