こと まさよし

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 公開日: 2016-02-25 

外断熱と内断熱、結露が付きにくく寿命が長いにはどっち?

住まいの大敵となる結露。結露は建物の構造体の耐用性を損なうほか、結露によりカビが発生して住む人の健康に影響を及ぼす場合もあります。
また結露は戸建て住宅ばかりでなく、マンションのような集合住宅の壁や押し入れの中にも発生する場合があります。
そうした多くのトラブルを引き起こす結露の原因は何か、そして外、内ふたつの断熱工法では、どちらがより結露対策に向いているのかを整理します。

結露って何?どういう原理で結露は起こるの?

結露といえば、よくたとえられるのが、氷の入ったグラスの表面につく水滴です。あの水滴が結露と呼ばれるものです。

冬になると窓などに水滴がついて結露が発生しますが、壁の中に結露が発生すると対処が困難で、構造そのものに悪影響が出てきます。

こういった事態を引き起こさないように、結露のできない(極めてできにくい)家づくりを行う必要があります。

結露のできる原理を簡単にいえば、室内外の温度差に起因します。
すなわち水蒸気となっている室内の水分(人の呼吸や風呂場からの湯気、調理などによって発生)は、気温が下がることによって水滴になってしまいます。
これが壁の裏などに発生してしまう結露が、カビやダニの原因となり、建物ばかりか住む人の健康にも被害を及ぼしてしまいます。

内断熱の場合は、工法上、どうしても結露ができてしまいがち

住まいの断熱対策は、大きな意味があります。断熱材がないと、夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。

日本の住まいの断熱は、木造住宅では長く、壁の中に断熱材を入れる充填工法が主体でした。
ただその充填工法につきまとう弱点があります。それが結露です。
この工法は柱と柱の間や、筋交いの間に断熱材を施しますが、柱や筋交いには断熱材は施しませんし、柱と断熱材との間には、必ずいくばくかの隙間ができてしまいます。
つまりここから冷気の流通が起こってしまい、冬場や夏場

室内外の温度差によって結露が発生してしまうのです。
構造的な部分に結露が発生すると、抜本的な対策を施すのは大掛かりな改修になってしまいます。

外断熱では外気と室内の温度差が小さくなり結露もほとんどできない

木造住宅では断熱材で外からすっぽりと覆ってしまう外断熱の工法を、本来は外張り工法といいます。
外気の影響を受けにくくなり、室内との温度差も小さくなって結露もできない、という原理です。

こうした原理によって生まれるメリットは、熱容量の高いコンクリートのような建築物に対してより大きな効果を発揮します。そして、RC造(鉄筋コンクリート造)の建物に外断熱を施すことを外断熱工法と言います。
外断熱は家を外からすっぽりと覆いますから、経年による建物自体の劣化も最小限に抑えられ、寿命を長引かせてくれます。
比較的歴史の浅い外断熱工法ですが、数多いメリットを持ち、今後は広く受け入れられそうです。

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