コラム

2012-08-11

産前産後休業と育児休業

労働者の方から「会社から、パートは産休を取れないと言われた」というご相談を受けることがありますが、産前産後休業は妊娠をした労働者であれば「産前6週、産後8週」の期間、誰でも取得できる休業です。

これに対し、育児休業については、法律上、一定の期間雇用者を除外することができることとなっていますので、誰でも当然に取れるというわけではありませんが、期間の定めのない労働者と同視できる場合や雇用継続に対する合理的期待が認められる場合などは、育児休業を申出ることができ、期間の定めがあることや更新回数が少ないというだけで、育児休業の対象からはずれるということにはなりません。(「2012-04-22」のコラムをご参照ください)

産前産後休業と育児休業を区別せずに、全体として『産休』とか『育休』と呼んでいる企業が見受けられますが、産休と育休はそれぞれ根拠とする法律が違い(産休は労働基準法、育休は育児・介護休業法)、別々の制度となっています。

育児休業は、原則として、産後8週が終わって、その翌日から開始することになりますが、育児休業の申出は、休業開始予定日の1ヶ月前までで良いことになっていますから、出産をしてから申し出をしても十分間に合います。

産休中は社会保険から出産手当金が支給され、育休中は雇用保険から育児休業給付金が支給されることになり、子が3歳に達するまでの育児休業期間中は社会保険料が免除されます。いずれの制度も、黙っていては利用できない制度ですが、中小企業などでは制度自体知らないという場合も多々あります。

申請期限を過ぎてしまうと、もらえるはずのものももらえなかったということになりかねませんので、会社に任せきりにせず、自主的に関係機関に相談して、ご自身が受給できるものや利用できる制度には何があるのかを事前に調べておかれた方が良いでしょう。

社労士事務所クリエゾン
http://hwm5.spaaqs.ne.jp/cliaison/

◆事業内容
労働相談、労使間の紛争解決援助

◆取扱分野
セクハラ、パワハラ、不当解雇、労働条件不利益変更など

この記事を書いたプロ

社労士事務所 クリエゾン [ホームページ]

社会保険労務士 際慶子

東京都中央区銀座6-13-16 銀座ウォールビル5階 UCF501 [地図]
TEL:090-6934-1397

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
特定社会保険労務士 際慶子さん

労働紛争解決の代理業務は私の天職(1/3)

 セクハラ、パワハラ、サービス残業、賃金不払い、不当解雇……職場でのトラブルを、誰にも相談できずに一人で抱え込むのは辛いものです。そんなときに心強い味方になってくれるのが、社会保険労務士です。  特定社会保険労務士の際慶子さんが社労士にな...

際慶子プロに相談してみよう!

朝日新聞 マイベストプロ

労働問題全般とくにセクハラ問題

事務所名 : 社労士事務所 クリエゾン
住所 : 東京都中央区銀座6-13-16 銀座ウォールビル5階 UCF501 [地図]
TEL : 090-6934-1397

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

090-6934-1397

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

際慶子(きわけいこ)

社労士事務所 クリエゾン

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
セクハラを受けて会社に居づらくなり退職してしまったが、退職後でも会社に損害賠償請求できるか?

退職後であっても、会社に対し、逸失利益や慰謝料等を請求することは可能です。セクハラを受けた被害者は、加害者...

[ セクハラ・セクシュアルハラスメント ]

賃金・賞与・退職金Q&A|賞与は支給日に在籍している者のみに支給することとしてもよいか?

労働者に賞与を支払うか否かは使用者の自由で義務ではありませんので、支給要件や支給の時期、査定方法などは使用...

[ 賃金・賞与・退職金 ]

賃金・賞与・退職金Q&A|毎月旅行積立金が天引きされていますが問題ないのでしょうか?

労基法第24条では賃金の「全額払いの原則」の定めがあり、原則として全額を労働者に支払わなければならないのです...

[ 賃金・賞与・退職金 ]

賃金・賞与・退職金Q&A|30分以上の遅刻は1時間として賃金を控除するのは問題ないか?

実際に遅刻した時間分を控除することはできますが、30分の遅刻を切り上げて1時間分を控除するなど、その時間を上回...

[ 賃金・賞与・退職金 ]

賃金・賞与・退職金Q&A|自分の口座がないので、夫の口座にお給料を振り込んでほしいのですが?

賃金の支払いについては、労基法第24条で5つの原則が定められており、そのうちの1つに「直接払いの原則」というも...

[ 賃金・賞与・退職金 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ