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2016-02-27

外断熱と内断熱のメリット、デメリットを徹底比較!

高温多湿な我が国の家屋は、伝統的に6月の梅雨時期から秋口までの期間を、いかに涼しく過ごすかをテーマに作られてきました。
そのため夏はなるほど涼しいのですが、冬はとっても寒い家が少なくありませんでした。
昔とは違い、現代では夏場の日中は40度近くまで気温が上昇するなど、猛暑と呼ばれる日々が増えました。

快適な住まいを実現するためには、断熱のことを大切に考える必要があります。断熱には外断熱、内断熱と二通りありますが、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

内断熱の弱点は結露ができてしまうことと、省エネ的ではないこと

木造の建物の壁の中を断熱する充填工法は、日本の家屋では一般的な断熱方法として、長く採用されてきました。

柱と柱の間にグラスウールなどの繊維系や、発泡系素材を施すことで外気が室内に及ぼす影響を小さくしようとするものです。

ただ建物の構造体自体(=柱や梁)は外気の寒暖の影響を、ダイレクトに受けてしまいますので、室内外に温度差が生じてしまいます。これが結露を発生させてしまう原因となります。

結露はガラス窓に付着するぐらいならまだ救われますが、目に見えない壁の中などに発生すると、建物の構造体を傷める要因となったり、カビやダニの原因ともなりますので、住む人の健康面にも悪影響を及ぼしてしまいます。

コスト面は内断熱優勢も、外断熱には多くのメリットが

もっとも充填工法にはメリットもあり、柱と柱の間に断熱材を埋め込んでいく施工方法自体が、長く普及していることと、屋内からの作業が中心のため雨など天候の影響も受けることはなく、外断熱工法と比較すると施工コストが安くなる傾向があります。

一方の木造の建物に外断熱を施す外張り工法は、コスト面で高くついてしまう可能性があります。

しかしこういった外断熱には、多くのメリットもあります。まずコスト面では確かに内断熱より高くなりますが、建物自体をすっぽり覆ってしまうわけですから、風雨にさらされての経年劣化を食い止めることができ、建物の寿命を延ばします。

外断熱のメリットがいきるこれからの快適生活

建物の外側に断熱を施す方法では、建物の外部をすっぽりと覆ってしまうため、保温性と気密性が高まり、その結果、屋内はほぼどこでも同じぐらいの温度を保つように設計する事が出来ます。
例えば部屋から出て廊下に立った時に、思わぬ冷気で震えあがるということもなくなります。

また、外断熱では、家全体を「温める」あるいは「冷やす」ように計画する事が有効です。そのため空調の立ち上がりから、効果を発揮するまでは、内断熱より長い時間を要しますが、いったん適温にまで到達すれば、温度の変化が起こりにくいのが特徴です。室温が安定すると、光熱費の削減にもなりますので大きなメリットです。

これらのメリットを考慮すると、外断熱の効用はこれからの省エネを考えたライフスタイルにピッタリとフィットするように思えます。

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