コラム

 公開日: 2012-08-25 

【基金脱退が加速】




本日の日経一面は「厚生年金 深まる苦境」というタイトル

記事では長野県にある建設会社が、加入している厚生年金基金の「財政悪化と使途不明金」を理由に脱退を申し出ていたところ、代議員に脱退を認められなかった

しかし今回判決により、このような理由は「やむを得ない事由がある場合」と認め、脱退の自由を認めたというもの

基金をやめたくても、やめられないという話はこれまでも聞いてきました
抜けられちゃうと、その穴埋めを残った会社がしなくちゃいけない
だから、「抜けるのずるーい」ということで脱退するのは難しいらしいです

またもうひとつの理由は、脱退の際に積立不足の金額を一括で納付しなければならないという「足を洗うための費用」が莫大という話
聞いたところでは、加入者一人あたりだいたい100万円が相場とか・・・
100人の加入者を抱える会社なら、それだけで1億円のキャッシュアウトとなるわけで・・・

そりゃキツイ

ということで、なかなか脱退したくてもできないというのがこれまでだったようですけど、ここにきてそうも言っていられないでしょ、基金と一緒に会社も共倒れしたらやばいでしょって感じで、脱退が加速される見通しというのが記事から読み取れるストーリーです

日経新聞には代行割れ基金数と積立不足額の表がのっていたんだけど、ふと「代行割れ基金って、総基金数のうち何割くらいなんだろう?」と思って調べてみました

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002gbjw-att/2r9852000002gbnr.pdf

ちょうど半分だった!!

なーんだ、残り半分は代行割れしていないんだってちょっと思いました(笑)

基本的には、加入者が若くて多い、受給者が少ないというのが、健全な基金の条件だと思いますが、これもおいおい少子高齢化に伴い需給バランスが崩れていくのでしょうか?
気になるところです

実は記事ではあまり触れられていませんが、今回の長野の訴訟の一番の問題点は、23億円超の使途不明金!!なんじゃないでしょうか?
元事務長が業務上横領容疑で指名手配ですから

つまり、AIJ問題もそうなのでしょうけれど、基金の管理体制、運営の方法が結果的にずさんだったから、というのが基金問題のキモなのではないかなと

聞いたところによると、基金を脱退すると、加入者は清算金を一時金で受け取ることを選択でき、受給者はそれまで同様の基金からの年金を受け取り続けることができるとか

これって本当でしょうか?
受給者の年金額減額ってないんでしょうか?
積立不足を清算したから、受給権はそのままなのでしょうか?

知っている方いらっしゃったら教えて欲しいのですが、もしこれがそうなら、だれのための基金なんだろうって疑問に思いますね

既得権者のための制度であるなら、企業は過去にばっかりお金を支払うことになり、未来にはお金が回らない

基金からの年金って年間300万円とかいう話も聞いたことがあります
もちろんすべてではないにしろ・・・
これって若い人の年収に匹敵しますよね

うーん、脱退しても加入者はその「300万円」の受給権を数十万円の一時金と引き換えに永遠に失い、受給者は減額されることなく永遠にもらい続ける・・・

基金はそれぞれ事情が違うので、判断は難しいけど、加入者の老後がこれでとんでもなく大きく変わる可能性があると思うと、なんとも納得いきません

基金のある企業様

確定拠出年金、基金と並行してでも導入可能ですよ
新たな資金負担は大変でしょうから、「選択制確定拠出年金」にしたら
社会保険料も削減でき、その分で費用で加入者は節税をしながら自分のための自分年金を作ることができます

この自分年金は、基金がたとえなくなっても、公的年金の金額がたとえ減額されたとして、100%自分のものとして守られ、自分が使えるお金です

基金を脱退できるかどうかの結論を出すまでに時間がかかると思いますが、その間も加入者さんは刻々と退職年齢に向かっていきます

基金は基金でおいておいてもいいので、選択制確定拠出年金、検討するのもひとつだと思います

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