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2016-03-08

パッシブデザインとは?自然エネルギーを生かす住宅設計手法

近年のエコ志向の高まりから、自然エネルギーを住宅設計に取り入れる「パッシブデザイン」が注目を浴びています。
これは、空気と太陽光を上手にコントロールして、快適な室内環境・温度を作り出す手法です。
日本特有の四季の移り変わりに適応する住宅作りに通じるものがあるとも言えます。

自然エネルギーを受け入れるパッシブデザインが注目される訳

街がどれほど近代化されようとも、人間の暮らす住居は光・熱・風・太陽という、さまざまな自然条件に囲まれていることに違いはありません。
人間にとって快適な住環境を作るにあたっては、これまではエアコンに代表されるような機械や装置の力を使い、これらの自然条件を制御するという考え方で住宅づくりを行っていました(20世紀には、豊かさの象徴でもありました)。
しかしこうした考え方は、いたずらにエネルギーを消費することにつながっていました。環境問題が声高に叫ばれる近年においては、必ずしも正しい考え方であるとは言えなくなっているのです。

そこで注目されている住宅設計手法が、パッシブデザインと呼ばれるものです。「パッシブ」とは、「アクティブ(=能動的)」の対義語にあたる言葉で、受動的という意味を持ちます。つまり、自然を受け入れて利用し、そのエネルギーを活かすと言う設計手法なのです(21世紀の豊かさの象徴になってほしいと思います)。

日本人が持っている、パッシブデザインに通じる住宅の考え方

パッシブデザインの基本的な原理は、住宅の建築・設計の中に、太陽や風などのエネルギーを取り入れて快適な住環境の温度を作り出すというものです。結果的に、電気やガスの消費を無理なく削減できることにつなげていきます。

春夏秋冬があり、年間の寒暖差や気象条件の変動が大きい日本では、夏には風が吹き抜けやすく、寒い冬には太陽光を上手に取り入れるという、住宅づくりに自然のエネルギーを活かす工夫を行ってきました。

パッシブデザインは、こうした日本人が昔から持ってきた住宅への思想に通じるものがあります。

パッシブデザインでは、住宅にこうした自然エネルギーを取り入れるという考え方を現代的な技術で実現しています。そうすることで人間が本来持っている、自然の中での居心地の良さも作り出すことができるのです。

パッシブデザインに欠かせないのが、空気と太陽光のコントロール

まずパッシブデザインの基本的な要素となるものが、温められた空気を逃すことなく室内に留めておくという、断熱・気密というポイントです。

この断熱・気密を確実に施すと、冷暖房の効率が非常に良くなり、無駄なエネルギー消費をおさえることにつながります。一方で、夏の夜間などには風通しを良くするなど、必要に応じて外気を取り入れられるようにする仕組みも、省エネルギーの観点で欠かせない要素です。

上記に伴って重要な要素となるのが、太陽光のコントロールです。冬場には注ぎ込む太陽光によって蓄熱し、逆に夏場には直射日光を避けて室内気温の上昇をおさえます。

季節に応じて、太陽光の取り入れ方を柔軟にコントロールできる仕組みが、パッシブデザインの肝の部分となります。

自然光をいかに採光するかも、電気による照明を利用する時間を減らして電力消費を抑えるために欠かせない要素になります。

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