コラム

 公開日: 2017-09-04 

障害者就労継続支援A型が就労事業の停滞から抜け出すために役立つかもしれないこと

就労継続支援A型もB型も賃金・工賃を支払う就労事業の運営は同じ

現在、就労継続支援A型とB型の混合チームで、就労事業の営業に関する勉強会と進捗報告会を行っています。もともとは就労継続支援B型を対象に行っていたものですが、A型事業所さんからの希望で一緒に行っています。障害のある人が働く就労継続支援A型とB型の違いは、大きくは事業所が利用者と雇用契約を結ぶ(最賃を払う)か結ばないかなので、求められる事業規模が違ってくるでしょうが、事業の仕組みを作り、立上げ、運営するということは同じです。中には、しっかりしたビジネスモデルを組んで回しているB型事業所もあり、足踏み状態のA型事業所を刺激したりします。

就労事業の停滞には他者からの質問が効く

勉強会でこんなことがありました。あるA型事業所が防災用品を個人向けにネットで売っています。類似品がとても多く、ネットの海に沈んているせいか、売上は計画に到底及ばず。どうしたらいいかという話でした。勉強会メンバーから、さっそく質問が飛びます。「値段はいくらですか?」「ウリは何ですか」「今まで買った人の評価は?」「なぜ個人向けにネットで販売なのですか?」「障害者施設が作っている商品、販売している商品ということを、どのように伝えているのですか?」などなど。
これらの質問が見過ごしがちなお客さんの反応を思い出させ、自分の商品や施設に対する理解を深めてくれます。その結果、A型事業所さんの対策に、「防災は地域にとって大事な問題、自分たちは地域とつながりがあり、このつながりを通じてまずは自分たちの住んでいる地域にこの防災用品を知ってもらおう、まずは町内会に紹介に回ろう」という道が見えました。
2か月後の会議ではその事業所さんから、「前回の対策通りに活動してみたら購買に結びつく成果がすぐに出た」という報告がありました。

停滞を抜け出すには仕組みを諳んじてみるのもいい

大事なことは客観的な視点で色々質問してもらうということです。この質問も何でもいいというのではなく、事業が回る仕組みの絵(ビジネスモデルフレーム)がみんなの頭の中にあって、そこに低迷している現状を当てはめながら、流れがつながらないところや無理がありそうなところや情報がないところを、確認したり考えたりしながら、事業が回るかを考えていくということになります。ビジネスモデルやマーケティングの基礎研修を行っておくことがより有効です。
職員向けビジネスモデルやマーケティングの研修

「誰のどういうニーズに対して、何をいくらで提供するのか。それは他と比べてどう違うのか、仕入れはどこからするのか、生産体制はどうするのか、買ってほしい人たちにどうやって知ってもらうのか、どういう方法で買ってもらうのか、それによって収支はどのようになるのか」という質問の一つ一つに応えていって、全体の仕組みの流れに無理がなく納得感があることが大切です。それには、自分でこの仕組みを諳んじてみるのも良いですが、やはり他の人に聞いてもらって、無理なく納得感があるかを聞いてみるのが良いでしょう。 

納得感が得られれば、行動に移すことができます。
停滞感から抜け出したい就労継続支援A型、B型の事業所さんは、ぜひ一度お試しください。
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