コラム

 公開日: 2016-02-07 

看護師の特定行為 日本のチーム医療の今後

こんばんは
内田茂樹です。

今回は医療に関する情報です。
日本の医療において絶対的なリーダーはもちろん医師です。

わたしは診療放射線技師としてがん研有明病院で働いております。
診療放射線技師は患者さんに放射線をかけて、その写真を作ります。
当然ながら医療行為ですが、医師の指示がなく、撮影を行った場合”傷害罪”にあたります。

技師の仕事においては緊急時といえど、技師が率先してリーダーシップを発揮する機会は少ないのですが、看護師さんは違います。
今秋から特定行為を行える看護師が誕生する見込みです。

看護師の特定行為の意義

一定の研修(特定行為研修)を受けた看護師は、医師・歯科医師の包括的指示の下で手順書に基づいて38の特定行為を実施することが可能です。特定行為研修は、すでに日本看護協会や日本慢性期医療協会で開始されました。

要はマニュアル(ルール)があれば、一部の医療行為をやってもいいですよ
というものです。

この制度でどうなる?

医師不足が深刻だ と叫ばれていますが、1000人あたりでみると2.3人。
ちなみに医療大国アメリカでは2.6人となっています。
確かに多い少ないかで言えば、多いとは言えない数字ではあります。

しかし周知の通り、医師の偏在が医師不足と言われる一因となっています。
というのも日本は(急性期)病院の数は世界で一番多いのです。

こうした現状で看護師がリーダーシップを発揮できる環境整備の意義は非常に大きいと私は思っています。

海外ではどうなっているのか?

海外ではチーム医療の本質的な扱いが日本とは違っているように感じています。
日本では医師の指揮のもとでそれぞれが役割を果たすといった印象です。いわゆる縦割りというやつです。

一方海外ではどうか
例えば看護師さんでいいますと
ナースプラクティショナーという資格があります。
アメリカが発祥の資格で、現在では世界各国でナースプラクティショナー制度が採用されています。
ナースプラクティショナーは看護師と医師の中間職、看護師の上級職として位置づけられています。
役割としては一次医療(外来診療)で診断や処方、投薬等を行うことができます。

資格が生まれた背景は当然ながら医師の負担を軽減することと医療費の削減です。

このように海外では縦割りではなく、それぞれの役割に対するスペシャリストとしての扱いを与えることで医師のサポートを行うことでチーム医療を実現させているのです。

これからの日本の医療のカタチ

アメリカ政府の中にも日本の国民皆保険を導入しようという派閥があります。
オバマさんもクリントンさんも医療制度にメスをいれようと考えている政治家です。

あるときアメリカ政府の官僚が日本をモデルケースとして考えて日本の医療現場を視察したときがあったようです。
しかしながら、現場を見て「アメリカではマネができない」と意気消沈したようです。

なぜかというと
医師らの現場の人間の消耗ぶりからそう判断を下したようです。
今の日本の医療は現場医師などの犠牲と我慢によって成り立っていると言わざるを得ない。
そして、その我慢がリミットに達した時に医療は崩壊するでしょう。
ちなみにアメリカでは我慢を強いること自体を不可能と判断したようです

こうした事態を避けるためにも今回の試みは大きな意味を持ってくるのではないかと感じました。
また、そうした不安があることを頭の片隅に置いた上で、医療保険などを準備していただくとよいかと思っています。
医療が必要になる将来のために、今できることを積み重ねておくとよいかと思います。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

内田茂樹のメディア

医療の視点からみた健康とお金を考えるメールマガジンも発行中!
くわしくは内田茂樹のHP
http://uchidashigeki.com/

内田茂樹の書籍
『安心してがんとたたかうために知っておきたいお金の実際』
http://urx2.nu/qhUM

4月か6月に出版予定!!忙しい人でもつづけられる!ゆる~い健康法を紹介するブログ
http://ameblo.jp/shigeki-uchida

この記事を書いたプロ

  [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 内田茂樹

千葉県松戸市新松戸 [地図]
TEL:080-3022-8584

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
内田茂樹 うちだしげき

現役診療放射線技師であるFPです!がんの不安を、医療とお金の両面からアドバイスします(1/3)

 もし自分や大切な人が、がんになってしまったら?体のこと、家族のこと、お金のこと…さまざまな不安がよぎります。そんな時、頼れるのが、現役診療放射線技師FPとして活動する内田茂樹さんです。 「放射線技師という仕事にプライドを持っている。ガ...

内田茂樹プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

現役診療放射線技師FP!医療とお金、両面から的確にアドバイス

会社名 :  
住所 : 千葉県松戸市新松戸 [地図]
TEL : 080-3022-8584

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

080-3022-8584

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

内田茂樹(うちだしげき)

 

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
ホントは怖い家計の医学~高額化する医療(対策②)~
イメージ

こんにちは内田茂樹です。オリンピックでは連日メダルを獲得していて毎日興奮しています。中でも”霊長類最強...

ホントは怖い家計の医学~超高額薬剤について(対策編)~
イメージ

こんにちは内田茂樹です。昨日はやられました!朝晴れていたので自転車通勤しましたが、やっぱり雨降りまし...

ホントは怖い家計の医学~超高額薬剤について~
イメージ

こんにちは内田茂樹です。昨日は仕事終わりに、打ち合わせもあり、お酒を飲む機会もありと忙しく、楽しく過ご...

ホントは怖い家計の医学~介護離職の実際~
イメージ

おはようございます。本日は天候が不安定なようですが、今朝はまだ雨も降っておらず快適な気温でした。みなさ...

ホントは怖い家計の医学~保険を売らない保険屋さんのつぶやき~
イメージ

こんにちは内田茂樹です!連日暑いですね 体調など壊さないようにみなさまお気をつけ下さい。本日、病院業...

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ