荒井信彦

あらいのぶひこ

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コラム

 公開日: 2015-07-06  最終更新日: 2015-11-08

気になる布団・枕の臭い。加齢臭(50-60歳代)の対策(1:原因と予防)

寝具やマクラの臭いのは、年齢問わず気になるものです。汗や皮脂からの脂質に
よって独特の異臭となるので自分では気にならなくとも家族や周囲の人には
たまらなく不快ですね。
特に枕は、化粧品や整髪料も混ざり合って嫌〜な臭いになり、夫婦喧嘩の元に
なることもしばしばあるようです。

そうした臭いの素は年齢によって主成分も異なり、発生要因も様々なので、
すべてを「加齢臭」で括ってしまうと洗濯方法やケア方法などの対処法を間違えて
しまい効果が薄くなりがちです。

●"30-40歳代くらい"の臭いの主成分は「ジアセチル」・・・一般的に「オヤジ臭」
といわれるもの。
●”50-60歳代くらい"の臭いの主成分は「ノネナール」と「パルミトオレイン酸」
・・・これが「加齢臭」。
●”高齢者”の臭い・・・いわゆる「老人臭」。この原因は加齢臭が進んだ状態、
代謝の低下によるアンモニア臭、加齢による口臭、腸内の悪玉菌の増加による
インドール・スカトールの臭い等が入り混じっているので原因物質は複数の及び
発生要因も人によって生活環境によって幅広くなります。

雨の多いこの時期は、湿気が多く臭いも感じ易いので「寝具における臭いの原因と
その対応」を何回かに分けてお伝えします。
今回は寝具における「加齢臭」・・・「オヤジ臭」と「老人臭」は後日改めて
お伝えする事にします。

加齢臭の原因物質は、男女ともに「ノネナール」という皮脂から出てくる物質です。
「ノネナール」は皮脂腺の中の脂質が活性酸素によって酸化されてできた過酸化脂質
と中高年になって分泌される脂肪酸「パルミトオレイン酸」が反応することで発生
します。
40歳過ぎると、ヒトの体は抗酸化力(酸化に抵抗する力)が衰えてくるので、
皮脂が酸化しやすくなり、加齢臭が発生するということです。

世間的には、汗っかきで脂っぽいのは圧倒的に男性が多いですから悪臭の矢面に
立たされがちですが、実は女性の方が加齢臭はキツく、漂う期間も男性より長い
そうです。
女性は40代から皮脂分泌を抑制している女性ホルモンが減り始めるので、加齢臭
が漂いはじめ、女性ホルモンが増えない以上、それは長期間にわたるという事に
なるので女性は男性以上に注意が必要というですね。

は、日中に汗をかいくので夕方以降に強くなるのはあたり前なんですが、眠っている
間に汗をかくので朝が最も強く発生するということになります。
「ノネナール」は、頭、耳、首、頭、胸元、背中、脇の下などから発生し、
特に頭皮、耳元、首筋から強く出るので、枕はもろにそれを吸い込み、成分を付着
してしまいます。
また背中などからも発生するので徐々に敷き寝具にも染み着いてしまいます。
特に直接肌があたっている枕、ピロケース、シーツ、ベッドパッド、パジャマは
加齢臭の素が最も染み付いたアイテムという事になります。

予防策としては、枕は本体とピロケースの間にタオルなどを引いて、臭い成分が
枕本体に染み込まないように濾過するのがいいでしょう(寝る時に枕をタオルで
包んで使ってもいい)。

耐用年数の長いベッドマットは、必ず上にベッドパッドを敷き、シーツを掛けて
マットに直接汗や臭い成分が浸透しないようにします。
シーツの役割は汗や臭い成分を最初に濾過することで、取り残したものをパッドに
吸わせるという使用の目的があります。
ですから、シーツやピロケース、掛布団カバー、小まめに洗濯が必要ということ
ですね。
掛布団は敷き寝具より臭いの当りも少ないので掛布団カバーでガードしマメに洗え
ばいいでしょ。必要以上にガードしようと工夫すると掛け寝具自体が重くなり、寝返りが
打ちにくくなってかえって快眠できなくなるので要注意です。

布団は頻繁に洗えばそれだけ耐用年数が短くなりますので、数年毎に定期リフォーム
で側生地を交換するか、安価なものは短期間で買い替えることです。
マクラは2〜3年目安で買い替えが衛生的ですね。

加齢臭は、食事やデオドラントでの対策が基本になるでしょうが、寝ている間に
発生し染み付いてしまった寝具の臭いは頑固で使い方の工夫だけでなく、洗濯による
小まめな対処が必要です。

加齢臭の主成分「ノネナール」は水に溶けにくく、肌にもこびりつきやすい性質を
持っているので、洗濯方法などの寝具のケア方法は次のコラムでお伝えします。

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