コラム

 公開日: 2016-09-23 

遺留分と寄与分

今回は、相続事案でよく問題となる、遺留分と寄与分という概念についてお話します。

1 寄与分

相続人は、被相続人の財産の増加または維持に寄与し、
その寄与が家族として通常求められる協力の程度を超える特別な寄与と評価される場合、
遺産分割の際に自己の寄与分を主張し、法定相続分より多くの財産を取得することができます。
例えば、被相続人に生活費を渡していたり、療養介護を行ったりしていた場合、特別の寄与と評価できる可能性があります。

相続人間で寄与分につき争いがある場合には、
寄与分を主張する者が、寄与分を定めるための調停・審判を申し立てる必要があります。


2 遺留分

被相続人は、生前、贈与や遺贈等の方法により、
自己の相続財産を自由に処分することができますが、相続人の保護のため、各相続人が最低限相続することができる財産の割合が法で定められています。
相続人は自己の遺留分を侵害する者に対し、遺留分減殺請求権を行使することができます。

配偶者や子供が相続人となる場合は相続財産の2分の1、
直系卑属が相続人となる場合は相続財産の3分の1の遺留分を主張することが認められています。
兄弟姉妹には遺留分は認められていません。

遺留分減殺請求権の行使は、相続開始や遺留分を侵害する贈与や遺贈があったことを知った時から1年以内に行われる必要があります。
請求の意思表示は、通常内容証明郵便を送付することにより行います。
協議によって解決しない場合には、訴訟を提起する必要があります。


判例上、遺留分減殺請求訴訟において、自己の寄与分を主張することはできないと判断されているので、事前に調停や審判により寄与分を確定させておく等の対策が必要です。

その他、相続事案には様々な問題が存在しますので、
お困りの際は、ご相談下さい。

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