コラム

 公開日: 2016-02-15  最終更新日: 2016-04-13

不動産の相続で放棄という選択と手続きについて


相続人のなかには、さまざまな事情があり、不動産を相続したくない人もいるでしょう。そんなときは相続放棄を検討するのが良いでしょう。

相続放棄をするためには、裁判所に一定の手続きが必要です。相続を放棄すると、すべての義務から解放されたような気がしますが実際は違います。相続放棄をした後も、不動産管理において一定の義務が残ります。

不動産は相続放棄することが可能

「財産をすべて相続しなければならないか」というと、決してそうではありません。不動産は相続放棄することが可能です。このコラムでは、相続放棄の手続きについて解説していきます。

相続放棄とは、被相続人の不動産や預金などの遺産を「すべて放棄する」ことをいいます。ここでポイントとなるのは、「すべて」という言葉。つまり、「ある財産はほしいが他はいらない」といった、財産の選択はできないということです。

補足として、「限定承認」という方法もあります。
負債などのマイナスの遺産も含めて相続するが、プラスの遺産を処分して負債を返済した後、負債が残ったとしても相続人固有の財産から返済はしないというものです。

相続放棄は相続開始を知った日から3カ月以内に申し立てを

相続放棄は、家庭裁判所への申し立てが必須です。後日、裁判所から交付される「相続放棄申述受理証明書」を受け取って初めて相続放棄が成立します。遺産分割協議の際に、口頭で申し出るだけでは、相続放棄は成立しないので注意が必要です。

相続放棄は、「相続開始があったことを知った日から3カ月以内に申し立てること」が必要です。ここでは「知った日」というのがポイント。たとえ3カ月以内に申し立てることができなくても、「相当の理由」があれば相続放棄が認められる可能性があります。

相続放棄手続きは、相続人それぞれで行います。相続放棄した遺産は、他の相続人へ権利が移転します。一度相続放棄が認められたなら、その相続人は最初からいなかったものとみなされます。

手続きに必要な書類は「相続放棄申述書」「被相続人の戸籍謄本」「被相続人の住民票除票」「申立人の戸籍謄本」などです。

自分では手続きが難しいと感じた場合は、専門家に依頼しましょう。

不動産の相続放棄をしても管理義務は残る

相続放棄でおさえておきたいのは「相続放棄をしても一定の管理義務が残ること」です。例えば、相続財産が倒壊しそうな住宅であり、相続放棄後に倒壊し他者に損害を与えてしまった場合、相続放棄した相続人も賠償責任を負うおそれがあります。

相続放棄が成立したからといって、すべての義務から逃れるわけではありません。このことをよく覚えておきましょう。

➢ 不動産相続の手続きの流れと期間について
➢ 不動産を相続する際に注意したいコツ
➢ 相続時に差し押さえをされた不動産の取り扱いについて

どんな小さな質問でもかまいません。
不動産でお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

電話でのお問い合わせ  03-5299-9777 (平日・土曜 9:00~18:00)
メールでのお問い合わせはこちらから

この記事を書いたプロ

日本橋アセットコンサルタント [ホームページ]

不動産コンサルタント 皆藤一郎

東京都中央区日本橋1-2-10 東洋ビル6F [地図]
TEL:03-5299-9777

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
皆藤一郎 かいとういちろう

不動産相続の問題をワンストップで解決します!不動産のエキスパート(1/3)

 相続した不動産、相続する不動産でお困りのことはありませんか?この土地は実際に売れるのか、賃貸したら有効活用できるのか、手放すしか解決方法はないのか。どのような選択肢があり、何がベストなのかクライアントの立場に立って導いてくれる不動産相続ナ...

皆藤一郎プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

交渉力・調査力・オールラウンドな不動産経験で相続問題を解決

会社名 : 日本橋アセットコンサルタント
住所 : 東京都中央区日本橋1-2-10 東洋ビル6F [地図]
TEL : 03-5299-9777

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5299-9777

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

皆藤一郎(かいとういちろう)

日本橋アセットコンサルタント

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
不動産評価を出張で査察。連携したサービスを
イメージ

不動産評価には現地確認が必須です。現地確認をしなかったばかりに、トラブルに巻き込まれるケースも多々ありま...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

不動産分野に精通していないと分からない相続対応
イメージ

遺産相続にはさまざまな専門知識が必要です。現金のみを相続するケースと不動産を相続するケースでは当然対応が...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

販売先をある程度絞ってから不動産価格を決めるメリット
イメージ

不動産売買にはテクニックがあります。早く売買を進め、不動産を処分するためには、一般個人だけでなく不動産会...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

大手不動産仲介会社が不動産の売買に向かない理由
イメージ

不動産売買をするときに、頭を悩ますのが「どの不動産会社を選ぶか」です。大手不動産仲介会社を選べばよいだろ...

[ 不動産業務におけるパートナーシップ体制 ]

代位弁済の組戻しと手続について
イメージ

住宅ローンを滞納し、保証会社から代位弁済が行われると債権は保証会社に移ります。この代位弁済があってから6...

[ 任意売却の基本 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ