コラム

 公開日: 2014-12-26  最終更新日: 2016-06-02

自社のITコストを把握してますか?-ITコストの削減に向けた第1歩です。

突然ですが、皆さんは自社のITコストがどのくらいか認識できているでしょうか?また、その内訳や妥当性を確認しているでしょうか?

情報システム部門からは毎年の予算と前期実績の数字は提示されていると思います。進行中のプロジェクトの有無にもよりますが、経営課題の解決のためには致し方ないと考えている方も多いと思います。
企業のITコストの妥当性については様々な議論が行われてきており、売上高の1~2%くらいが目安、といった意見もありますが、結局は個々の企業の業態やITに対する姿勢で全く変わってきます。当然、ITが事業で重要な役割を占めるネット企業であれば、その比率は高くなります。

統計からみたITコストの状況

ここで、経営課題の解決に向けてITコストがどのくらい使われているかを確認するため、幾つか統計データを提示します。
まず、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が毎年報告している、企業IT動向調査の2014年版を確認してみます。下記に示したのは、報告書から抜粋した上位10項目になりますが、ほとんどの項目は情報システムの改修、または新規構築を必要とする内容になると考えられます。特に上位5項目については、順位の変動はありますが、過去数年変化のない事項となっております。
IT投資で解決したい経営課題

一方で、企業の情報化投資をどのような取り組みに適用させているかを確認します。経済産業省「平成25年度情報処理実態調査報告書」によると、現状稼働している情報システムの運用保守費用は全体の6割程度を占めており、残った4割のうち半分強は既存システムの再構築に費やしています。つまり、新規事業や既存事業のサービス強化等を目的とした情報化投資は、情報システム予算全体の2割~4割(再構築システムに課題解決要素が含まれることを考慮)しか適用できておらず、かつこの比率は大きな環境変化に影響されることなく、ここ10年ほとんど変わっていません。
情報システムの取り組み状況

上記の統計データは企業規模や業種による区分はされていませんが、中小企業においては、システム予算規模は大きくないことから、現行システムの維持管理だけで手一杯となり、経営課題に対して十分なIT投資を行うことが難しいのでは、と考えます。

ITコスト削減の前に、ITコストを把握しましょう

こうした状況もあり、上記の経営課題にもあるように、「IT開発・運用のコスト削減」を考える経営者は数多く存在します。だからと言って、トップダウン的に「ITコストを全体で10%カット」というようなコスト削減のやり方は問題があります。そのパーセンテージには大抵の場合、根拠がないからです。
本来コスト削減とは、投資効率が悪かったり、対象が重複したりするような領域を特定して改善するという方向で実施すべきですが、ITコストに関しては、その方向性が軽視されがちです。その理由として、そもそも自社のITコストの内訳が十分に理解されておらず、その妥当性も評価されていないケースが多いことが考えられます。結果として場当たり的な対応となってしまい、どこかに新しい歪みが発生することにもなりかねません。

まずは自社のITコストを棚卸しして、全体像を把握してみて下さい。といっても、簡単な作業ではありません。その理由として、以下が考えられます。

・ITコストに関わる費用科目が財務諸表のあちこちに散在すること
・通信費やOA用紙など、会社によっては情報システム部門以外で所管するITコストが存在すること
・事業部門で情報システム部門の関与しない部門システムを個別に構築するケースがあること

よって、まずは情報システム部門の所管する範囲、あるいはもっと絞りこんで外部委託費の状況、といったように範囲を特定して、自社のITコストの状況を確認してみてはいかがでしょうか。現状が把握できれば、ITコストを最適化する手法は色々とあるので、対処の方向性も見えてくるものです。

上記内容に関連して、ご相談や質問などがございましたら、お気軽にご連絡ください。
デルタエッジコンサルタントでは、ITコスト管理だけでなく、
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