コラム

 公開日: 2014-05-20  最終更新日: 2014-07-31

【3日目】企業の財務状況を把握する(後半)





【経営改善計画策定支援研修(理論編)3日目】

三日目、15日(木)の研修も18時に終了しました。

開始は、昨日と同じ9時からでした。

これまで、「経営分析の進め方と活用法」というテーマで、5つの指標についての解説と演習が続いています。

昨日までで3つ終わって、今日は4つ目からです。

4つ目は、創造性です。

要するに、付加価値をどれだけ付けたかですね。

メーカーだと分かりやすいです。

原材料が100円で卸売価格(売上)が1,000円だと、900円が付加価値です。

もし、加工を外注してたらその外注加工費は原材料に加算されます。

なぜなら、付加価値は自社で付けた価値だからです。

ただ、売上から材料費や外注加工費を引いて付加価値を出すと、限界利益や売上総利益と何が違うんだ・・・?と、思います。

それは、算出の仕方が控除法だからです。

加算法で考えると分かりやすいです。

①人件費
②賃借料
③租税公課
④支配利息割引料
⑤当期利益

を加えたものが付加価値です。

ではなぜこんな計算をするのか?

というと、目標数字を単純に営業利益や経常利益にしてしまうと、人件費の削減が行われることが予想されます。

確かに目先の利益は出ますが、リストラや給与カットで人心は荒廃し、ますます利益が出なくなってしまいます。

この悪循環を断ち切るためにも、付加価値の考え方が重要になってくるというわけです。

ちなみに、創造性は、

①一人あたり限界利益
②一人あたり人件費
③限界利益労働分配率(人件費が限界利益に占める割合)

で判断していきます。

さて、最後の5つ目は成長性です。

これまでの4つの指標を改善していくと、成長性に関わってきます。

①過去3か年売上高増加率
②過去3か年限界利益増加率
③過去3か年自己資本増加率

で見ていきます。

これで、5つの指標の解説と演習は終了です。

まとめの演習として、これまでの演習のベースとしてきたケース企業の経営改善計画を作成していきます。

とは言っても、入り口の改善基本方針のみではあります。

改善基本方針は、

①経営力の現状
②経営改善の基本方針

の二つに整理します。

まず、5つの指標から見える経営力の現状を整理します。

ここはロジカルシンキングの「so what (それで結局何が言えるの?)」という力が試されます。

なぜなら、5つの指標から判断できる強みや弱みをそれぞれいったん広げて、絞る必要があるからです。

広げるところが「問題」を明確にするところ。

絞るところが「問題点」を明確にするところ。

そのうえで、ある程度の原因も考えておくところまでが、「経営力の現状」となります。

ここで気をつけなければならないのは、すぐに「原因分析」や「解決策」を考えないことです。

「問題」や「問題点」を考えているところで、「原因」や「解決策」を考えてしまうとどうなるでしょうか?

十分な吟味をしないままの「思いつき」であることも多々あります。

すると、考え出した「解決策」の実行(不)可能性から、本来取り上げるべき「問題」や「問題点」をネグレクト(除外)してしまう可能性が大きくなります。

そして結局は、「できることはない」なんて結論にさえなりかねなくなります。

これでは、何のための議論かわからなくなってきます。

ゆえに、常に思考は整理しながら行うことをお勧めします。

次に考えるのは、「課題」です。

ここでは、解決の方向性を決めることになります。

いきなり、具体的な解決策に行かないのはなぜでしょうか?

それは、「問題点」とずれる可能性があるからです。

つまり、せっかく「問題点」で絞ったのに、優先度の低い(選ばれなかった)「問題」に対する「解決策」を十分に原因分析をしないまま議論することを避けるためです。

そこで、「課題」は具体的な解決策ではなく、大きな解決の方向性を決めることになります。

もちろん、「問題点」に対してしっかりと「原因分析」をしたのなら、その「解決策」を具体的に考えたうえで、改めて「so what」して、「課題」を決めても良いでしょう。

逆から考えることも有りです。

しかし、考え方の手順はあくまでも「問題」⇒「問題点」⇒「原因分析」⇒「課題」⇒「解決策」の順番となります。

これは、「問題解決」の思考法です。

この思考法を確立すると共に、思考のステップをクライアントと共有していないと、議論も前に進まなくなってしまいます。

また、気をつけるべきは、数字はあくまでも結果に過ぎないということです。

言い換えると、数字は「問題」を明確にするための分析対象であり、「解決策」実践後の目標数値に過ぎないということです。

これらの思考の整理の仕方と進め方を踏まえれば、大きく方向性を外すことはないでしょう。

あとは具体策にまで落とし込んで結果が出るまでやり切ることですね。

そうそう、明日は別のケースで「改善基本方針の設定」までやるようです。

これまでは、電卓をたたいていました。

算式を理解するためです。

次のケースの数字の分析は、excelがやってくれます。

入力間違いさえしなければ・・・。

いよいよ明日で第1回目の研修が終了します。

あと3回で計13日あります。

明日も頑張ります。

では、では。


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