コラム

 公開日: 2013-03-14  最終更新日: 2013-03-19

具体的な、読解力向上のための「心」とは?その②<小学校低学年および小学生のまとめ>

 引きつづき、具体的な国語力向上のための「心」のうち、<小学校低学年>についてお話しします。

 小学3年生は、まだ「悲しみ」とか「善悪」ということを考えさせるには、少し早い年代です(日々の生活の善悪は、もちろん別です)。いっぽうで「学校」という「社会」には、すっかり慣れて来ていますから、生活や交友の範囲が広がって行くのと同じように、読むものの世界も広げて行きます。題材の種別の「幅」ではなく、書かれている内容の世界を広くするということですね。
 1・2年生における、身のまわりのことを対象とする世界から場面が広がり、あるいは生き物についてなら、より細かく、詳しく観察をする内容というように、文章の中身が深く、広くなって行き、それにつれて「心」の動きも広がって行く、という流れになります。

 2年生は、本格的に「文」を読めるようになる段階です。同時に、1年生での単文(一文の中に主語・述語が一組だけの文)中心から、重文(一文の中に、並立の関係の二組の主語・述語が含まれる文)や、少しずつ複文(一文の中に、関係の違う二組以上の主語・述語が含まれる文)も出て来るようになります。「2年生ごろから国語が苦手になった」と振り返る子が多いのは、テストで内容の○×がふえることのほかに、この「複文」の関係がよくわからないまま2・3年生を過ごしてしまうからかも知れません(文法として単文・重文・複文の学習が必要だということではありません)。
 読解という観点からは、「ことば」と「文」を読むこと自体が目的であり中心だった1年生とくらべ、内容にきちんと入りはじめる段階です。ただ、まだ生活の範囲も狭いので、本人の理解の及ぶ範囲の内容で、自分の「気持ち」に気づかせてあげるような指導が望まれます。

 1年生は、人によってはひらがなから習い始め、自分の名前、学校や先生の名前、友達の名前、日々ふれ合うものごとすべての名前や、生活の中で用いられることばを身につけて行くことが中心です。もちろん「文」も読みますが、その結果、「何を思ったか」などと問うことは、一般的にはまだできません(問うならば、好きか嫌いか式の二者択一か、いくつかの形容詞や形容動詞を示して~やさしい、意地悪だ、悪い、かっこいい等々~選ばせるのが妥当なところでしょう)。
 だから、「心」との関連がないのかというと、そんなことはありません。どんどん知識を増やし、関心を広げて行くこの時期にこそ、ことばや短い文の単位で、「感じとる心」を育ててゆくことが大切です。そのフィールドは「身のまわり」であり、ことば=少し硬く言うと「名辞」の認識のさせ方によって、イメージを広げてゆくことができるのです。

 これまで述べて来たことを、低学年・高学年の別でまとめてみます。

 1年生~3年生は、身のまわりのものごとから、だんだん広い範囲へと知識や関心を広げていく中で、言葉のイメージや想像力を豊かにすることで、国語の力が伸びて行きます。 
 4年生~6年生では、それを掘り下げて、深い、感情の部分にまで思考と感性を届かせて行く、そして結果的に、表現も上達して行く、こうした流れを作って行くことが、読解を中心とした国語指導の目標となります。

 以上のような国語指導を、言問学舎では実践しています。また、塾へお出でになることができないお子さんたちのために、通信添削講座の開講を準備しております。詳細は近日中にお知らせしたいと存じます。また「中学生の<心>」と国語とのかかわりについては、時機を改めてお伝えさせていただきます。

◇前回までの各章については、以下のリンクからもご覧いただけます。

[[第1回 「心」からのアプローチが、国語力を向上させます。 
http://mbp-tokyo.com/kotogaku/column/28708/]] 
[[第2回 国語力を向上させる「心」とは、広義の「心」です。
http://mbp-tokyo.com/kotogaku/column/28785/]] 
第3回 具体的な、読解力向上のための「心」とは?その①<小学校高学年>
 

◇電話番号は以下の通りです。 
 03‐5805‐7817 「マイベストプロを見た」とお伝え下さい。 
 メールは「メールで問い合わせる」
    「フォームから問い合わせる」よりお願いします。

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
[[文京区の総合学習塾・言問学舎http://www.kotogaku.co.jp/]]

この記事を書いたプロ

有限会社 言問学舎 [ホームページ]

塾講師 小田原漂情

東京都文京区西片2-21-12 B1F [地図]
TEL:03-5805-7817

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

一年間ていねいに指導していただき、無事合格できました。最後の2ヶ月は毎日徹底的に見ていただいたので、その効果があったようです。ありがとうございました。

合格実績

 今日は東京都立高校の合格発表日(分割前期)。朝一番で、うれしい合格の報が届きました。小山台高校に合格した生徒は、遠方から受験対策に通ってくれました。これを...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師 小田原漂情さん

子どもに国語力をつければ、将来の選択肢が広がります(1/3)

 東京・文京区。地下鉄・南北線「東大前」で下車。東京大学農学部の正門から徒歩1分という学習環境には最高の場所にあるのが緑色のあざやかな看板が目印の総合学習塾、言問学舎(ことといがくしゃ)です。 文京区内や南北線沿線など、地域に住む幼稚園生...

小田原漂情プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

文学から評論、古文漢文まで、全領域で「本物の国語」を教えます

会社名 : 有限会社 言問学舎
住所 : 東京都文京区西片2-21-12 B1F [地図]
TEL : 03-5805-7817

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

03-5805-7817

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

小田原漂情(おだわらひょうじょう)

有限会社 言問学舎

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

家族一同感謝しております

 2年数か月にわたるご指導、まことにありがとうございまし...

A.K.
  • 10代/女性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
受験生のみなさんへ 言問学舎・小田原漂情がお手伝いします!

 受験生のみなさん。師走、すなわち12月になりました。はじめて受験を経験する方も、またそうでない方も、いよ...

[ 総合学習塾・言問学舎 ]

次回説明会は12月3日(土)・4日(日)開催!平日のご来訪も受け付けます!

 朝方は好天だった日曜日、午後から雨となって、ところによっては、夜は本降りとなりました。すでに観測史上初の...

[ 総合学習塾・言問学舎 ]

受験直前のこの時期、「何とか国語の得点を上げたい」方たちへ

 真冬のような寒さとなり、東京では観測史上初という11月の積雪となった、今週でした。まもなく12月。いよい...

[ 国語 ]

言問学舎の2017冬期講習(本講習・小学生)実施要項のご案内

 小学生の勉強で何よりも大切なのは、「考える力」を身につけることです。特に、大学入試改革を大きなうねりの発...

[ 総合学習塾・言問学舎 ]

言問学舎の2017冬期講習 説明会のご案内

 文京区内の公立中学校では、六中が昨日から期末テストに入り、各校とも来週火曜日ぐらいから、軒並み期末テスト...

[ 総合学習塾・言問学舎 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ