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発達障がいってなぁに?

発達障がいってなぁに?

近年、発達障がいという言葉を耳にする機会が増えてきたように思われます。でも実際、発達障がいってなんなのでしょうか。良く聞く言葉ではあるけれど、何かといわれると良くわからない。そんな印象をお持ちでないでしょうか?
発達障害は、英語ではDevelopmental Disorderと表記されます。この言葉を日本語に和訳する際、Disorderという言葉は障がいと訳されました。しかし、この言葉は、“発達の順序が一般的なそれと異なる”という意味を表していると考えられるのではないでしょうか。つまり、発達障がいを抱える方々は、質的に異なる独特の発達タイプを示しているといえるでしょう。

このような発達障がいといわれるものの中には、広汎性発達障がい、注意欠陥多動性障がい、学習障害、精神発達遅滞などが含まれます。いずれも、先天的な障がいと考えられており、脳の中枢神経システムの問題や、脳内の生化学物質の不均衡などが関係しているのではないかといわれています。

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広汎性発達障(PDD)

広汎性発達障がいとは、自閉症類似の状態の総称です。幼児期からの明瞭な特徴として、

•人への関心が乏しいこと
•言葉を含むコミュニケーション能力の発達が障害されていること
•興味や関心の幅がせまく執着的な傾向があること

の3点が挙げられます。

また、広汎性発達障がいは、自閉症スペクトラムとも呼ばれています。この「スペクトラム」とは「連続体」という意味をもっており、自閉症という状態像を中核として、その症状の濃淡により広がりを示す概念です。
社会性の障がい・コミュニケーションの障がい・こだわり行動といった自閉症の特性や、それに関連する言語コミュニケーション機能や微細運動機能の障がいなどの症状の出かたが様々で、広汎な障害を生じることを示しています。
つまり、自閉症やアスペルガー症候群をそれぞれ異なる独立した状態として捉えるのではなく、程度の差こそあるものの、多くの類似点や同じ特徴を持つ連続体として捉えています。

このように、自閉症の特性の出かたは、濃かったり薄かったり様々であるというのが自閉性スペクトラムの考え方であり、その障がいの度合い、知的能力や言語能力のレベルによって、「自閉性障がい」・「高機能自閉症」・「アスペルガー症候群」・「レット障がい」・「小児期崩壊性障害」と、これらの障害の診断基準をどれも完全には満たさない「特定不能の広汎性発達障害」などが存在します。
このような障がいの総称が広汎性発達障がいであり、その境界線はとてもあいまいなものと捉えられています。

これらは一人ひとりの症状の出方が違い、様々であるといいながらも、それぞれに特徴があります。

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自閉症(自閉性障害)

自閉症(自閉性障害)は、1943年にカナーによって初めてその症状が報告され、「カナー症候群」とも呼ばれます。大きな特徴として、以下の3点が挙げられます。

•社会性の障害:目が合わない、人への興味が薄い、人との双方向の交流が苦手。
•言語コミュニケーションの困難さ:言葉の遅れが見られ、相手の言葉をオウム返しにするなど話し言葉の理解と表出が困難。
•固執性:特定の行動や物事にこだわる、同じ行動を繰り返す。


このほかに音や光などの刺激に対する独特の感覚を持つことも多くあります。
知的能力の発達に遅れが見られる場合が多いといわれています。

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アスペルガー症候群

1944年にアスペルガーによって、自閉症に非常に類似した状態を示す人々が報告されました。
大きな特徴として、以下の3点が挙げられます。

•社会性の障害:暗黙のルールや社交辞令を理解することが困難で、人との社会的な相互作用を築くことが苦手。
•言語コミュニケーション能力の発達に明らかな遅れがない:言語発達に遅れがない、あるいはあっても遅れが軽い。しかし、言葉の裏の意味を読み取ることが苦手で、比喩やあいまいな表現を理解することが苦手。
•固執性:生真面目で融通が利かない、パターン化された生活を好む。
自閉症と同様の状態を示しますが、自閉症に比べて言葉の遅れが軽いために障害が気づかれないことがあります。学童期に入り、教室でじっと座っていられない、友達とうまく関われないなど学校生活に困難を示すようになり、初めてアスペルガー症候群と診断されることもあります。

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レット障害

1966年にアンドレアス・レットによって最初の症例が報告されました。
以下の特徴が挙げられます。

•女児のみに発症する。
•発症以前は正常な発達が見られるが、発症後は言語能力・運動能力・社会コミュニケーション能力の発達に遅れが生じる。
•常同的な手の動作(手をもむ、たたく、口に入れる)
生後6カ月~1年6カ月の間に発症するとされ、多くの場合、重度の知的障害を伴います。

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小児期崩壊性障害

1908年にヘラーによって最初の症例が報告されました。
以下の特徴が挙げられます。

•生後少なくとも2年間は正常な発達が見られる。
•その後10歳までに、それまでに獲得した言語、対人的技能または適応行動 、排便・排尿の機能 、遊びや運動能力などを喪失する。
•社会性の障害、言語コミュニケーション能力の障害、固執性が見られる。
男児に多く発症するとされ、多くの場合、重度の知的障害を伴います。

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注意欠陥/多動性障がい(ADHD)

一般的な特徴として、落ち着きがない(多動)、集中力が低い、注意散漫(注意力障害)、じっとしていることができない(衝動性)といった行動の問題が挙げられます。それらの原因はまだ特定されていませんが、中枢神経系の発達障害と考えられています。

診断基準として以下の3つが挙げられます。

•不注意 : 注意、集中が苦手で、外からの刺激によって容易に気が散ってしまったり、順序だてて活動することが困難である。
•多動  : 状況と無関係にいつも動いている。そわそわしていたり、常に動き回ってしまう。
•衝動性 : 順番を待てずに行動してしまったり、未来予測ができず考えなどなしに直ちに行動を起こしてしまう。
これらの症状のどれが強くあらわれているかによって、不注意優勢型、多動性-衝動性優勢型、混合型の3つのタイプに分類されます。

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学習障がい(LD)

学習障がいとは、基本的には全体的な知的発達には遅れはないけれど、「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」、「計算をする」、または「推論する」といった能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示すような様々な状態を指すものであると、1999年に文部科学省によって定義されました。
その原因としては、中枢神経に何らかの機能障がいがあると推定されていますが、視聴障がい、聴覚障害、知的障害、情緒障がいといったものや、環境的な要因が直接の原因となるものではありません。

この障がいを抱える方は、全体的な知的発達には遅れがなく、自立でできることが多いため、周囲から障がいだとは理解されにくく、怠けているように見られがちです。
そして、「あなたの努力不足でしょ」「ちゃんとやればできるはずなのに、やらないだけでしょ?」と叱咤激励されることが多くあります。
こういったことによって、苦手なことが強化され、その問題を抱える方々の自信や意欲を奪い、二次的情緒障がいや、不登校といった更なる困難に発展する可能性も出てきてしまいます。
こういったことを引き起こさないためにも、早い段階での周囲の理解と支援が必要になってきます。

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