コラム

 公開日: 2018-01-08  最終更新日: 2018-04-04

企業理念とパーソナルブランディング③伝わる企業理念の作り方

2回にわたって、あなたの存在意義を誰にでもわかりやすく伝えるための「企業理念」について解説してきました。今回は仕上げとして、企業理念の作り方を具体的に見ていきましょう。

誰に、何を、どうやって提供して、どう変えたいのか?

あなたの感情を整理して軸や提供したいことがピックアップできたら、「誰に」「何を」「どうやって」「結果、その人をどう変えたいのか?」という形で整理してみましょう。企業理念は軸さえブレなければ企業の成長とともにアップデート可能です。秀逸なコピーであることよりも、「伝わる」「理解しやすい」ことが大切です。

文章ができたら、軸となる想いや先ほどピックアップしたひとつひとつの項目と照らし合わせて矛盾がないか、深堀りする必要がないかどうかをチェックします。

たとえば「斬新なアイデアで世の中の人を驚かせたい」という理念を作ったのに、「新しいものに飛びつくのは嫌」だと感じていたとすれば、あなたの中に「良いと思う新しさ」と「良くないと思う新しさ」があると言えます。その違いを明示しておくことで、企業理念はよりクリアになります。

また、もし、起業計画や起業当時の日記や記録があるようなら、それと見比べてみるのもお勧めです。原点や初心に帰ってみることで、思わぬ発見があるかもしれませんよ。

他の価値観が入り込む余地を取り除いていく

自分の中で矛盾がなくなったら、世の中の企業理念と見比べてみましょう。

基本的に、価値観には正しい・間違いはありません。共感できるかどうかの差だけです。なので、あなたがどんな企業理念を定義したとしても間違いではありません。また、企業理念はあくまであなたが企業を作った理由・目的ですから、正解を決められるのはあなただけです。

ただし、気をつけたいのは、あなたの企業理念を第三者が理解してくれるかどうかです。

自分の理念と向き合っているとだんだん混乱してくるのですが、他社の企業理念と比較することで客観的に考えやすくなります。世の中の様々な企業理念を見ていると、共感する理念、言葉足らずだと感じる理念、賛同できない理念などがあると思います。それらと見比べた時に、自身で考えた企業理念がより自分の価値観を表せているかどうかを検証していきます。

たとえば、スキル至上主義という企業もあるでしょうし、ホスピタリティを大切にしている企業もあるでしょう。王道であることを一番にしている企業もあります。一部のカリスマ的な人物を中心とした少数精鋭を重視している企業もあると思います。それらと見比べてみた時に、「自分でもここが重要だと思っていたのに、伝え忘れている」とか「この言い回しではターゲットは共感してくれないかもしれない」といった気付きがあれば、それを踏まえて書き直してみましょう。

第三者に見せて伝わったかどうか検証を

最後に、あなたがターゲットとする数名に企業理念を伝えてみましょう。うまく伝わるようであれば、企業理念の完成です。

企業理念はこれまでお伝えしてきたとおり、あなたの企業の存在意義、あなたがその企業を作った目的や理由ですから、あなたが十分真剣に考えて結論を出したのであれば、それに対してのそもそも論のフィードバックはあまり真に受けなくても大丈夫です。

ただ、伝わるかどうかだけは相手あってのものなので、耳を傾ける必要があります。わかりにくさ、曖昧さができるだけなくなるようにブラッシュアップしていきましょう。

万人受けは考えないでOK

企業理念にせよ、パーソナルブランドにせよ、価値観を伝える上では「万人受け」を狙わないこともとても大切です。ある価値観を持つということは、それ以外の価値観を持たないということもでもあります。そこを曖昧にしてしまうと、何かを伝えているようで何も伝わらない文章になってしまいます。

仮に「革新的」と言えば先進的なイメージが伝わり、強みを連想しやすくなりますが、「革新的だが伝統的でもある」と言われると、とたんに強みがどちらにあるのかわからなくなります。競合A社が「革新的」、競合B社が「伝統的」とうたっていた場合、「革新的だが伝統的でもある」企業は2社と比べてどう優れていると感じますか?どっちつかずの印象になってしまいますよね。

相手に「わかりやすく伝える」ために、また、印象に残すためには、欲張りになりすぎないように注意しましょう。

今回のワーク

●企業理念を作ってみましょう。
●世の中の他の企業理念と比較して、伝えたいことがより明確に伝わりそうですか?検証してみましょう。

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