コラム

 公開日: 2016-05-18  最終更新日: 2016-10-14

リーダーシップにおける人間力とは?

今回は、そもそもなぜ私がリーダーシップ講座のテーマに「人間力」を選んだか?、からお話したいと思います。
独立する前まで私は人材業界(ハイクラス転職)でマーケティング・マネージャーをしていました。今もそうだと聞きますが、その頃大手企業の採用部門からは「優秀なリーダー・マネージャーが欲しい」という要望が多く、昔からの採用基準である、スキル・知識・経験に加え、「人間力」という要素を求める企業も増えていました。
良い仕事をする上でスキル・知識・経験は 重要な要素です。プレイヤーならそれだけでも十分なのですが、「人」と「チーム」を育てるリーダーには人を巻き込んだり、育てる「人間力」 も必要という事でした。
では、具体的にリーダーシップにおける人間力とは何でしょうか?定義から順を追って説明していきたいと思います。

人間力という言葉の定義

人間力の定義にもいろいろありますが、内閣府/人間力戦略研究会の報告書から抜粋すると、「意欲、忍耐力や自分らしい生き方や成功を追求する力=『自己制御力』と、コミュニケーションスキル、リーダーシップや他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う力=『社会・対人関係力』」と定義しています。
「ビジネスにおける人間力」として言うと、あなたのやる気の源泉・仕事における価値観・思考の癖をきちんと理解し、目的に向かって自分を活かすための「自分力」。そして人の価値観を理解・尊重し相手も活かすコミュニケーションをする「対人力」になります。

リーダーの人間力とは?

人は生きているだけで、周囲の人に何らかの形で影響を与えています。親愛の対象となる家族や友人、企業における仲間同士の信頼関係、そしてリーダーは多くの人に刺激を与える存在です。自分が思っているより、部下はリーダーを見ていますし、上司もリーダーとしての活躍に注目しています。
周囲に良い影響を与える人間力の高いリーダーは、周りだけでなく自分も大事にし、活き活きと働いている場合が多いです。自分にダメ出しを続けたり、人の欠点を指摘しても残念ながら問題は解決しません。それどころか自分を含め、みんなのやる気は下がっていくでしょう(私も経験しましたがこの状態は辛いものですね)。プロジェクトの中心にいるリーダーが、周囲も自分も活き活きさせるための力、それが人も自分も活かす「リーダーの人間力」と言えます。

では、どうすれば人間力を高められるでしょうか?
第一段階は、自分を知り、認めて活かすことです。真剣に仕事に打ち込むほど、良い面ばかりでなく、あなたの悪い面や弱みも出てくる時があるでしょう。我慢や無理をした状態を長く続けると、リラックスした状態で出てくるあなた本来の強みや自分の軸がわからなくなる時があります。いまの自分をきちんと理解する時間を取り、リーダーとしての強みと弱みは何か?いま自分ができていること、できていないことを明確にし、そのままを受け止めます。「できていない自分」を許すのは実はとても難しいことです。しかしこれができると、より素直に前を向く気持ちになれます。弱みを許さない人よりも、弱みをしっかり認めているリーダーの方が器が大きく、共感や尊敬を感じると思いませんか?
私は、コーチングを学ぶ過程で「自分の欠点を許し、強みを思い出す」経験をしました。今まで背負っていた気負いが抜け、気持ちがかなり楽になり、いっぱい握っていた「ねばならない」をゆるく手放せることで、受け止められるキャパシティが広がった感じがしました。
しかし自分力だけでは、やはり合わない人とは合わないし、人を育てるにはその人をきちんと理解する必要が出てきます。
人間力育成の第二段階は、相手を知り、違いを尊重することです。相手の思考や価値観を理解・尊重し、その人に最も響く言葉で伝えられれば、スムーズで互いに楽な気持ちでコミュニケーションができるようになります。人は「理解された」と感じると心に響きます。そして自分の軸を大事にして強みを発揮しながらも、皆と共に目標に向かう姿勢のリーダーに、人は「ついていきたい」「この人の役に立ちたい」と思うのです。
この過程を、私は心理学「ルミナ」を学び理解しました。人の行動は思考の癖がベースになっていて、この思考の癖が価値観と結びついています。
その価値観を知り、尊重する伝え方ができると本当にスムーズなコミュニケーションが取れるようになり、自分自信が楽になりました。
このように人間力は訓練次第で誰でも発揮できるようになる、あなたの中に眠っている力です。

人間力で仕事はもっと楽しくなる!

プロジェクトを運営するには、内外の人の協力なしには成り立ちません。自然に協力的な流れを作ってもらえる人間力があれば、仕事はスムーズに進むでしょう。
誰の中にも、人に影響を与えるリーダー資質が必ず存在します。 自分を知り、認めて活かす「自分力」を高めるだけでも、リーダーとしての悩みの多くは解決し、仕事はもっと楽しくなります。
私自身が「自分の欠点を許し、強みを思い出す」経験をコーチングから学び、「人の思考を理解・尊重し、響く接し方」を心理学から学んだことで、仕事も人間関係にも良い変化が起こり、とても楽になった体験しました。
単なるスキル、ノウハウではなく、本質的改善を起こすための人間力育成。これが私がリーダーシップ講座で「人間力」をテーマにしよう!と思った理由なのです。

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