コラム

 公開日: 2012-09-01 

【社会保険料の決まり方 その3】



東京都の健康保険料率は現在9.97%です

40歳以上は介護保険料が上乗せされますから、11.52%


これらは労使折半ですから、企業負担は40歳未満が4.985%、40歳以上が5.76%となります

雇用保険は、保険料率を毎月の給与の総支給額に掛け算して求めましたが、健康保険・介護保険は違います

4・5・6月の給与の平均額をだし、それを「標準報酬月額」という等級テーブルに当てはめて保険料を算出します

この作業を算定といい、ここで算出された保険料はその年の9月からその翌年の8月まで同じ金額が支払額となります

よく社会保険料の削減技みたいな話で、4月・5月・6月の支払給与を意図的に下げるというのも聞きますが、要はこの算定をどうかわすかということなんですね

ところで、こんな表みたことありますか?

健康保険料額表

例えば給与30万円の社員の例で考えてみましょう
4・5・6月の平均給与が30万円です
年齢は30歳とします


この表に照らし合わせてみると、給与30万円は報酬月額の〇〇万円以上 ~ 〇〇万円未満というところのまんなかあたり、左端の等級22という数字の行に相当します

この等級は左側が健康保険の等級です
ですからこの場合、22等級となります

22等級の場合健康保険料はその右側29,910円です
ただこれは労使合わせた金額なので、実際に企業が負担する金額はその半分の14,955円であり、本人が負担する額も同じく14,955円です

もし彼が40歳以上なら、介護保険料も対象となりますから同じ等級であっても負担する健康保険(介護保険料あり)は労使それぞれ17,280円となります

注目していただきたいのは、この「報酬月額」の幅です

この例であれば、給与額29万円から31万円未満までの社会保険料は同じなんです

例えばこの会社で昇給を検討していたとしましょう

30万円の社員の給与を1万円昇給するかどうかの検討です

社会保険料的に言うと、もし昇給が1万円だと報酬月額が31万円となり等級が23等級と1等級上がります

健康保険料は14,955円から15,952円とひと月に997円企業負担アップです
つまり1万円の人件費増は1万997円の人件費アップということです

でもこの昇給が9,999円で、総支給額が309,999円であれば、等級は22等級に据え置き、健康保険の企業負担は14,955円のままなのです

たかだか給与額1円の違いですが、健康保険料年間にすると11,964円の差額になります

もし介護保険対象であれば、差額が11,52円ですから年間13824円

実はこれだけじゃないんです、厚生年金も同じ仕組みなんです
このケースであれば厚生年金は1、641円の差が生じます

つまり30歳の社員の給与を30万円から31万円にアップすると健康保険と厚生年金で年間31,656円も社会保険料がアップするわけです

これが従業員全員分と考えれば、かなりのコスト増ですよね

ですから、社会保険料の削減テクニックとしては、この等級の幅を上手に利用するということもよく言われるのです

昇給が1円違うだけで年間3万円以上のコストが違う!!

これって大きいですよね

社会保険、特に健康保険と厚生年金は等級を意識するだけで、社会保険料をコントロールすることは可能です

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