コラム

 公開日: 2017-04-09 

自分の思考は母親の生き方が大きく影響していた件

母の話を聴きに


実家へ行くと、母から愚痴を聞かされることが多いです。
普段は父と二人きりですし、人には愚痴をこぼさない人なので、極力、話を聴いてあげます。
それも私ができる、ほんの些細な親孝行と思っています。
先日は父が外出していたので、母は気を遣うことなく、2時間近くず〜っと話をしていました。
日頃のうっぷんがどれだけ溜まっているんだろう?
こんなにストレスを溜めていて大丈夫だろうか?
と、心配になるくらい、母は多くの不満や心に痛みを抱えていました。
母の本音をたくさん聴きだすことができたと思います。
もっと頻繁に話を聴いてあげないとだめですね。
溜まりすぎてるなぁ...と感じました。

母の口癖


「私が我慢していれば」
「私が黙っていれば」

これは、母の口癖です。

父に対しては
『嫌なこと、理不尽だと思うことがたくさんあるけれども、
面倒臭いから自分が我慢する、悔しいけれど何も言わないでいる』
それが、母のスタイルです。

『私はこう思うけれど、お父さんが...』
これも、母の口癖。

母の人生の、どこに「母」がいるのだろうか?
とても、切ない気持ちになりました。

父は自営業だったので、家で両親はいつも一緒でした。
朝から晩まで、3食常に一緒です。
仕事を辞めてからの方が、当然、一緒にいる時間は長くなりました。
父は読書が趣味で、外出を好みません。

父を軸とした結婚生活。
自分の人生を嘆きながらも、父に従って生きる生き方を変えずに生きてきた母。
「本当はこうしたかった」という気持ちを抑えながら、ずっと父の顔色を伺って生きてきた母。
それは、母が自ら選択してきた人生です。

思春期の頃、あまりにも父が母に対して横暴な言動をとっていたので、見かねた私が
「ねぇ、お父さんと離婚とか考えたことないの?」
と母に尋ねたことがあります。
もちろん、親が離婚することなど望んではいませんでしたが、
私なら絶対に我慢ができないと思ったのです。
母は
「あなたたちが成人するまでは...」
今思えば、この言葉も母の口癖でした。

諦めと、寛容と、自責


「お母さん、本当はどうしたいの?」
「どういうふうになったら幸せだなって思える?」

私が母にそう問いかけると、父には”こうであって欲しい”という願望だらけ。
結婚生活を続けて行くことが、結局は母にとっての幸せなんだな...と思いました。
結婚生活を続けて行くにはお互いの歩み寄りが大切なのに、歩み寄っているのは母だけのように感じました。(父の話は聴いていないので、あくまでも想像ですが)



「そういう人だと思うしかないのよ」
母はこう言いました。
だけど、やっぱり「そういう人だ」では済まない思いが積み重なってるのは確か。
受け入れようとしているけれど、受け入れられない、納得いかないことがたくさんある、そんな感じです。苦しいだろうと思います。どれだけ辛い思いをしてきたのだろうと同情せずにはいられません。

「こんな私と結婚してなければ、お父さんはもっと幸せだったかもしれない」
母はまた、こうも言いました。
父を責めるだけでなく、父が母に求めるものを、母自身が父に返せないでいることに、負い目を感じている部分もあるんです。

自己犠牲の思いと、自責の念。
こんな結婚生活を夢見て、母は父と結婚したんじゃないのに、きっと。

どちらが悪いか?という問題ではなくて


結婚生活の中で、「こうだったらいいのに」と思うことはありますよね。
「こうして欲しい」ということや思いがあっても、言えなかったり、思いに応じられないこともあります。それを、いかに譲り合い、許し合い、認め合い、受け入れ合えるか....
父には父の思いがあり、母には母の思いがあります。
どちらがどう、というジャッチなど出来ません。

母が幸せを感じることが出来るのは、本人が幸せだと感じない限り無理です。
幸せになるためにどうしたらいいのか、母自身が答えを見つけないと無理です。
我慢ばかりしている自分をものすごく哀れだと思いつつ、『父にそう言わせている自分が悪いのだ』と自分を責めて生きている母。
母は褒めて欲しいのかな、そういう我慢強いところを。
それとも、お母さんは悪くないよって、私が父の悪口を言えばいいのかな。
話を聴きながら、「母はどうしたいのだろう?」「どうして欲しいのだろう?」とずっと、考えていた私です。

お母さんへ


お母さん、今まですごく頑張ってきたよ。
本当に頑張ってきたと思う。
お母さんが選んで歩いてきた人生だもの。
今までの人生は間違ってなんかないよ。
だから、自分を嘆いたり、お父さんに負い目を感じることなんてないんだよ。
お母さんがこれから幸せを感じて生きたいと思うなら、どうなったら自分が幸せになれるのかを考えてみてよ。
お父さんは病気もしたし、年老いてことに不安もあるし、兄弟が全員亡くなって寂しいし、周りに友達がいる訳でもないし、お母さんしかいないからさ。
「どうしてお父さんがそんなことを言うのか」を考えてみるとさ、理不尽な言動の裏側にある気持ちが分かるかもしれないよ。

こんなことを言って、私は実家を後にしました。
「そうだね、そうだね」
母は頷いて聞いてくれたけど、母が私に求めていた言葉ではなかったかもしれません。

私は母からものすごい影響を受けていた


夫婦のことは夫婦にしか分かりません。
父の愚痴をたくさん言っていた母ですが、今もこうして夫婦を続けていることは、間違いなく母の選択した人生です。
選択した人生ならば、その人生の中で苦しさだけを見つめて生きていて欲しくない。
そう思います。
所詮、人ごとだからこんなことが言えるのかもしれません。
親だから、ここまで一緒に生きてきたのだから、最後まで一緒にいて欲しいと願う気持ちがあります。



母親の人生を一人の女性の人生として考えるとき、父親の存在を一人の男性として考えるとき、今まで見えなかったものが見えてきます。
それは、なんとも不思議な感覚です。
自分が家族を持ってからは自分の両親を客観的に見られるようになったのだけど、客観的に見ることで見えてきたのは、なんと、私自身がどうしてそういう思考になったのか、自我の形成の過程でした。
母の話を聴いていると、一昔前の自分を見ているようでとても苦しかったです。

『自分の感情を抑える』『自分が我慢することで事態は丸く収まる』
『夫には逆らわない』『黙って従う』『悪いのは自分だ』
『夫は私なんかといるよりも違う誰かといた方が幸せだ』

そんな母の考え方に、私はそっくり.....
びっくりするくらい、私は母の影響を受けていたんだと気付きました。
母が私にとって「妻」「母」の見本だったのですね。
親の生き方、考え方が、無意識に自分に擦り込まれていることを強烈に思い知った私です。

自宅に帰って、ホッとしました。
今の私にとって、ここが私の家なんだ、と実感をして。
両親のいる家(実家)は、もう私のいるべき場所ではない。
実家は、両親(一組の夫婦)が二人で築いている、一つの家庭なんだ、と思いました。

自分が願う人生を生きて


親とじっくり話をすることで、自分自身と否応なく向き合わされました。
両親を一人の人間として見た時、この人たちと一緒に生きてきた私だからこそ〇〇なんだなと思い知らされます。
でも、これからは今までとは確実に生き方が変わって行くはずです。
夫と過ごしてきた年数が、両親と過ごしてきた年数を逆転したんですよね。
良いと思うところはそれでいいでしょうけど、
『親がそうだったから』『そういう風に育ったから』
という言い訳は、いい加減できませんね。
私は親元を離れて、新しい家族を作って、私なりの人生を歩いています。
親の真似ではなく、家族とともに築き上げた家庭の中で。
だから、母も、そうであって欲しい。

『子育てはもうとっくに終わったよ。
もう、父の仕事を手伝わなくてもいいんだよ。
好きなところへ行っておいでよ。
父がなんて行っても、行きたいところへ行っておいでよ。
会いたい人に会っておいでよ。
食べたいものを思い切り食べなよ。
元気なうちにやりたいことをやりなよ。
毎日楽しいなって、笑っていてよ。』

来月の母の日には、こんなことを言おうかなって思っています。


(7年くらい前に(もう7年!?)両親と3人で旅行に行った時の写真。また旅行に誘おうっと!)

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