コラム

 公開日: 2016-08-13 

体罰の定義とこれからの教育

体罰について


体罰。
この言葉を耳にするようになってどれくらいでしょうか。

まずここに、体罰の定義を載せておきます。

「問題行動を起こす児童生徒に対する指導について(通知)」
平成19年2月5日初等中等教育局長通知(18文科第1019号)
-学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰に関する考え方- より

教員等が児童生徒に対して行った懲戒の行為が体罰に 当たるかどうかは、当該児童生徒の年齢、健康、心身の 発達状況、当該行為が行われた場所的及び時間的環境、 懲戒の態様等の諸条件を総合的に考え、個々の事案ごと に判断する必要があり、その懲戒の内容が身体的性質の もの、すなわち、身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る、 蹴る等)、被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒(正座・ 直立等特定の姿勢を長時間にわたって保持させる等)に当 たると判断された場合は、体罰に該当する。

*引用元*「体罰について」 文部科学省


指導と称して行われた体罰によって命を亡くした生徒もいました。
体罰に対するガイドライン(文部科学省)が設けられ、数こそ減ってきているのかもしれないですが、教師による体罰はなくなっていないのが現状です。
ガイドラインには当事者や保護者の主観ではなく、ガイドラインに沿って客観的に体罰であるかどうかを判断すると書いてありますが、学校と保護者(生徒)の間に、第三者機関が介入したほうがより客観的ではないだろうかと思います。



最近は一般の人が動画をネット上にあげて情報を提供できる時代。
体罰とされる動画を見たことがありますが、ひどいですね。
感情的に殴っているだけにしか見えませんでした。
あれを教育の一貫だと言う教師がいたならば、教師を辞めた方がいいでしょう。

今思えば体罰だった!?


私が中学生の頃。
(今から30年ほど前の話ですが)

通っていた中学校は体育系部活動が非常に盛んでした。
日々の練習はどの部活動もとても厳しかったです。
休憩時間以外に部活中に水を飲むことさえ許されませんでした。
それも、今では体罰の一つとして捉えられるかもしれません。

部活によって指導方法にはばらつきはありました。
例えば優秀な成績を収めていたバレー部などは、試合に負けると平手打ちは当たり前でした。
部員が横一列になり、顧問が端から順番にバシ!バシ!と平手打ちをしている光景は恐怖でした。
サッカー部は試合に負けた翌日に集合がかけられ、顧問が全員を丸刈りにしていました。
当時好きだった人がサッカー部でして、彼のサラサラヘアがあっという間に丸坊主になった時はひっくり返りそうでした。
サッカー部は学校のアイドル的な人が多数いたので、女子たちがざわついていたのを覚えています。

試合に負けたら罰がある。
なんだか変な話。
だけど、それを受け入れてきた私たちの世代。
それも、なんだか変な話。

部活動以外でも、問題行動があった生徒への平手打ちは日常茶飯事でした。
いつもどこかで誰かが叩かれていたような記憶があります。
悪いことをしたら怒られる。
悪いことをしたら殴られる。
それが、当たり前とされてきた時代だったと認識しています。

絶対的な存在


当時は職員室で喫煙が出来ていた時代ですので、職員室はいつもタバコの臭いと煙が充満していました。
真っ黒なサングラスをかけている先生もいたし、いつでも竹刀を持っている先生もいました。
なぜか小指のない先生もいて、勝手な想像が益々その先生に対する恐怖となりました。
先生の存在って絶対的でした。
先輩の存在も怖かったですが。
保護者も先生に対して頭が上がらないというか、
「うちの子をお願いします」という姿勢でいる親が多かった気がします。
これは、私が子供だったからそう見えていただけでしょうか。

私がいた中学校には、
「悪いことをしたらものすごく怖いけれど、普段はすごくいい先生」
というタイプの先生が多かったです。
凄みがあって容赦ない先生だから遠慮して逆らえなかったわけではなく、
尊敬し信頼できる先生だったからこそ、処罰に文句がなかったという感じです。
カリスマ性があったのだと思います。
その代わり、人間的な性格の悪さを感じる先生や、生徒の顔色を見てばかりいる先生には反抗的になったり、からかい行為をしていました。

当時は体罰なんて言葉は耳にしませんでした。
それが問題になったこともなかったと思います。
子供だったから知らなかっただけかもしれませんね。



〇〇という名目の暴力


”理由があれば殴ってもいい”なんてありえません。
それはいじめや虐待にも通じて言えること。
暴力は肯定されるべきではありません。
暴力で相手を支配しようとする考え方は嫌いですし反対です。
心が通った拳は愛のムチという言葉に置き換えられるかもしれません。
しかし、愛のムチがただのムチになってしまうようでは本末転倒です。
その拳を愛だと思えるかどうか、そこが一致しない限りはただの暴力にしか過ぎません。
教育だ、しつけだ、愛だ、という名目での体罰。
名目さえあればいいという考え方は危険です。

何が必要なのだろう


今の子供たちを見ていると、よくわからないのです。
こんなことをしたら絶対に怒られるしヤバイでしょ、ということを平気でやるんです。
わざと誰かに怒られたいみたいに。
タバコもそう。
昔はバレないように隠れて吸っていた子がほとんどだったのに、最近の中学生を見ていると学校の周辺で平気で歩きタバコをしてたり、集団で吸っていたりするんです。
誰かに見つかりたい、見つけて欲しいみたいに。

全力で心配してもらって全力で怒ってもらいたい子供がいる?
そんな子供達と全力でぶつかりたい大人はいる?

大人も子供も、何かをこらえ、何かに怯え、何かに支配されてる気がします。

いい子でいたい子供。
責任を背負いたくない大人。
叱られ慣れてない子供。
叱れない大人。
お互い、顔色を見てばかりのような気がします。

先生も親も子供を育てる力を失いつつある!?
大人が大人として機能できなくなってる!?
子供が子供らしさをなくしつつある!?

さて、どうなのでしょうね。

この先の未来


自分たちの子供が大人になって子供を育てるようになった時....
私が見てきた時代とも、子供たちが見てきた時代とも、また違う教育現場になっているのでしょう。
どこまでが愛で、どこからが体罰?
暴力自体に愛は存在しないけれど、愛のムチは許される?
心が通ったゲンコツや平手打ちで目が覚めることもあるのも事実。
「うわ!やばい!!」って思うことで、行動に抑制がかかるのも事実。
体罰というものの定義はこのままで良いのでしょうか。

子育てというものが育児本に沿ってできるとは思いません。
育児本はあくまでも本です。
お手本ではありませんし、攻略本とも違います。
教師の資格を持っている人が教師になるという当たり前のシステムを見直す時期ではないでしょうか。
勉強を教えられるのと教育ができるのとは違います。
教育という字の通り、教育の現場には勉強を教える人と心を育む人が必要です。
現場の教師が忙しくて生徒に心の通った対応ができないというのならば、
教師以外の人材でそこを補うのは当然の成り行きだと思います。
体罰が起こるのは、学校の現場にいる大人だけではなく、保護者も含め、我ら大人が力で子供を支配しよう(いうことを聞かせよう)とすることしかできない器量不足が起因していると思うのですが、
愛と情熱を持って子供と接したい教育者(教師、保護者、子供の周りにいる大人)が、その愛と情熱を失わざるを得ない状況になっていたとしたら...
それは、子供にしても大人にしても、非常に問題である状況だと思います。



暴力で支配されてきた子供は、暴力で誰かを支配することを覚えます。
体罰は決して許されません。

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