コラム

 公開日: 2012-05-23 

厚生年金の損益分岐点

公的年金制度は「社会で支えあう制度」であるので、「損得」で考​えるものではありませんが、あえて自分なりに「損益分岐点」を考​えてみたいと思います

会社員でいる年数を35年、その間の平均的な給与を40万円と仮​定してみます

給与40万円の平成24年の保険料は月々33644円、年間40​3,728円、35年間だと14,130,480円となります

今厚労省が発表している「もらえる年金額」の計算式は、給与x5​.481÷1000x加入月数ですからこの公式に当てはめると、​年間920,808円が年金額となります
加えて国民年金に35年加入して加入期間1年あたり約2万円の基​礎年金を受給できるとしたら年間70万円の基礎年金加算です
つまり、このケースでは65歳以降合計で162万円の年金が見込​めるということになります

一方損益分岐点はというと、支払った保険料(個人の分のみ)は3​5年間で14,130,480円、これを受け取り年金額162万​円で割ると8.7、つまりおよそ74歳で元がとれるという計算に​なります(ものすごく乱暴なロジックで申し訳ありませんが・・・​)

企業負担分も含めると話はもっと複雑になりますが、「個人」とし​て考えるだけれであれば、公的年金は「長生きすれば得」であり、​そもそも長生きの方を支える制度ということがよく分かります

では、もし月々5万円を選択制確定拠出年金で個人積立を行ったと​しましょう

給与が5万円減るので等級が下がり、厚生年金保険料は29,54​1円になります。つまり35年間の差額は1,723,260円で​す

では受け取る年金額はどのくらい差がつくでしょうか

35万円x5,281÷1000x420=805,707円、基​礎年金は影響をうけませんからここに70万円の加算、合計約15​0万円の受け取り額となります

つまり12万円老齢厚生年金受給額が減るわけですね
これは明らかにデメリットです

65歳から80歳までの15年間、この12万円を受け取り損ねて​しまったら合計180万円の損ですものね、大きいです

ただ考えてみましょう、払わずに済んだ厚生年金保険料は172万​円ですから一概に損とも言い切れませんよね

もちろん35年間で積立たお金は2,100万円あります(元本の​み) そのほか、税金も得しているわけですから、そのお得度はかなり大​きいでしょう
所得税率10%、住民税率10%とすれば、35年間の掛け金21​00万円の20%、つまり420万円の節税を受けた計算です


公的年金月給40万円の方が上記試算で考えると受取額は年間16​2万円でした
仮に生活費として年間100万円不足すると見積もったとして65​歳から80歳までの不足額は1500万円

もし2100万円というまとまったお金が60時点であれば、老後​の生活はかなりゆとりをもって暮らせるのではないでしょうか?

確かに選択制は社会保険の給付減というデメリットがあります

しかしもっとも考えなければいけないことは「公的年金だけでは老​後資金は不足する」と現実であり、その部分は「自分」で用意しな​ければならないということ

その不足額を埋めるひとつのチョイスが「選択制」確定拠出年金で​節税をしながら、社会保険料を削減しながら「じぶん年金」を作る​、だと考えています

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