コラム

 公開日: 2014-07-30  最終更新日: 2014-07-31

【13日目】金融機関に対する要請内容




【経営改善計画策定支援研修(理論編)13日目】

13日目のテーマは、

1.金融機関に対する弁済方針・要請内容と留意事項

2.連結会計の基礎知識

でした。


金融支援には大きく二つあります。

一つは、債権カットを伴うもの

もう一つは、債権カットを伴わないものです。


債権カットを伴うものは「債権放棄」をしてもらうことになるのでハードルは高いです。

債権カットを伴わないものには、DDSやDES、そしてリスケがあります。


まずは、このリスケで再生が図れるかですね。

それでも難しいときは、DESやDDSの検討に入りますが、金融機関が首を縦に振ってくれるかどうかは分かりません。

経営状況はもちろんのこと、経営者の真摯な態度や地域や業界に与える影響まで考慮されます。

他の経営者が、簡単にDESやDDSで再生できると知ったら、金融機関だけでなく日本の経済にも大きな悪影響が出ないとも限らないからですね。


ちなみに、債権放棄も金融機関の状況によっては認めてくれる場合もあります。

特に、金融機関の利益が出てている場合、債権放棄によって利益圧縮を図る場合もあるからです。

しかも、もともと多額の引き当ても積んでますから、そんなに大きな利益圧縮にはならないとも言えます。


再生は、リスケから始まります。

というより、これができるぐらいの段階で各種の専門家に相談していただく方が良いですね。

リスケは元本返済の一時停止(返済猶予)を願い出るものです。

権利ではないのでご注意ください。

心配になるのは、期限の利益を喪失して全額払いを要求されるのではないかということです。

銀行取引約定書を確認していただくと良いのですが、一般的には銀行側から請求が無い限り期限の利益は喪失しないことになっているはずです。

そのため、銀行にその旨(請求しない旨)お願いすることになります。


交渉先ですが、メイン行はもちろんのこと、保証協会や保証をしている関係会社も考慮に入れる場合もあります。

ただ、あまりにも額の小さい借入先は除外しても良いでしょう。


計画期間は、中小企業の場合は3年で経常黒字化、その後5~10年以内で債務超過解消、その後10年以内で償還債務の返済完了を目指すことになります。

ただ気をつけないといけないのは、借入期間が延びるわけではないことです。

元の契約期間のまま、期限到来後更新されることになるはずです。


返済原資は、キャッシュフローを計算してその金額や一定割合を原資とします。

返済時期は、毎月とか年2回、もしくは年1回の場合もあります。

借入先が多数ある場合には、案分することになります。

借入金額の全額で案分するのか、担保のある借入は除いて案分するのか、金融機関の思惑も働きます。


各金融機関には再生計画を作成して同意をお願いすることになりますが、同意書はなかなか出してくれないようです。

そこで、同意確認書をこちらで作成して、口頭同意をいただいたらその旨記載して各金融機関に配布します。

これだと金融機関も協力しやすいようです。

ちなみに、借入金融機関に集まっていただいて説明し同意をいただく方法(バンクミーティング)や個別訪問して同意をいただく方法があります。

金融機関同士の仲が良ければ前者でも良いですが、残念ながら最悪なときは後者の方法を取らざるを得ないですね。

手間がかかりますが・・・。

しかも、各金融機関の動向の情報共有の必要もありますので注意が必要です。


最後に連結会計ですが、親子会社間の取引は相殺するとか、海外子会社との間では為替調整勘定が出てくるといったことを押さえておけば良いでしょう。


本日は以上です。

では、では。


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