コラム

 公開日: 2016-05-06  最終更新日: 2016-10-05

「非公開物件」が生まれる嘘のような5つの理由

「非公開物件ですよ…」なんとも甘く魅力的な言葉でしょう。なにか自分だけが極秘情報を知った気分にさせてくれます。もちろん、その印象通りに上質な物件が非公開で出回ることも少なくありません。



しかし、その誘惑の裏には嘘のような落とし穴も待ち受けています。

同じ物件でも、非公開にも公開にもなる

そもそも非公開物件とは、その名の通り「公開されていない物件」、ただそれだけです。不特定多数向けのインターネットやチラシに掲載されていない物件のことです。それ以上でもそれ以下でもありません。

当たり前ですが、非公開物件といわれるものを、どこかのタイミングでネットに掲載すれば、直ちに公開物件(業界用語で「出回り物件」といいます)となるのです。物件それ自体はなんら変わらずとも、です。

以下にいくつか非公開物件が生まれる理由を列挙してみます。

①販売戦略上「出回り物件」を避けたい場合

「どこにも載ってる(出回ってる)物件は、特別感が出せない」と考え、あえて非公開物件としてプレミアム感を出して相対取引に持ち込もうという販売戦略をとる場合があります。

このような販売戦略が有効な場合もありますが、出回り物件だから直ちに質が悪い物件では決してありません。逆に出回り物件は多くの目にさらされるため販売機会が多く、潜在的な買い手候補が多いという側面もあります。

まずは非公開として販売活動する会社もあれば、どの物件も一律に公開する会社もあります。繰り返しますが、物件それ自体はなんら変わらずとも、ただ会社の方針で公開だったり非公開だったりするのです。

②手間暇かけずサクッと売り抜きたい場合

物件を公開するということは、手間もかかりますし宣伝広告費もかかります。時間とおカネがかかるのです。そして、買い手候補が見つかっても、本当に約束通りおカネを支払ってもらえるか最後まで不安なものです。

それならば、顔の知った信頼のおける不動産会社(またはその会社が抱えるお客様)にまずは物件を提案した方が、リスクも時間も抑えられます。
この場合には、非公開物件を提案する側も業者同士の付き合いがありますので、下手な物件は出しづらい側面もあります。早く売り抜きたい動機があれば相場より安値で販売することもあります。

この場合には優良物件であることも少なくなく、まさに「非公開物件」の名にふさわしい物件もあるでしょう。しかししっかりと自分にあった物件か精査することが必要であることは言うまでもありません。

③「囲い込みたい(両手取引に持ち込みたい)」場合

これは不動産業界ではご法度であり、厳に禁じられている方法ですが、実態としてまだまだその根は深い問題です。要するに、売り手についた不動産仲介会社が、売り手からも買い手からも両方から仲介手数料をもらいたいがために、なんとしても自分たちで買い手をみつけようとするものです。

するとどうでしょう。物件を広く公開すると、他の仲介業者が買い手を“見つけてきてしまう”ため不都合なわけです。ですからREINS(不動産会社専門の物件データベース)などには登録せず、自分たちでこっそりと買い手をみつけようと、非公開として水面下で動くのです。

特にこの場合には、少々無理にでも物件をおすすめしてくる場合もあります。気を付けましょう。

④ひっそりと売りたい場合

「自宅を売却したいが近隣に知られたくない」という場合です。それだけで非公開物件となります。物件いかんに関わらず、売主の事情によって非公開となるわけです。

⑤仲介業者の営業が煩わしい場合

公開すると、不動産会社が登記簿を調べて、売主に直接「うちもあなたの物件を元付仲介(売主につく仲介業者)として販売させてくれ」と営業の電話がなる場合があります。これを嫌う方は非公開物件として売り出すことをお願いする場合があります。嘘みたいな話ですがこんな理由で非公開になるのです。

「非公開物件」=「あなたに考える時間を与えます」

いかがでしょうか。売主や会社の都合のみならず、他にも様々な理由によって「非公開」になり、非公開物件でさえも公開されればそれでもう立派な出回り物件となるのです。

もちろん「非公開物件」には素晴らしいものもあります。そしてそれは出回り物件でも同じことです。人が勝手にカテゴライズした名前に惑わされず、物件そのものをしっかり自分の頭で精査してください。

つまり、「非公開物件です」=「質の高い物件です」ではなく、「非公開物件です」=「他には公開していません。あなたにとってこの物件が魅力的か、まずは考える時間を差し上げます」というメッセージなのです。「考える」ことを求められているのです。

物件の良し悪しをあなた自身で考えることがいつも大切です。納得した上で気持ちの良いお取引をしたいですね。

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