コラム

 公開日: 2016-01-14  最終更新日: 2017-02-21

私と百人一首のことなど~言問学舎・小田原漂情<上>

はじめに

 
 「百人一首」を国語指導におけるひとつの強力な題材とすることは、平成15年6月、およそ13年前に言問学舎を当地(往時は本郷6丁目で、直線距離では100メートル以内)で創業した時から、掲げていました。私自身、歌人のはしくれであるとともに、小学生から中学生、そして高校生へと成長してゆく過程において、百人一首に深く親しみ、多くのものを受けとってきたことを、自覚していたためです。

 その自覚は、今なお変わらぬばかりか、より深くなっています。言問学舎で百人一首を教えるたびに、五・七・五・七・七の短歌の詩形が、年齢を問わず、日本人の心の深いところをしっかりつかむものだということを、実感しているからであります。

 五・七・五・七・七のリズム、音韻の効用というようなことは、幾度か述べさせていただいておりますから、今日は私自身と百人一首との出会いや、いくつかの記憶などを、お話ししてみたいと思います。少々長くなりますが、2回にわけて掲載させていただきますので、お目通しいただければ幸いに存じます。

百人一首との出会いと父のこと


 百人一首との出会いは、家庭における正月の行事においてでした。私が小学校4、5年くらいの頃だったと思います。言問学舎の百人一首大会で使っているのと同様のセットを父が買って来て、我流ではありますが肉声で詠み上げてくれ、兄や従兄弟たちと札取りに興じたものです。父はいわゆる「文系」ではなく、町工場の個人経営者でしたが、兄や私の国語教育、情操教育ということを考えて、そうしてくれたのでしょう。

 また、後年私が短歌を書くようになり、ほうぼうを旅して歩くようになると、父は自分が知っている地方の古い話、たとえば出雲のたたら製鉄のことなどを話してくれましたが、父自身にも文学に対する深い思いがあったのかも知れないと、近ごろになって時おり思うことがあります(父は4年前の春に他界しました)。

中学の「韻文学クラブ」とA先生


 家での百人一首(札取り)は、2、3年ほどしか続きませんでしたが、中学では、3年間韻文学クラブで活動しました(正課内の必修クラブです)。この時、国語、文学としての百人一首を、はじめて学んだわけです。その時の恩師、大和市立渋谷中学校のA先生(事前にご了解をいただかないため、A先生とさせていただきます)には、百人一首ばかりでなく、国語の授業の時間も含めて、音韻、音読の重要性を教えていただきました。

 今、「おくのほそ道」の平泉のくだりを音読する時、A先生が読んで下さったしらべがそのまま私の土台となっていることを実感します。書画にもご堪能な先生で、当時文化祭の際にいただいた色紙や短冊は、私の国語、文学に対する根の部分を形成してくれたのだと言えましょう。数年前、鎌倉での個展にお邪魔しましたが、先生は絵の道を究められ、その筆致や色づかいには、むかし私どもをつつんで下さったあたたかさに通じるものが感じられました。

小・中学生と「好きになることのきっかけ」


 ここまでで言えることは、小・中学生の年代は、きっかけさえあればいろいろなことに夢中になれるので、周囲ができるだけ多くの、本人の関心が向きそうなきっかけ、仕掛けを、作ってあげることが大切だということでしょうか。ただ、私自身はもともと短歌とか、文学といったものに向かう性質があったからうまく入りこめたわけでもあり、お子さん自身の関心の向くものであることが、やはり重要なポイントになるのでしょう。

 ただ、「百人一首を楽しむ」ぐらいのことは、だれにでもできることです。ご自宅で機会を作るなり、言問学舎の「百人一首大会」(今年はもう終わりましたが、毎年1月5日~7日の間に1日、実施します)を活用するなり、お子さんが高学年から中学生ぐらいの間に、ぜひお試しになっていただきたいと思います。そのほか国語のことでお困りのことがありましたら、お気軽にご相談下さい。

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP

[[言問学舎の生のすがたは、こちらの動画からもご覧いただけます!
http://www.youtube.com/watch?v=9d_nMZpDjbY&feature=youtu.be]]

[[国語の勉強をお手伝いする国語専門サイト・国語力.com
http://www.kokugoryoku.com]]

2017年、新しい入試制度、学習環境を見すえての勉強は言問学舎でこそ!

この記事を書いたプロ

有限会社 言問学舎 [ホームページ]

塾講師 小田原漂情

東京都文京区西片2-21-12 B1F [地図]
TEL:03-5805-7817

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

一年間ていねいに指導していただき、無事合格できました。最後の2ヶ月は毎日徹底的に見ていただいたので、その効果があったようです。ありがとうございました。

合格実績

 <大学入試> 学習院大学法学部法律学科 中央大学法学部法律学科 東京経済大学経済学部経済学科 明治大学法学部法律学科 立教大学法学部法律学科...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師 小田原漂情さん

子どもに国語力をつければ、将来の選択肢が広がります(1/3)

 東京・文京区。地下鉄・南北線「東大前」で下車。東京大学農学部の正門から徒歩1分という学習環境には最高の場所にあるのが緑色のあざやかな看板が目印の総合学習塾、言問学舎(ことといがくしゃ)です。 文京区内や南北線沿線など、地域に住む幼稚園生...

小田原漂情プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

文学から評論、古文漢文まで、全領域で「本物の国語」を教えます

会社名 : 有限会社 言問学舎
住所 : 東京都文京区西片2-21-12 B1F [地図]
TEL : 03-5805-7817

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5805-7817

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

小田原漂情(おだわらひょうじょう)

有限会社 言問学舎

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

家族一同感謝しております

 2年数か月にわたるご指導、まことにありがとうございまし...

A.K.
  • 10代/女性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
「思考力・表現力を身につける勉強法」の説明会を拡大実施!1日2回実施します!

 今週末の5月27日(土)午後に、「大学入試新テスト」(新しい仮称=大学入学共通テスト)などの新しい時代の...

[ 国語 ]

【募集】2017年度 第1回日本漢字能力検定実施のお知らせ<準会場>

 文京区の総合学習塾言問学舎は、英検・漢検の準会場として多くの皆さまの受検(会場ご利用)をお待ちしておりま...

[ 漢検 ]

連休が明けたら、勉強もそろそろしっかり!体験授業実施日のご案内です!

 会社勤めで長い方だと9連休、学校でも長いと5連休のゴールデンウィークが、あと一日で終わりですね。何かとあ...

[ 総合学習塾・言問学舎 ]

高校生の1学期の現代文‐『羅生門』『山月記』『舞姫』の勉強をWebでサポート!

 今週、あと木・金と登校すると、学校の4月の授業は終わりですね。部活動など、連休中も忙しい方が多いでしょう...

[ 国語 ]

大学受験生の国語は今のうちに!1学期が基礎徹底のリミットです!

 新高校3年生、および既卒の方たちも、あと1年弱に近づいた大学受験の一年間が、とうとう始まりましたね。大学...

[ 国語 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ