コラム

 公開日: 2015-12-09  最終更新日: 2016-01-25

裁判所における調停(民事、家事)について

調停とは


 調停とは、一般市民から選ばれた調停委員2名と裁判官が、当事者の間に入ることによって話し合いにより紛争の解決を図る手続です。
 調停には、民事事件を対象として簡易裁判所で行われる民事調停と、家事事件を対象として家庭裁判所で行われる家事調停があります。

 民事事件については、紛争を解決するために民事調停を申し立てるか、訴訟を提起するかを自由に選ぶことができるのが原則です。但し、例外として、賃料の増減額請求については、まず、調停を先に申し立てる必要があります。これを調停前置(ぜんち)主義といいます。

 家事事件は、離婚や相続など、家庭内、親族内の紛争ですので、調停前置主義が広く採用されており、まず、調停を申し立てて話し合いにより解決を図ることが求められています。

調停で紛争を解決するために


 調停により紛争が解決するかどうかは、当事者の考えや性格にもよりますが、調停委員の能力にもよります。間に入って双方の考えを公平に聴く調停委員でないと、一方当事者が不満を持って話し合いが進まないということがあります。

 調停は、弁護士を依頼しなくても手続を進めることができますが、勿論、弁護士に依頼して一緒に調停に出てもらうということもできます。調停委員の態度に不満をもった方から私たちが事件の依頼を受けて、その依頼者の方と一緒に調停に出席した後、依頼者の方から、自分一人のときに比べて調停委員の態度が全く違っていたと感想を述べられることがよくあります。
 残念なことですが、弁護士が付いているか否かで調停委員の態度が変わることがありますので、ご自分で調停に出て調停委員の対応に納得できない場合は、一度、弁護士にご相談ください。

弁護士 青木信昭

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