コラム

 公開日: 2013-03-03  最終更新日: 2013-03-10

勝負は時の運~これからが真の勉強であるみなさんへ

 昨日、「勝負は時の運」という言葉を使いました。私ども言問学舎では、今年は中・高・大の全受験生が当初から望んでいた学校に合格、進学できることとなりましたが、リーマンショック以降、都立高入試は例年1.4倍前後の高倍率という厳しい入試がつづいています(全日制全体の実質倍率)。これは14人が受験して10人合格、または10人のうち7人合格の状況ですから、不本意な結果を受けとめている方も少なからずおられることでしょう。より高い倍率の学校では、さらに厳しい合否となります。

 私自身も、もちろん受験指導をしていて教え子が残念な結果に終わり、ともにつらい思いをしながら勇気づけ、将来に目を向けるように励ます経験をしております。そして、むしろそのような時こそが、一緒に受験勉強に励んできた私のような立場の者が、もっとも力を注ぐべき時だと考えている一人です。

 昨日も書いたことですが、入試というのは一発勝負が基本であり、不本意な結果が出たとしても、それはその日の得点に対する評価でしかありません。それでその人の能力が評価されたり、あるいは人間性に☓をつけられたりしたわけではないのです。このことを、残念な結果となった受験生のみなさんには、ぜひ知っていただきたいと思います。

 昔からよく言われることですが、有名な高校、大学に(もちろん中学も)入学できたからと言って、そこがゴールではありません。受験の成功、進学は、新しいステップへのスタートです。そして、そこで何を学び、どんな人間に成長して行くかということが、人生でもっとも重要なことなのです。

 この後段は、受験が残念な結果となった人にも、そのまま当てはまります。一度の出来によって合否が決まる、それが入試という仕組みなのですから、「勝負は時の運」の言葉の通り、結果は結果として受け止め、一度の敗戦をあとあとまで持ち越さずに、どこかで気持ちを切り替えて、次の機会、あるいはまたその次の機会に成功を期すべく「挑戦する」意志を持ちつづけて欲しいと思います。

 このことは、今回高校受験をした受験生だけに言えることではありません。中学受験も、もちろん大学受験でも同じことです。

 昨今のいわゆる「就活」の厳しさは、中高生を送り出し、また大学生や院生を採用することも恒常的であるポジションにいますので、よく承知しています。「大学の名前」が「書類選考」の基準になっている現実も、残念ながらあるようです。しかし一方で、「会社」も「採用担当者」も、いつの時代でも「データの評価」と「人物の本質」のギャップに戸惑うことが多かったのです。いま現在のような「求職」→「採用」の仕組みが、未来永劫つづくはずもありません。

 また、「豊かさの指標」という尺度もありますが、これとてよく見聞するようになったのが、ここ5年10年のことではないのです。<ゆとり教育>について、私は総論まで否定する立場ではないのですが(少人数学級~日本では15人学級~とセットならば、良い可能性があったと思いますが、それができない日本では、「各論」として成り立たないという考えです)、その「ゆとり」時代と訣別したいま、「就活」を主として世間が「学歴偏重」時代に逆行しかねないかの風潮になりつつあることには、懸念を抱いています。ただ、真の「豊かさ」に関して多くの言説が流通し、価値観も多様化している現在、「学歴偏重」に類した社会の動きがつづくことも、またないものと信じています。

 もとより、受験で成否の「否」の結果となったみなさんに、表層的な慰めを言うのが私の意図ではありません。いま失意のうちにある方は、その失意と正面から向き合い、ここまで述べて来た「ちがう尺度」を知ることで<おそらくみなさんの大多数は、『合格すること』がすべてだと信じて、受験勉強にいそしんで来られたと思いますので>、「次の機会」に向かう気力と、それができる自分自身を信じる力とを、持って欲しいのです。

 「大事なのは、どの学校に進むかではなく、自分がどんな人間になるか、ということだ。」

 大学受験はまだ終わっていませんが、都立高入試の結果を受け、この一言を、合否にかかわりなく、この春受験されたすべての受験生にお贈りしたいと思います。

★本年度都立高校の分割後期募集・二次募集を受験される方は、3月4日~8日に過去問(分割後期・二次の過去問は手に入りにくいものですが、20年、23年、24年の3回分の過去問が手元にあります)を使った対策授業を行なうことができますので、ご相談下さい。急を要しますので、できるだけ電話でのご相談をお願い致します。


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