コラム

 公開日: 2012-04-27 

【ワンポイントQ&A】業務中にインターネットやSNSをしているのを見つけたとき

【今回のポイント】

1.会社が貸与しているPCや情報機器は、仕様履歴の管理ツールなどを設定し利用状況を確認できるようにし、これを社員にも認識してもらう

2.就業規則の服務規律部分に「やってはいけない事」として具体的に定め、これに何度も違反している事実がある場合には、懲戒処分となるようルール付けをする

3.結局は日頃からの意識付けが大事=日頃からインターネットやメールの使用方法について指導・教育を行い、社員への意識付けをしていくことが重要



インターネットや電子メールは、職場では必要不可欠。現代社会においてなくてはならないものになっています。それだけに、職場でのメールやインターネットにまつわるトラブルも増えてきています。



トラブルで一番多いのが「仕事をしているように見せかけてネットサーフィンをしている」「業務に見せかけて私用メールのやり取りをしている」「業務中にSNSに書き込みしている」「FX取引を行っている」など、勤務時間内でのインターネット利用に関するものです。



会社は、こういった勤務時間内での私用メールや仕事以外のインターネット利用を禁止するにはどうすればいいのでしょうか?



労働基準法には「仕事中に私用でインターネット利用をしてはいけない」などといった制限はありません。

このような社員への具体的な服務に関するルールは、会社との労働契約により社員に発生する義務に従って、会社が具体的に作成をし、社員に周知徹底しておくべきものとなります。



これが就業規則などに規定されるいわいる「服務規律」です。

法律に違反する内容や社会通念上認められないような場合を除いて、会社はこれらのルールを自由に決めることができます。

逆に言えば、就業規則などにぐたいてきに定めておかなければ、私用メールやインターネット利用を禁止したり、これを理由に懲戒処分をおこなうことができないのです。



「私用メールや私的なインターネット利用の禁止」を服務規律を定め運用するには、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。



社員は権利もあるが義務もある事を認識する

会社と労働契約を結び社員になるということは、社員は会社に対して労務を提供する義務が発生し、会社はその対価としての賃金の支払い義務が発生するということです。

社員が労務を提供する義務というのは、会社が求める質と量の労務を提供しなければならないとされ、暗黙のうちにさまざまな義務(職務専念義務・業務服従義務・信用保持義務など)が発生しているとされています。



私的利用に対する制限を明確にする

私用メールや業務外のインターネット利用に対する禁止や懲戒については、内容が悪質かどうか、利用頻度などより判断するべきでしょう。

会社としては、度を超した頻度の私用メールを送受信していたり、会社や特定の個人を誹謗中傷するような悪質な内容のメールを発信していたりSNSなどで書き込みをしている場合には、職務専念義務違反および秩序違反により、懲戒処分できるように定めておく必要があります。



また、メールの送受信の頻度や、会社や特定の個人を誹謗中傷するような内容のメールや書き込みが報告された場合の事実確認のために、会社が社員のメールをチェックしたり、PCの利用状況を確認することがあることを明確にしておくことも重要です。



会社のメールであっても、一定の基準を用意し、これに従いチェックを行うことは問題ありません。

会社が社員のメールやPC利用状況を定期的にチェックしているということを社員に周知しておくのは、万が一トラブルが起こった際に「プライバシーの侵害だ」などと感情的な問題が起こらないだけでなく、私用メールを自粛しようという抑止効果もあるといえます。



会社のメールやPC利用をルール化するだけでなく、日頃からインターネットやメールの利用方法に関する指導・教育を行い、社員への意識付けをしていくことが重要であることはいうまでもありません。



★ 就業規則の作成・見直し、労務管理に関する疑問、
社員のやる気が出る人事・賃金制度の仕組み作りなど
ご相談・お問い合わせはお気軽に
↓↓↓
http://www.nari-sr.net/contact/
info@nari-sr.net (24時間受付)
電話 03-6300-0485(平日10:00~18:00)


マイベストプロ東京 IT業界を元気にするSE出身社労士
なりさわ社会保険労務士事務所の取材記事はこちら!
http://pro.mbp-tokyo.com/nari-sr/

この記事を書いたプロ

社会保険労務士法人スマイング [ホームページ]

社会保険労務士 成澤紀美

東京都渋谷区幡ヶ谷2-14-9 ヤナギヤビル4F [地図]
TEL:03-6300-0485

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
なりさわ社会保険労務士事務所 成澤紀美さん

元システムエンジニアならではの視点で、IT業界の人事労務の問題を解決します(1/3)

 新宿から京王新線で2つめの幡ヶ谷駅から徒歩1分。代表の成澤紀美さんを中心に、ほとんどが女性スタッフで構成される「社会保険労務士法人スマイング」は、とくにIT業界に特化して、人事労務のさまざまな問題に取り組んでいます。実は成澤さん自身が、も...

成澤紀美プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

IT業界の人事・労務トラブル解決、就業規則に強み

事務所名 : 社会保険労務士法人スマイング
住所 : 東京都渋谷区幡ヶ谷2-14-9 ヤナギヤビル4F [地図]
TEL : 03-6300-0485

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-6300-0485

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

成澤紀美(なりさわきみ)

社会保険労務士法人スマイング

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
社労士業務の専任担当者、給与計算実務経験者を募集中です

現在、業務拡大に伴い、社会保険労務士業務である各手続専任担当者と、給与計算業務担当者を募集しています。!...

不祥事を抑制する、会社の「価値観」の共有
イメージ

大企業を始めたとした企業の不祥事のニュースが絶える事がありません。なぜ、不祥事は繰り返されるのでしょうか...

[ 人事・労務 ]

働き方は量より質へ
イメージ

長時間労働、過重労働が問題になる中、在宅勤務を活用し、場所に捉われない働き方=モバイルワークを、企業が積極...

[ 人事・労務 ]

大学の就職内定率は、過去2番目の高水準
イメージ

文部科学、厚生労働両省の調査によると、来春卒業予定の大学生の10月1日時点の就職内定率は、前年同期比4.7ポイン...

[ 人事・労務 ]

「何のために働くか」という調査結果、「生活のため」が大半
イメージ

「何のために働くか」の調査によると、「今の仕事が好きか嫌いか」では、好き24%、嫌い27%、好きや嫌いという感...

[ 人事・労務 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ