コラム

 公開日: 2016-10-10 

子どもたちが教えてくれたこと〜当たり前とか、こうでなきゃいけないとか〜

授業参観


私は子どもたちの授業参観が好きでした。
子どもたちの学校での姿が新鮮で、面白くて。
授業参観は一度も欠かさずに出席してきました。
子どもたちの友達に会うのも、授業参観を楽しみにしていた理由でした。
家に遊びに来ている子に会うのも嬉しかったですし、
いつも話に出てくる、会ったのことのない友達を探すのも楽しかったです。



ところが、子どもたちが高校生になった途端、友達の名前と関係性を把握するのが大変になりました。
名前を聞くだけで、顔の分からない友達がたくさん増えました。
今や二人の子どもは社会人。
授業参観がとても懐かしいです。

授業参観はなくなりましたが、娘がバイトをしている姿は客として何回か見に行きました。
お店の制服を着て、しっかり接客をしている姿に感心し、安心しました。
娘は勉強よりも仕事をする方が好きみたいで、イキイキして見えました。
高校3年間、娘はずっと同じ場所でバイトを続けました。
これは、ちょっと意外でした。
何かとバイトでの不満を漏らしていたので、就職するまで続くとは思いませんでした。



子どもは徐々に成長していく


娘が就職したときも、客としてお店に行ってきました。
娘に商品を選んでもらい、お会計をしてもらい、見送ってもらい。
感慨深いものがありました。
親が仕事場に行くのは嫌がるかと思っていましたが、働いている姿を見て欲しいのか、行くたびに接客を担当し、先輩スタッフに紹介をしてくれました。
学生時代は人間関係でつまずくこともあり、社会性や協調性に欠けるところがあるのではと心配をしていたのですが、徐々に人間関係を円滑にしていく術を身につけているように見えました。
学校で見た娘の姿もそうですが、親に見せる顔と社会で見せる顔というのは違うものですね。
思えば自分もそうでした。
親が子どもを見る目はいつまでも子どもで、いつまでも同じようなことを心配してしまいます。
しかし、子どもたちは彼らのスピートでちゃんと成長しているんだなと思いました。

いつか息子が仕事をしているところも見てみたいです。
息子は肉体労働をしているので、さすがに現場に行くことはできません。
それでも、チャンスがあれば見てみたいと思う気持ちが大きいです。
毎日ヘトヘトになり、泥だらけになって帰ってくる息子。
厳しい現場、多くの職人さん、様々な業種の大人たちの中で、どんなふうに、どんな顔をして仕事をしているんだろう。
うまくやっているのだろうか。
息子もまた、対人関係をうまく築けない傾向があったり、場の空気を読めないことがあったり、いろいろと悩んできました。
小さい頃から学生時代の息子の姿が走馬灯のように頭を巡ります。
色白で痩せ型で、食が細くて心配していた息子。
いつの間にか、すっかり青年の体つきになっていて、夫よりも食べる量が増えました。



街中で工事現場で働く若い男の子を見ると、
「あの子もこんなふうに仕事をしているんだろうな」と息子の姿を重ね合わせてしまいます。

どうして当たり前のことができないんだろう


私は当たり前に学校に行っていて、
当たり前に勉強して、
当たり前に高校へ進学したから...
うちの子どもたちが、その「当たり前」を「当たり前」にしなかった、できなかった、思えなかった、ということが不思議でたまりませんでした。
私は当たり前に夢があって、
当たり前に目標があって、
当たり前に友達がいて、
当たり前にライバルがいて、
当たり前に恋をして、
当たり前に友達がいて、
当たり前に悪いことはしなかったから、
子どもたちのマイペースぶりや、道にそれるような行動に終始不安が募っていましたし、
「なんで?」
「どうして?」
と、怒りにも似た感情を持っていました。

自分と誰かと比べて、
『今のままで悔しい』とか、『嬉しい』とか、『もっと頑張ろう』とか、
『嫌われたらどうしよう』とか、そういった感情を持たないと言っていた子どもたち。
「負けたくない」という気持ちや「悔しい」という気持ちにはならないと言うのです。
それに、『嫌いな人は嫌い』という態度ですから、反感を買いやすかったですね。
「自分は自分だから」と兄妹揃って言っていました。
他人が〇〇だから、自分も〇〇、という気持ちにはならないとハッキリと言います。

私はそれを聞いた時、とてもビックリしたし、なんだか情けないと思いました。
もっとガツガツして欲しかったし、なにくそ!と思って何かに取り組んで欲しくて。
そう思うことって、「当たり前」だと思ってしたし、
そう思うからこそ、人って向上するものでは??と思っていたからです。
嫌いな人とはうまく付き合っていかないと...
人から嫌われてもいいと思えるって、一体どういうこと??
私とはまるで違う生き方、考え方に戸惑いました。
そんな風に育てたつもりはなかったのにと。

育て方が間違っていた?


子どもたちが社会に出て、大人の会話ができるようになってきた今。
話をするのも、話を聞く姿勢も、大分としっかりとしてきました。
そんな今だからこそ思えることがあり、理解できたことがあります。
気持ちを上手に伝えられないところはあまり変わりませんが、子どもたちにも今だからこそ思えることがあり、理解できることがあるようです。

なぜ、そうでなくちゃいけないって思っていたんだろう?
なぜ、自分の生き方が当たり前だと決めつけていたんだろう?
なぜ、子どもたちの生き方をそのまま受け入れられなかったんだろう?



向上心や競争心がないことに疑問を持ったし、育て方が間違っていたのかと思っていたけれども、たまたま今までがそうであって、これから子どもたちの心にどんな感情が芽生えるのかは誰にも分かりません。
それに、たとえ子どもたちが今まで通りにマイペースな生き方を貫いたところで、それの何がいけないのか、私には答えが見つかりません。

私は私。
そう。
それと同じだ。

息子は息子。
娘は娘。

ただ、それだけのことだったんだ。

親の背中を見て子どもは育つ、と言われます。
だから、当たり前のことを何の疑いもせずに当たり前と思っていた私を見て、子どもたちは疑問を持ったのかもしれません。
他人のことばかりを気にして、狭い世界の中で我慢したり文句を言いながら生きていた私を見ていて、子どもたちは私とは違う道を選んだのかもしれません。
私の子育てが間違っていたからではなく、私の生き方を見て子どもたちが何かを感じ、自分の生き方に反映させていたのだと思います。

子どもたちのありのまま


子どもたちのこれからが面白い。
見ていて楽しい。
やりたいことをやってみたらいい。
今はそう思えています。

娘は、仕事場(お店)にいつでも遊びに来てねと言ってくれます。
「ね、今度仕事を見に行ってもいい?」と
息子に言うと、いつも「いいよ」と言ってくれます。
息子も娘も、親に良い所を見せようとかそういうことは考えていないようです。
いつでも割とウエルカム。
そこが、私にはない子どもたちの伸び伸びとした長所なのでしょう。
誰かと比べてどう、ではなく、
今の自分がすべてで、一生懸命だからこそ何も恥ずかしくないし、
頑張っている姿を見て欲しいのだと思います。
そして、認めてもらいたい、褒めてもらいたいのかもしれません。
私は見栄っ張りなので、失敗しないようにビクビクしたり、緊張したりして失敗するタイプ。
そういうところが似なくて良かったです(笑)

いつも私を受け入れてくれる子供たち。
私は子どもたちのありのままを受け入れるのに頭を使ってしまうけど、子どもたちは頭で物事を考えない。
いつも、「心のまま」なんですよね。

「好き」「嫌い」「良い」「悪い」「美味しい」「まずい」「行く」「行かない」
全部、自由。

それが、そういう感情だけの判断が良い時もあれば悪い時もあるけれど、頭でっかちの私なんかよりもずっと心が自由だし、楽しそうだと思ってしまいます。

もっとありのままでいい。
肩の力を抜いて、生きていい。
息子も娘も私も夫も、一人一人違う。
家族であっても、同じ生き方はしない。
価値観の強要はできない。
感性に優劣もない。
本当はこういうことを子どもたちに言ってあげられる親でいたかったはずなのに、私は自分のコピーを作ろうとしてたみたいです。
そんなこと、できっこありませんよね。



「お母さんはどうしてそんなに心配するの?」
「お母さんはどうして我慢するの?」

本心とは逆の行動をとって、それが良いこと、模範解答だからと無理をしていた私。
嘘はつかないで、と言っていた私が一番の嘘つきだったことを、子どもたちはちゃんと見抜いていました。
子どもたちは、嘘が下手です。
感情がストレートで、ぶつかりやすいし誤解されやすいです。
それをずっと心配してきたけれど...
それは子どもたちの個性の一つなのだと思えるようになりました。
こうでなくちゃいけない、という考え方が人への偏見や物事の偏った見方に繋がることを、
私は子どもたちに教えてもらいました。

お勧めです!好評です!


『カフェDEカウンセリング』
町田駅周辺のお洒落なカフェでリラックスしながらカウンセリングを受けてみませんか?
コーヒーを飲みながら色々なお話をしましょう。

『同行ショッピング』
お化粧品選びでお困りの方、お買い物をお手伝いをさせていただきます。
カフェで問診と簡単なカラー診断をした後に小田急百貨店やドラッグストアへ。
メイク初心者さん大歓迎です!!

この記事を書いたプロ

First step [ホームページ]

心理カウンセラー 玉川晃子

東京都町田市 [地図]

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
料金案内

ご利用料金は以下の通りです。<メールカウンセリング>1往復  5,000円*HPよりお申し込みください。*お申し込みから10日以内に指定口座へのお振込...

ご相談の実例

○赤ちゃんが生まれたことの不安○家事、育児全般○子供の幼稚園や学校についての不安○結婚、結婚生活○交際している人のこと○夫婦関係○浮気、不倫○妊娠中の...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
女性応援カウンセリングFirststepの玉川晃子さん

頑張る女性に寄り添いながら、言葉と文章で心を癒す(1/3)

誰かに悩みを相談したいのに、人間関係などを考えると、なかなか言えない。真剣な悩みを相談できる相手が周囲にいない。安心して相談できるカウンセラーがわからない。カウンセリングを受けに行く時間がない。こうしたことで、一人で悩みを抱えてしまう女性は...

玉川晃子プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

子育て・夫婦・恋愛・人生・人間関係等の悩みを言葉で解決に導く

会社名 : First step
住所 : 東京都町田市 [地図]

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

玉川晃子(たまがわあきこ)

First step

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

時間はかかりそうですが

根本的な解決は未だできそうもないのですが、文に書くことで...

Y.H
  • 女性 
  • 参考になった数(19

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
印象を変えてイメージアップ!あなたの印象、損してませんか?
イメージ

 40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持つ リンカーン(元アメリカ合衆国大統領)が残したこんな名言がありま...

[ 印象管理(メイク・カラー) ]

伝えたい気持ちをちゃんと伝えていこう
イメージ

 こんなことを言ったら相手は.... 相手に自分の気持ちを伝えることはコミュニケーションのひとつ。「あり...

[ メンタル ]

結婚している人はかわいそう??
イメージ

 独身女性から見た既婚女性 既婚女性が独身女性を見て思うこと。独身女性が既婚女性を見て思うこと。ど...

[ 夫婦 ]

自分の応援団長になりましょう!〜キャンディキャンディがお手本〜
イメージ

 自分のファンになろう 皆さんには、応援しているスポーツ選手やアーティストがいますか?また、応援した...

[ メンタル ]

心配性を克服して楽しく生きよう
イメージ

 心配と心配性 アメリカ・コーネル大学が70歳以上の高齢者を対象に行った調査「Legacy Project」によると、...

[ メンタル ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ