コラム

 公開日: 2016-02-27  最終更新日: 2016-04-14

隣地の所有者との土地の境界が明確でない不動産を相続しても売れない?


せっかく相続した不動産も、境界が不明確では売却が難しくなります。正確な面積が出せないだけではなく、隣地所有者と境界の位置を巡ってトラブルになることもあります。そんなときは、土地の専門家である土地家屋調査士の出番です。測量を行い、境界を確定させることで、不動産をスムースに売買できるようになります。

不動産売買では境界線の位置でトラブルになる

不動産売買でよく問題になるのが「境界がどこにあるか」です。現地を実際に見てみると、「公図と境界がまったく違っていた」というのはよくある話です。せっかく不動産を相続しても、こういったケースだと、売却が難しくなります。

というのも、隣地所有者とトラブルになるからです。もし境界に錯誤がある場合、隣地所有者とどこに境界があるか話し合うことになります。このような場合は、まずは登記所に行き地積測量図があるかを確認すべきです。そして、過去に境界確認書などを取り交わした経緯がないか確認しましょう。

相続した土地に地積測量図などがないときは測量が必要

前述した地積測量図や境界確認書などがない場合は、境界確定のために測量をする必要があります。そして、お互いが主張する境界線に合わせて測量を行い、境界確認書を取り交わして新たに登記をします。

測量は土地家屋調査士に依頼するとよいでしょう。土地家屋調査士は、土地や境界、測量のスペシャリストです。不動産は専門知識がモノをいう分野です。自分でやろうとしてもなかなかうまくいかないものです。

土地境界確定測量は、調査から始まります。まず、土地の過去の資料を探します。登記所のほか公道との道路境界については自治体が調査対象です。それでも資料が集まらない場合は、近隣住民から情報を収集することもあります。

売れない土地は境界を確定させることで売却が可能になる

ある程度資料がそろったなら、測量や計算を行います。ここまで早いケースでも1カ月程度はかかります。ですから、余裕を持って測量までの予定を立てることが大切です。

こうして導き出された境界の位置を、隣地所有者の立ち合いのもと決めます。もし、隣地所有者の塀や樹木などが越境していたり、逆にこちらから越境している場合は、将来建替えや改装をする際に越境を解消する旨の覚書を交わしたほうがよいでしょう。こうして決められた境界に、コンクリート杭や境界プレートなどを設置して終了です。

ここで、やっと初めて売却まで進めるでしょう。ちなみに、相続税支払いは現金でなく、金銭で納付することが困難な事由があることなどハードルは高いですが土地の物納でも可能な場合があります。このような場合は、境界を明らかにし正確な土地面積を報告する必要があるため、地積測量は必須です。

隣地所有者との境界トラブルは珍しい話ではありません。相続した後に、境界を再度確定させるのは骨の折れる作業で、時間もかかります。可能なら、不動産を相続する前に済ませておきたいですね。

➢ 不動産相続時に受けるコンサルティングの内容とは
➢ 不動産評価を出張で査察。連携したサービスを

どんな小さな質問でもかまいません。
不動産でお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

電話でのお問い合わせ  03-5299-9777 (平日・土曜 9:00~18:00)
メールでのお問い合わせはこちらから

この記事を書いたプロ

日本橋アセットコンサルタント [ホームページ]

不動産コンサルタント 皆藤一郎

東京都中央区日本橋1-2-10 東洋ビル6F [地図]
TEL:03-5299-9777

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
皆藤一郎 かいとういちろう

不動産相続の問題をワンストップで解決します!不動産のエキスパート(1/3)

 相続した不動産、相続する不動産でお困りのことはありませんか?この土地は実際に売れるのか、賃貸したら有効活用できるのか、手放すしか解決方法はないのか。どのような選択肢があり、何がベストなのかクライアントの立場に立って導いてくれる不動産相続ナ...

皆藤一郎プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

交渉力・調査力・オールラウンドな不動産経験で相続問題を解決

会社名 : 日本橋アセットコンサルタント
住所 : 東京都中央区日本橋1-2-10 東洋ビル6F [地図]
TEL : 03-5299-9777

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5299-9777

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

皆藤一郎(かいとういちろう)

日本橋アセットコンサルタント

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
不動産評価を出張で査察。連携したサービスを
イメージ

不動産評価には現地確認が必須です。現地確認をしなかったばかりに、トラブルに巻き込まれるケースも多々ありま...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

不動産分野に精通していないと分からない相続対応
イメージ

遺産相続にはさまざまな専門知識が必要です。現金のみを相続するケースと不動産を相続するケースでは当然対応が...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

販売先をある程度絞ってから不動産価格を決めるメリット
イメージ

不動産売買にはテクニックがあります。早く売買を進め、不動産を処分するためには、一般個人だけでなく不動産会...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

大手不動産仲介会社が不動産の売買に向かない理由
イメージ

不動産売買をするときに、頭を悩ますのが「どの不動産会社を選ぶか」です。大手不動産仲介会社を選べばよいだろ...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

代位弁済の組戻しと手続について
イメージ

住宅ローンを滞納し、保証会社から代位弁済が行われると債権は保証会社に移ります。この代位弁済があってから6...

[ 任意売却の基本 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ