コラム

 公開日: 2015-10-17 

客観的に書くとは・・・文学系の論文の場合

文学系のサポートの事例

最近、文学系の投稿論文のサポートをさせていただきました。

無事投稿が終わり、受講生の方から、
  「初めて、論文の書き方が理解できたように思います。」
の文章とともに
  「指導教授からも 「がんばって勉強した様子が読み取れます。」
   というお返事を頂きました。」

というメールを頂き嬉しい限りです。

調査・実験の論文とは別の難しさ

以前に投稿された際、論旨が主観的出あるといったご指摘を受けられていて、個人指導でその点に留意してもう一度一緒に投稿予定の論文を読みました。

着眼点が非常に興味深く、セッションでお話を伺ううち、そういう背景がベースにあると考えられるのかと私も大変勉強になりました。

ただ、やはり残念だった点は、お話で伺ったせっかくの面白い観点が、論文ではきっちりと整理されていなく、まだ指摘されているように、主観的な印象が強いこと。

調査や実験の論文はある程度の定型的な書き方がありますが、文学の論文ではあまり定型的なものはなく、その分難しいように思います。

今回のサポートでご指導した改善点から、一般的にも参照できるポイントを2点あげてみます。

論点の整理と客観的主張

【1】論点の整理
まず第1点は、何を伝えたいのか、それをどのように伝えたいのか整理して書くということ。
なんだ、当たり前じゃないかということですが、これが文学に関する論文の場合、例えば、作品の解釈にはそのプロットの説明は不可避で、ともするとそも作品に心頭して読み込んでいると描かれている重層的な世界を充分に説明しないまま、その解釈と分析に話が飛んでしまい、何か言ってることは面白いけれども分かりにくいということになってしまいます。
自分の中ではわかりきっていることも、他の人にとってはまだわかっていないことがあるかもしれません。
なんというか、用語を使うのにまず定義を押さえて、共通に認識を持ってから説明を始めることに似ています。
まず、その作品なり、作者なりについての共通にベースを確認して主張に入るといったことに注意されてください。

【2】客観的主張
2点目は客観的に書くということ。前回この方が指摘された点です。
これも実験や調査の論文に比較して文学の論文は書きにくいというか、慎重を期さないといけない点と思います。
何かを主張した時、まずなぜそのように考えられるのかを証拠を挙げて説明する。
必ずこれをセットにして考えて行くくせが重要です。
証拠は、先行研究である場合もあるでしょうし、民俗学など他領域で得られている知見などから拾い上げる場合もあるでしょう。
なんというか、調査・実験の論文の論拠の上げ方はストレートですが、それに比較して文学の場合は状況証拠を積み上げて証明していくような感があります。

以上です。

この方の場合、サポートのディスカッションをつうじて、ご自身の中でも言いたかったことが整理されていくようになり、図式やフローチャートを交えながら論点を絞って流れを洗練化していきました。
領域が異なっても基本的に論文に求められる、いわゆる科学性は同じだと思います。
これから論運を書かれる方は以上のことを注意されてくださいね。

今日の記事がどなたかのご参考になれば幸いです。

     

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