コラム

 公開日: 2011-05-16 

【ワンポイントQ&A】試用期間中、残業代は出ないといわれた

? 4月から入社した新卒社員。試用期間は3ヵ月とされています。入社から1ヶ月経ちましたが、仕事を覚える時期だから働いているとはいっても研修期間のようなものです。新卒社員であっても残業代を払わなければいけないのでしょうか。

! 試用期間中だから残業代を払わなくても良いということはなく、業務に就いており会社の指示で残業した場合は、残業代=割増賃金の支払いは必要となります。

試用期間は、使用者が労働者を試用する期間のことであり、この期間中に業務への適性や勤務態度などを確認し、本採用を行うかどうかを決定する期間をいいます。

法律上では試用期間を「解約権留保付労働契約」であると解釈されます。
試用期間中は解雇権を一旦留保している状態であり、試用期間中の勤務状態から判断して引き続き雇用しておくのが適当でないと判断することが、試用期間を設定した趣旨・目的に照らし客観的に相当である場合にのみ解雇が妥当であるというものです。

試用期間中であっても、使用者と労働者との労働契約は成立している事から、通常の労働者と同様に、労働基準法などが適用され、使用者は時間外労働に対して割増賃金を支払う義務があるとなります。

試用期間中は仕事を覚える時期だからといっても、会社から指示された業務を行っている以上は、法定労働時間を超えて働いている場合には、割増賃金の支払いが発生します。

では本人の意思で居残り、仕事をしている場合はどうなるのでしょう。

残業を行う場合に会社の指示・承認が必要とのルールの下で上司が適正に業務を管理しており、残業の必要性がないにも関わらず、本人が自分の意思で残っている場合には割増賃金支払いの必要性はないと考えられます。

一方、会社からの残業指示・承認ルールが徹底されてなく、残業の必要性も確認しないままま、暗黙のなかで居残り残業が行われている場合には「黙示の承認」とされ、割増賃金の支払い義務が生じる場合も多くあります。

単に試用期間中だからということではなく、労務管理上のルールを適正にし、仕事の範囲を明確にすることが必要とされます。


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