コラム

 公開日: 2016-10-04  最終更新日: 2016-10-13

リーダーシップとモチベーションの関係性

「モチベーション」と言う言葉は、広く浸透しています。
ネットでの「モチベーション」「モチベーションマネジメント」などの検索数はここ5年で1.5倍〜2倍に増えています。仕事を進める上で、人のやる気を左右するきっかけづくりがいかに重要かの周知とも受け止められます。

今回は、チームのモチベーションを高めるために、あなたがリーダーとしてできることについて考えていきましょう。

モチベーションを高めるために

多くのメンバーをまとめるリーダーとして、部下のモチベーションをいかにキープするかは重要な課題になっています。

人は組織の資源であり、同時に課題の元でもあります。人間関係で疲れる、振り回されずに仕事に集中したい、と悩むリーダーも多いでしょう。それでも、部下や上司と信頼関係を築き、この人と一緒に働きたいと思われる魅力あるリーダーになれたら、メンバーだけでなくあなた自身のやる気も高まり、チーム全体の成果向上にもつながるでしょう。

では、ここでモチベーションのメカニズムについて少し触れたいと思います。

モチベーションの大きさを決める公式に「目標の魅力(やりたい)×達成の可能性(やれそう)×危機感(やらねば)」というものがあります。

この公式に感情を当てはめると「やりたいという前向きな気持ち×やれそうだとワクワクする感覚×やらなければいけない意志」ということになるでしょう。

ここで大事なことは、あなたとあなたの部下の「やりたい」「ワクワク」「やらねば」という感情が何から生まれるのか?やる気の元を知ることです。

どんな仕事ならやりたいと思い、やれそうだとワクワクし、やらなければ、と危機感を感じるのか?このモチベーションを刺戟する価値観は、実は人によって大きく違います。そのため自分の感覚を人に当てはめると、やる気を上げるどころか、下げてしまう危険もあるのです。

この「モチベーションの多様性」について、次に考えてみましょう。

多様性を理解するリーダーが、みんなのモチベーションを上げる

仕事という一見無機質な作業においても人は多様な感情を持っています。「つまらない」「楽しい」「意味がない」「役に立つ」など、同じ仕事でも人によって違う感情を持って接しているのです。

自分が楽しいと思う仕事を人がつまらなそうにやっている、「なんでこの良さがわからないの?」という経験をしたことが、あなたにもあるかも知れません。それは、その人が「やる気のない人」な訳ではなく、その人の思考では楽しいと感じられない仕事だったのかもしれません。

「仕事なんだから、楽しいとか関係なく責任持ってやるべきだ」という意見もあるかもしれません。しかし、相手のやる気のなさを責めても事態は好転しないどころか、やる気はさらに下がってしまうかもしれません。

そこでおすすめする対策は、何がその人のやる気を上げるのか?その人の思考や価値観を理解することです。自分とは違う、相手の多様性への理解が、モチベーションを高める第一歩となります。

心理学で見る多様性とやる気の関係

人間のやる気や価値観を4タイプに分けて理解し、職場でのモチベーションアップや、人間関係の向上に役立てるための心理分析ツールが、ビジネス心理学「ルミナ」です。ルミナの4つの思考特性から、やる気の多様性を考えてみましょう。

「協調性の緑」の思考
受容力、共感性、協力的など、みんなと仲良く穏やかに在りたい、つながりと人間味を大事にしたい思考。気持ちでつながること、みんなへの貢献などが、やる気と安心感の元になる思考です。

「積極性の赤」の思考
目的、主導力、論理性など、結果を出すための合理的かつ積極的姿勢を大事に考えます。高い目標に向かって積極的に動き、率直で論理的な議論ができる環境でやる気と達成感を感じる思考です。

「感性の黄色」の思考
想像力、革新的、即時的など、魅力的なビジョンを掲げてみんなで楽しく自由に進むのを好みます。新しいこと、想像力が刺激されることにやる気と楽しさを感じる思考です。

「理性の青」の思考
事実や根拠、慎重さ、実現性、信頼性を大事に考えます。正確に自分の役割を務め、発言や約束をきちんと守り、信頼性と質が高い仕事を遂行することに、やる気と納得感を感じます。

人は4つすべての思考を使い分けていますが、使い方には強弱がでます。そして大事にしている思考とやる気は紐付いていて、ひとそれぞれ違うのです。

リーダーが押せるモチベーションスイッチとは

あなたがこれまでやりがいを感じたのはどんな仕事ですか?
その時、何にやりがいを感じましたか?
それは、4つの思考特性のどれに近いでしょうか?

これらは、思考特性とやる気の元を掘り下げるための質問です。きちんと理解するには、1つではなく複数の例をあげながらじっくり思考特性とやる気の元を棚卸しすることが必要です。あなたの人間関係には、あなたの思考が大きく影響しています。まずは自分の思考を理解してから、部下の思考も時間をかけてしっかり理解することをお勧めします。

もっと部下を理解したい、成長の役に立ちたい、という想いを持っているリーダーは多いと思います。その想いは部下にうまく伝わっているでしょうか? 人は誰でも「理解されたい」と思っています。まずは相手の得意なもの、好きなもの、良い結果を出せそうなものに好奇心を向けて観察し、本人のやる気思考を想像してみましょう。そして、何も全て隠れてやる必要はありません。何かの時にでも本人に楽しかった仕事や、成功体験を聞いて、理解を深めるのも良いでしょう。

あなたと部下のやる気の元を見つけ、職場の活性化に挑戦してみてください!

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