コラム

 公開日: 2016-06-29 

家計の医学〜医療のサービス化〜

久しぶりの記事となります。
最近、電子書籍の原稿などバタバタしておりました。

ご縁によって新しく出版の計画も動き出しました。
実は前作は病院の公認をもらっていなかったのですが、次作は病院の公認をとっていこうと思っています。
(そういう依頼ということもあり…)

困っているひとに少しでも役立つ情報が提供できるためにも、企画を通したいところです。

さて今日のテーマは『医療のサービス化』です。
もともと医療はカテゴライズすれば、サービス業に分類されるのですが
定価が決まっていることもあってサービス業という認識が広がっていないように思います。
特に私たち医療従事者自身医療は医療というふうに考えているひとが多いように感じます(私見)。

今回の内容に関して、私はあえてどっちがいいという立場はとりません。
とは言え、今後患者サイドの医療費の負担(家計の医学)に関しては少なからず影響はあるのではないかと感じています。

まず抑えていただきたい言葉があります。
・保険外併用寮費:通常医療費は保健医療となっていますが、定価を自由に決めてもいい保険外医療もあります。
         本来であれば混合医療の禁止されているのですが、例外として認められるケースがあります。
         このことを保険外療養費といいます。
         保険外療養費として認められるケースは3つあります。
          1評価療養(いわゆる先進医療など)
          2患者申出制度(まだあまり普及していませんし、割愛)
          3選定療養(差額ベッド代や紹介状なしで大病院を受診するときの費用など)

病院が一番力を入れていることとは

現在、およそ8割の病院が赤字で経営をしています。
その中で病院が生き残っていくために注力していることがあります。
それは「アメニティの向上」です。
わかりやすくぶっちゃけて言ってしまえば、ホテルのようにきれいなことです。

これを受けて厚労省は選定療養において見直しを行うことを決めました。
1.外来医療に係る特別の療養環境の提供
例えば、透析などで治療を行うときに完全な個室を提供し、治療が一時間以上かかるときは説明し同意の上で特別料金を徴収できるというものです

2.予約に基づく診察に関する事項の一部見直し
予約料の額は、曜日・時間帯・標榜科などに応じて複数定めることが可能
予約診察は夜間、休日、深夜に行ってもよい。
ざっくりお伝えすると二点が明記されました。

3.「医科点数表等に規定する回数を超えて受けた診療であって別に厚生労働大臣が定めるものに関する事項」の一部見直し
患者さんが不安に応えるために行った腫瘍マーカーなどの検査を規定よりも多くした分に超過分は患者さんからお金をとれるということになりました。

さらに
病院経営サイドにとってよい変化も起こりました。
これまでは実費徴収に後ろ向きでした。というのも混合医療の禁止という厚い壁もあり、解釈上グレーだったことが多かったのです。
・感染症の予防に適応を持つ医薬品の投与
・治療中の疾病または負傷に対する医療行為とは別に実施する検診(治療の実施上必要と判断して、検査などを行う場合を除く)
・患者都合による検査のキャンセルに伴い使用することができなくなった当該検査に使用する薬剤などの費用
・その他

特に3点目の変更は病院にとって、患者さんへの治療への意識を高める点でもいい動きだと思っています。

わたしの科では薬剤を外部から買って検査を行っています。(放射性物質なので院内製造不可)
薬剤は困ったことに保存ができません。
つまりキャンセルが出ると廃棄しなくてはなりません。
一本あたり1万円以上する薬がです。
週に2−3人くらいはキャンセルが生じていますので、科としてはあまりいい気はしないのです。


家計の医学として、患者サイドだけでみるとお金を取られるようになったと捉えることもできますが、医療がサービス化すれば出来ない病院は淘汰されより良い病院が生き残っていくようになるとも捉えられます。

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