コラム

 公開日: 2016-10-15 

部下に信頼されるリーダーの3つのコミュニケーション

リーダーシップを発揮する上で力強い味方となるのはコミュニケーション力です。

この人は信頼出来ると感じさせるコミュニケーションは、言葉の数ではありません。今回は、部下に信頼されるリーダーでいるための3つの言動をご紹介します。

信頼されるコミュニケーションの第一歩は「聴くこと」

ビジネスの場において、最もリーダーに求められているもの。また多くのリーダーが実は苦手だと考えるもの。それが「部下とのコミュニケーション」ではないでしょうか。

しかし、リーダーにそのつもりがなくても、「きちんと話を聞いてもらえない」、「どうすれば、上司に上手く伝えることができるのだろう」など、コミュニケーションについて部下も悩んでいるのです。

信頼されるコミュニケーションの第一歩は、「聴くこと」です。
聞いてもらえていない、という部下の不信感は、話を遮る、ただ聞き流す、無理に合わせるなど、耳を傾けてもらえていないと感じさせる聞き方から発生します。聴く=相手の真意に好奇心を向けて聞くことです。意見が採用されなくても、自分の話に興味を持ってもらい、その本意を理解してもらえるだけで、人は一定の満足感を覚えるものです。

受け入れる、ではなく受け止める、という感覚で、リーダーがしっかり好奇心を向けて聞くことでコミュニケーションは大きく改善し、それが続くと信頼へと変わります。そして信頼のおける会話ができるようになると、人はとても安心し落ち着くものです。

信頼されるコミュニケーションの二歩目は「伝え方」

リーダーとして信頼されるには、自身の考え方や意見を上手に伝える力も大事です。人は一方通行のコミュニケーションに不安を感じます。聴く力に加えて、伝える力を持つことで信頼をさらに高めます。

聴く時のポイントは相手への「好奇心」でした。
伝える時のポイントは何でしょうか?
ズバリ「尊重」の精神です。
伝えることに頑張るあまり、説得モードになって自分の意見を繰り返すと、相手の聞く気が下がってしまい逆効果です。相手の聞く気が高まるように、相手の思考を尊重した言葉を選びましょう。

ここで重要となるのが、相手の「思考」です。
コラム「リーダーが担うリーダーシップ その役割」でご紹介した、ルミナ心理学4つの思考それぞれの特性から伝え方を考えていきましょう。

ルミナ心理学から見る部下の特性

あなたが気になる部下の特性に最も近いのは、下記4つのどれでしょうか?考えながら読んでみてください。

自己主張をあまりせず、聞き役が多い。穏やかで基本受け姿勢なら「協調性の緑」の思考が強いかもしれません。この部下なら、いきなり本題から入らず、世間話や、相手の気持ちや環境を気遣う穏やかなトーンの言葉から始めると、安心感を覚え、自然と聞く姿勢になってくれるでしょう。強い口調で押す、否定、遮るなどは、「共感・協力」を大事にする緑思考の信頼を下げてしまいます。

はっきり意見を言い、論理性や結果を出すことを大事にする基本攻めの姿勢なら「積極性の赤」の思考が強いかもしれません。この部下との会話では、本題から入り、目的・要点などを端的に伝えるテンポの良い会話ができると、前向きに聞く姿勢になるでしょう。逆に、気を遣い過ぎてはっきり言わない(回りくどく説明する)、本心を言わず適当に流す、などは「率直・正直」を重んじる赤思考の信頼を下げてしまいます。

ノリが良く、話し好き。新しいことが好きで即行動の傾向があるなら「感性の黄色」の思考が強いかもしれません。この思考が強い部下との会話では、最近の活躍や日頃の良い点などを褒めることから始めると、オープンな姿勢で聞いてくれるでしょう。また全体像を図や写真で説明するなど、イメージを最初に見せると興味が湧き話しも早いでしょう。特にミスを指摘する時には、いきなり駄目出しから入り、延々と原因を追求すると、やる気が下がり不信感を持たれてしまうかもしれません。

口数は少ないが観察力やデータ収集力があり、慎重に発言行動するなら「理性の青」の思考が強いかもしれません。この部下との会話では、なるべく筋道立てて、背景、理論、期待する完成形などの情報を(できたら事前にデータで)渡しましょう。「きれいに・かっこよく」などの抽象的な依頼や「適当に」という依頼は、やる気を下げ信頼から遠くなってしまうので気を付けましょう。

いかがでしょうか?
重要なのは、相手をコントロールするために上記対策をするのではなく、部下の思考を尊重し関係を築きたいという思いで伝える、ということです。リーダーの一声に勇気づけられモチベーションが上がった、萎縮せずに業務に邁進できた、というケースは数多くあるのです。

信頼されるコミュニケーションの三つ目は「信頼すること」

信頼を得るためには、まず自分から部下を信頼する努力をしてみましょう。
あなたを信頼しない上司を、あなたは信頼するでしょうか?

結果に責任を持つリーダーにとって、ミスが多い部下、言うことを聞かない部下、やる気を見せない部下などを無条件に信頼などできない!というお声もあると思います。

しかし無条件に信頼する必要はないのです。どんな部下にも強みはあり、うまくやれたこともあるでしょう。失敗だけにフォーカスせず、今頑張っていることを認める、そして部下の今後の可能性を信じる、というのは如何でしょうか?何より、人を信じることで、あなた自身の不安や不満も和らぎ、楽になれると思います。

部下との信頼を築くため、小さな一言から語りかけてみてください。

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