お金の視点から財産管理を中心とした高齢期の生活を支えるFP
コラム
公開日: 2013-06-04
1人暮らしの親の財産を守る~地域の福祉事業を利用する
親と遠く離れて住んでいる場合、親が高齢になるに従い、子供の心配は募るばかりです。
「財布をどこにしまったか忘れた」「銀行印をなくした」と訴えてきたり、帰省の際に普段買わないようなものが大量にあったなんてことがあると、親の財産は大丈夫なのだろうかと思わずにはいられませんね。
1人暮らしで、家族が遠方にいる方でお金の管理が難しくなってきたケース
通帳や財布は、大事にしまっておかなくては、という思いから、しまい場所をあちこち変え、どこにしまったかわからなくなってしまった。
身体が不自由となり、お金をおろしに行ったり振込みなどをすることが困難になってしまった。
よくあるケースですが、子どもにとっては、しょっちゅう親のところに行けないだけに心配になりますね。
判断能力がある程度あり、成年後見制度を利用するまでにない方のお金の心配を解消する地域の支援事業があります。
地域の社会福祉協議会が行っている事業で「日常生活自立支援事業」や「地域福祉権利擁護事業」などです。
定期的に支援員が家を訪問し、生活に変化はないか、郵便物を一緒にチェックして届け出が必要なものがある場合は、それを手伝うなどが支援員の仕事の一つです。
認知症高齢者だけでなく、知的・精神障がい者などの方の通帳などの保管や管理をし、定期的な見守りを行います。
費用も安価です。「お金」に関しての見守りがあると安心ですね。
わたしは、日野市の権利擁護センターでこの事業の生活支援員をやっています。
現在、高齢者の方1人と、知的障がい者の方2名を担当しています。
次回は、この事業の詳しい内容をお伝えします。
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日野市にお住いのファイナンシャルプランナーである中村真佐子さんは、地元の生活支援員として長年活動してきました。多忙な FPの仕事と両立しながら活動を長く続けているのは、「愛する地元・日野市に感謝の気持ちとして何かできることをしたい」という...
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